今から十年ちょっと前に出版されたある有名な小説の一節にこんなことばがあります。
「この国にはなんでもある。だが、希望だけがない。」というものです。いや、そんなことはないだろう。それとも、ああ、その通りだな、と思われますか。子ども・若者白書によると、日本、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデンの13歳から29歳の男女、1000人を対象に行われた「あなたは将来に明るい希望を持っていますか?」というアンケートで、「はい。あります。」と答えたのはアメリカがトップで、91.1%でした。日本はなんと最下位、わずか6割ですよ。このアンケートの結果、日本はこの7つの国の中で希望を持っている若者が一番少ないことがはっきりしたんです。なぜ私たちの国では、希望がないという若者たちがこんなに増えてしまったんでしょうか。いや、これは若者たちだけの話でしょうか。壮年の世代はどうでしょう。中高年はどうでしょうか。もし同じアンケートをしたら、6割を切るんではないでしょうか。実は、若者たちだけが希望を失っているのではなく、この国全体が希望を失っているのです。その証拠が、毎年3万人前後の自殺者であり、600万人を超す独居老人そして、孤独死なんです。……(全文を読む770)
先日、私は美容整形相談の記事を読みました。相談者の女性が成形したいのは目でも鼻でも顎でもありません。何と手相なんですね。手相の生命線が短いので整形で生命線を長くして欲しい、そうしないと不安で仕方がないって言うんですね。命は手のひらのしわでは決まりません。命の造り主だけが命の支え主であり、また死につつある人間に永遠の命を与えることがお出来になるのです。
今日は、私たちに永遠の命を与えるためにこの世に来られたイエス・キリストの誕生記録からご一緒に考えたいと思います。聖書にこう書いてあります。
「きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。」
これはキリストの誕生を知らせに来た御使いの言葉です。ここにクリスマスメッセージのエッセンスが語られています。……(全文を読む769)
ある調味料のメーカーでは、下がってきた売り上げをアップさせるための会議を開きました。どうすればもっと売れるかについて、優秀な社員が集まって、いろいろアイデアを出して試してみましたが、うまく行かないのです。そんな時、一人の女性社員がこう言ったそうです。「(調味料が)出てくる穴の大きさを、二倍にしたらどうかしら。」試してみたところ、売り上げは倍増でした。いったい、それまでのアイデアとどこが違ったんでしょう。「問いかた」が違ったんですね。どうすれば売り上げが上がるか、ではなく、どうすればもっと早く買ってもらえるか、と考えたんです。これは、人生についても言えることだと思います。それは、質問を変えてみることで、解決が見えてくることがあるからです。私たちは、様々な試練や辛い目に遭うと、どうして自分だけがこんな目に遭わなければならないんだろう、いつになったら抜け出せるんだろう、と問いがちです。どうして、いつになったら、という問いかたで人生を考えていると、心が後ろ向きになり、ついつい恨みがましくなりますね。しかし、この状況の中で私自身が人生から、あるいは神から期待されていることは一体なんなんだろう、と、自らが問われる者となるなら、人生の見え方が一新するやも知れません。……(全文を読む768)
先日私は滋賀県に参りました。そして、急がば回れの由来を教えて頂いたのです。「急いでいるとき程、安全な方法を取れ」という意味だとは知っていましたが、これが琵琶湖に由来するとは知りませんでした。昔、旅人が京都に行く際、舟で琵琶湖を横断するコースと琵琶湖の周囲をぐるりと回るコースがありました。横断する方が距離は近いんですが、比叡山から吹き降ろす風が大変に猛烈で、そして危険なルートでもあったのです。それで「急いでいる時ほど、陸路の遠回りを行け」というところから出てきた言葉なんだそうです。
普段使ってる言葉ですが、その元々の意味、本当の意味については知らないままになっているってことが案外あるんですね。そしてその代表格が、私はクリスマスだと思うのです。12月に入ると日本にも至るところにイルミネーションが飾られ、ショッピング街やレストランにはクリスマスの言葉が溢れかえります。しかし、クリスマスの本当の意味が置き去りにされているように思うのです。クリスマスとはキリストがこの世に来られたことを記念する祭りのことなのです。……(全文を読む767)
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