今朝は、「真の問題を解決するキリスト」というテーマでお話をいたします。まず、一つめに「真の問題とは何か」ということです。私は自分の息子の病気を通して、真の問題を知ることはとても大切だなぁと思いしらされました。私の2人目の息子が、生まれて数か月たったころ、肛門付近にしこりがあることに気付きました。病院に連れて行きますと、「ああ、膿がたまっていますね。ばい菌が入ったんでしょう。抗菌剤の塗り薬と飲み薬をだしておきます。」と言われました。しばらくするとこのしこりが破れ、膿が出てきて、良くなりました。しかし、またしばらくするとしこりができるんです。病院に連れていくとまた塗り薬と飲み薬の抗菌剤が処方され、またしこりが破れ、膿が出てよくなるという状態でした。でもまたしこりができるんです。あまりにもこの症状が繰り返されるので、思い切って病院を変えてみました。するとその病院では、「あぁ、これは私どもでは対処できませんね。紹介状を書きますから、国立の小児専門病院に行ってください」と言うのです。紹介された大病院に連れて行きますと、この問題を丁寧に図を書いて説明してくださいました。……(全文を読む 635)
私は大学4年生のときに5週間の教育実習をしました。小学校の教員免許を取るためです。子どもたちと触れあったこの期間は本当にすばらしい時間でした。私は小学5年生を教えたんですが、彼らの中の何人かは自分たちが社会人になるまで毎年年賀状を送ってくれました。そんな充実した教育実習が終わった後、一人の友人がボソッと私に言ったんです。「高原はタフだなあ、あんなに手厳しい注意を先生方から受け続けてよく傷つかないなあ。まるでエスキモーの鞭打ち犬だったもんな」って言うんです。エスキモーの鞭打ち犬って何でしょう。実は、犬ぞりを引っ張る犬の中には一匹ムチを打つための犬が入ってるって言うんです。ムチを打つたびにその犬は悲鳴を上げます。すると他の犬たちはそんな目に遭わないように全力で走るんですね。実習中の私は、学生たちの気持ちを引き締めるために選ばれたムチ打ち実習生だったと彼は言うんです。私はその言葉を聞いて内心びっくりしたのです。というのはそんなふうに思ったことがなかったんですね。もちろん他の学生たちよりも注意を受けることは多かったように思います。しかし私はそれをほんの少しも見せしめとは思ってはいませんでした。いやそれどころか、他の学生よりも飛び抜けて見込まれているのだと思い込んでいたのです。……(全文を読む 634)
さて、中国最初の歴史物語に史記という本があります。このなかに四面楚歌という言葉が出てまいります。かつて、絶大なる力を持った項羽が、ライバル劉邦に攻め込まれるんですね。崖下に立て籠もる項羽の軍隊を意気消沈させるために劉邦は一計を案じます。それは、自分の率いる漢の兵隊に項羽の故郷の歌を歌わせ、とうとう自分の故郷の民までもが、劉邦側に寝返ったのかと思い込ませるというたくらみです。この作戦は見事に成功しました。天才的君主の項羽でしたが、味方となってくれる同国人からも、見捨てられてしまったのかと思い込んだとき、思考は停止、気力も闘志も衰えはて、もはやなすすべもなくなってしまうのです。彼は戦わずして敗北してしまうんですね。それは、敵の吹聴する嘘にまんまとひっかかってしまったからです。心がおれたら、やれることすら、できなくなってしまうんですね。……(全文を読む 633)
さて、今年2012年は世界的に選挙の年です。大きな国のトップを決める選挙が集中する年なんですね。3月には、ロシアのプーチンという人物が4年ぶりに大統領に返り咲きました。実はこの人は、KGB(カーゲーベー)というソ連時代の秘密警察出身の方です。何かと暗いうわさが絶えない人物です。2004年の大統領選挙のときには再選が確実視されていたプーチン氏ですが、そのとき対抗馬と見られていたルイプキンという人が選挙の真っ最中に突然行方不明になってしまうのです。数日後、ルイプキン氏はウクライナのキエフというところで発見されます。なんと、彼はロシアで薬を飲まされ誘拐されていたのです。政府系のメディアはルイプキンの自作自演だと決め付けましたが、反政府系の新聞には秘密警察から電話が入っていました。「もしルイプキンがテレビ討論会でプーチンに不利な情報公開をするなら、またテロ事件を起こしますよと彼に伝えておいて下さい」これは「ロシアン・ダイアリー」という本に出てくる実話です。実はこの本を書いたアンナ・ポリトコフスカヤという方は、プーチン政権の人権弾圧を告発してきた女性ジャーナリストです。……(全文を読む 632)
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