私の姉の家では、猫を3匹飼っています。ですから壁や障子のあちらこちらに猫の爪痕があるんですね。よく、あなたは猫派?それとも犬派?と聞かれたりします。この世界は、このどちらかに分かれると言う人もおられますが、私は子供のころから「犬派」です。「どうも猫は、好きになれない」姉にそのように言いますと「それは猫を飼ったことがないからだ」と言うのです。猫には不思議な魅力があるそうです。猫はとても気まぐれです。自分の都合が良い時には、主人にすり寄って来ますが、来たくない時には、いくら主人に呼ばれても一向に来ません。また時には、自分が大切にしている鞄や服をぼろぼろにされる事もあるそうです。だからと言って、それで猫を嫌になることはないんですね。それどころか、全く変わらず、愛情があふれてくるというんです。どうも私には理解できません。私は主人に忠実な犬の方が、ずっと好みに合っています。……(全文を読む644)
先日私は、地域医療のスペシャリストとして全国的に注目されている中村伸一さんという方の番組を見ました。中村さんは、福井県の名田庄地区というへき地で20年間診療所の医師をしている方です。人口3000人の三割が65歳以上という高齢者のこの村では、毎日毎日ひっきりなしにありとあらゆる病人が担ぎこまれます。ふつう診療所では、基本的な病気以外は総合病院を紹介します。そのほうがより専門性の高いお医者さんに診てもらうことができるからです。ところが中村さんは、内科や外科はもちろんのこと、皮膚科、消化器科、整形外科、心療内科、アレルギー科まで自分でこなします。内視鏡やエコーを駆使してガンを見つけ、初期なら切除手術までも行ってしまいます。そして全国に先駆け、病気になっても入院せず自宅で暮らし続けることができるよう医療サポート体制を作り上げ、この結果この村では自宅で最期を迎える人の割合が4割にものぼるんです。これは全国平均の3倍なんですね。……(全文を読む643)
アメリカ西海岸がゴールドラッシュで沸き立っていた頃、多くの人が一山当てようと殺到しました。そんな人々の一人に、ユダヤ系のリーバイ・ストラウスという人がいました。しかし、掘れども掘れども金の鉱脈にはなかなか突き当たらないのです。疲れ果てた彼はふと周りをみた時、血眼になって地面のを掘り返しているライバル達の姿を見て、あることをひらめくのです。「この人たちのために、破れないズボンを作ろう。」なぜなら誰もがぼろぼろになったズボンでそれはそれは惨めな格好をしていたからです。過酷な肉体労働にも十分耐える、頑丈にして機能的、性別も年齢も季節も問わずにいつでもどこでも誰もが履けるジーンズはこのようにして完成したのです。みんなが金を探り求めて必死になっている時、一人違ったことをするのはとても勇気がいることでした。しかし、もしみなと同じことをそのまましていたら、みなと同じように失敗していたのです。ゴールドラッシュで成功したのは、ほんの一握りの人たちだけだったからですね。……(全文を読む642)
私は先日、友人から、東京スカイツリークッキーというお菓子をいただきました。東京スカイツリーというのは、5月にオープンしたテレビ塔です。高さ634メートルというのは、電波塔としては、世界一だそうです。どうして、こんなに高い塔を建てたんでしょう。東京の都心には200メートル級の超高層ビルがひしめいているからなんです。こういうビルによって、電波障害が起きないようにするために、600メートルクラスの塔が必要だっていうんですね。そしてこの塔に登るために全国から、お客さんが殺到しているんですね。いやぁ、人間ってより高いもの、よりそびえたつもの、より力強いものにあこがれるんですね。しかし今日はより低く、より小さく、より弱くなるためにこの世に来られた方を紹介したいのです。その方は、イエス・キリストという方です。 ……(全文を読む641)
私は先日、胆嚢(たんのう)の手術のために五日間入院しました。病院で生活することで一つ発見したことがあります。それは、一般社会と病院の中では尊重される人が正反対であるということです。一般社会で重んじられる人は、役に立つ人、能力を発揮できる人、強くて元気でタフな人です。しかし病院で重んじられる人は、役に立とうにも病気で動けない人です。弱ければ弱いほど、また病状が重ければ重いほど、看護はいよいよ手厚くなるのです。そして元気になればなるほど、早く出て行ってくださいと言われるのです。ある時、キリストはおっしゃいました。……(全文を読む640)
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