いつもこの「聖書と福音」を聴いてくださいまして本当に心から感謝しております。今日私は皆様にイエス・キリストをモデルにした小説を一つ紹介したいのです。
その小説は『アンクル・トムの小屋』です。今から150年ほど前の本です。南北戦争の10年ぐらい前に書かれた小説なのです。作品を書いたストー夫人という方はクリスチャンでした。お父さんも牧師で、ご主人も牧師で、ご主人のお父さんも牧師なんですね。もう親類縁者みなクリスチャンというね。そういう中で彼女の生きていた時代まだ奴隷制度があったのです。
南部の方の奴隷が大変でした。そして彼女は南部から逃げてくる奴隷をカナダに亡命させるための秘密結社に入ったのです。彼女の所にいろんな所から私を救ってくださいってやって来る、そして彼らから生々しい現状、恐るべき報告を山のように聞くのです。そして、それらのエピソードが小説の中に注ぎ込まれているのです。
さてこの『アンクル・トムの小屋』というのは初老の黒人奴隷でアンクル・トム、まあトムおじさん、トムじいさんと言ってもいいかもわかんない。頭が良くて、心が親切で、力持ちで、タフで、我慢強くて、そして何よりも筋金入りのクリスチャンで、彼の祈りは本当に聞く人を奮い立たせるのです。
……(全文を読む861)
いつもこの「聖書と福音」を聴いてくださいまして、ほんとうに心から感謝しております。
私は先日、ある養護教諭の先生のお話をうかがったんですね。皆さん、最近はね、小学生でもうつ病になるんですね。抑うつ状態といっていいか。
私はですね、子どもっていうのはとにかくエネルギーがありあまっててね、走り回る、飛び跳ねる、それが子どもだと思っておったんですけれども、でもいろんな理由でね、気分が沈んで体が重くて、考えることがいちいち悲観的で、何かですね、もう教室にいたたまれなくなって保健室に連れてこられるという小学生のお子さんが少なくないのだ、というんですね。
そういうふうにもう、しんどい、しんどいと言っている、でも熱はない、そういう子たちをどういうふうにして休ませるのか。今までは保健室のベッドで寝かせてたんですけどね、ある方の提案で、ちょっと風変わりな休ませ方をすることによってね、回復度が俄然、よくなったっていうんです。
どんな方法であるかというとですね、段ボール箱の中に入ってもらうっていうんですよ。(笑い声)
すごく今ウケましてありがとうございます。昔そういう生活なさってたのか…(笑い声)
その段ボール箱っていうのはですね、特に、ぶかぶかの段ボール箱じゃなくて、体を折り曲げなければ入れないような、窮屈な段ボール箱の中に入ってもらうっていうんです。で、しばらく休んで出て行く。
今度はね、しんどいときだけじゃなくって、元気なとき、嬉しいとき、何か保健室の先生に報告したいときにもね、段ボール箱の中に入ってもらう。で、この段ボール箱を卒業したら今度はハグをぎゅっとしてね、そうやってね、元気になっていく子たちがいるんです、と言うんですが、これは何のことですか、と聞きますとですね、実は、胎児時代の追体験だというのです。
……(全文を読む860)
ただいまご紹介にあずかりました、サンドイッチの中身でございます。いつもこの聖書と福音を聞いてくださいまして本当に心から感謝しております。
実は福島では放送5年目ということなんですが、大阪では今から16年前にスタートいたしました。
つい先日、850回目を放送して来たんですね。今までこんなに続けることができたのも、皆様の、この、リスナーからのお手紙、お便りですね、これで励まされてきたんですね。本当に心から感謝しております。
ですが、時に、ネタ切れになりかけるときがあるんですね。もう言うことありません、みたいなね、そういうピンチに立つときもあるのです。なので、そうならないようにするために、私は読書の時間は何が何でも確保しております。
つい、この数年ですね、私が読んでいる本に、ネガポ辞典シリーズっていうのがあるんですね。
これはネガティブな言葉をポジティブな言葉に言い換える辞典、たとえばですね、「まずい料理」のことは「独創的味付け」って書いてありましたね。
……(全文を読む859)
さて1980年代の後半にダグラス・プラッシャーという科学者がいました。彼はクラゲの蛍光タンパク質の研究をしていました。そして研究三年後に蛍光タンパク質の複製に成功したのです。
彼は自分の発見を他の研究者に知らせて、成果を共有しました。その中に、マーチン・チャルフィーという人がいました。プラッシャーはその後も蛍光タンパク質の研究を続けるつもりでしたが、奨学金を打ち切られてしまったために、研究職から離れざるを得なくなってしまうのです。
さてそれから20年経ちました。2008年10月、チャルフィーと下村脩、ロジャー・チェンの三人はノーベル賞を受賞したのです。しかし、そこにプラッシャーの名前はありませんでした。その時彼は、自動車販売店で運転手をしていたのです。職場でノーベル賞のことを聞いたプラッシャーはこう言ったそうです。
「自分は研究を続けられなくなったんだから、チャルフィーに複製した蛍光タンパク質の遺伝子を渡しておいて、本当によかったよ。そうでないと、あの研究も日の目を見ることはなかったんだから。」三人のノーベル賞科学者がみなさん謙遜なコメントを出されましたが、それは根底に、プラッシャーへの敬意があったからだと思います。
誰かの功績の上に、今の自分があるということを知る人はみな、謙遜になるものです。そしてその人対する感謝を捧げたくなるんですね。
……(全文を読む858)
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