昨年のロンドンオリンピックで、無足ランナーとして有名になった人がいます。南アフリカのオスカー・ピストリウスという選手です。彼は400メートルの陸上競技に出て、準決勝で敗れるんですが非常に注目されたんですね。彼、生まれた時から両すねの骨がない状態で誕生しました。彼はずっと義足で生活するんです。でも彼はその困難を乗り越えてパラリンピックに出場するようになり、彼は敵なし、というほど速くなるんですね。でも彼は、パラリンピックではなく、オリンピックに出たい、と夢を持つんです。でもその彼のパラリンピックでのタイムが抜群に速いので多くの人から批判を受けることになります。「あの義足は加速装置だ。」とか「道具によるドーピングだ。」と言われたんです。彼は、出場規定のハードルをいくつも乗り越えて、やっとロンドンオリンピックに出場したというんですね。……(全文を読む674)
私は先日、『レ・ミゼラブル』という映画を見に行きました。前評判が非常に高く、テレビのコマーシャルではタレントたちが声を上げて「良かった、良かった」と連発したからです。しかし、見てみると正直しんどい映画でした。と言うのは、全編ミュージカルだったんです。セリフというセリフが全部歌なんですね。それに私の知っている原作と違うではありませんか。なんだか損した気分で二時間半スクリーンを眺めていたのですが、ラスト五分で一気に感動してしまったのです。
最後のシーンは主人公、ジャン・バルジャンが修道院で一人静かに息を引き取る場面です。そこへ、結婚式場から花嫁衣装の娘と花婿が駆けつけるんです。ジャン・バルジャンは幸せの絶頂にある二人の前で、究極の悲しみである死を迎えるのですが、映画では、体から抜けた彼の魂が隣の部屋に向かって歩いて行くんです。その扉の向こうに待っていたのは、おびただしい数の天国の住民たちなのです。彼らは見渡す限り砦となって、大きな旗を振り、勝利の歌を絶唱しています。そこにいるのは地上で報われなかった人、裏切られた人、踏みつけられた人たちです。彼らは歓喜の表情でいっぱいになりながら大歓声を上げているのです。……(全文を読む673)
先日私はこんな記事を読みました。ある大学のゼミでのことです。教授が学生たちに言いました。明日A君とB君の二人が研究発表するけれど、終わった時には、みんな大きな拍手をしてやってくれ。その場にいないA君とB君は人づてにその話を聞いたのです。A君はこう思いました。先生は何でそんな余計なことを言ったのだろう。私の論文の内容を聞く前から、拍手を皆に強要するなんて。芝居がかっているじゃないか。子ども扱いされたみたいでなんだか不愉快だな。先生の命令でする拍手を受けたって、何にもうれしくない。しかしB君はこう考えました。ああ、先生は僕に自信をつけさせてやりたいと思って、みんなにそう言って下さったんだなあ。先生は、何とかして、僕を一人前の研究者に育てたいと願って下さってるんだなあ。20年後大成したのはB君だったのは言うまでもありません。聞いた言葉は二人とも同じなんですね。しかし、受け止め方が180度違っていたのです。恩師をおせっかいな老人とみるのか、善意の教育者とみるのかによって、恩師から受け取ることができる益がまるで違ってくるのです。よい人を悪意の人とみなすと、よい人からの祝福を受けそこなってしまうんですね。……(全文を読む672)
先日私は、養蜂場を経営なさる方のお話をうかがいました。この方のお話によると、蜂蜜というのは腐らない唯一の食物だって言うんです。昔、エジプトのピラミッドを発掘したアメリカの考古学者に、セオドア・デービスという人がいました。彼は発掘中に約3300年前の蜂蜜の入ったビンを発見するんです。持ち帰って調べてみると、まったく変質していなかったって言うんですね。それだけではありません。蜂蜜は下痢と便秘の両方に効くって言うんです。普通は、下痢のときに便秘薬を飲んだり、便秘のときに下痢止めを飲んだら、えらいことになります。しかし蜂蜜は、その両方に効くって言うんです。というのは、下痢や便秘の原因となる腸内環境を整えるからだって言うんですね。さらに、食べて即エネルギーに変わる究極の疲労回復物質だって言うんですね。そして聖書は、神の言葉はこの蜂蜜のようなものなのだ、と語っているのです。聖書の言葉はいつまでも変わらず有効で、人を内側から整え、生きる力を与えるエネルギー源になるんだ、って言うんですね。 ……(全文を読む671)
■ラジオ関西 | 毎週日曜 | 朝 7:45- 8:00 | 558Khz |
■ラジオ福島 | 毎週日曜 | 朝 8:30- 8:45 | 1,458Khz |