先日、私は長年住み慣れた大阪から、お隣の奈良県に引っ越しをしました。新しい住まいの環境は実に素晴らしです。川が流れ、山がすぐそばにあり、緑が溢れ、小鳥がさえずり、朝の空気がとてもすがすがしいのですね。田舎好きの私には申し分のない環境です。でも一つ問題があります。それは、花粉の量が大阪よりも多いことなんです。ひどい花粉症の家内にとって、これは大変なことです。朝から晩までくしゃみと鼻水に悩まされているんですね。私は、医者に行くように勧めましたが、忙しいのか、なかなか病院には行きません。そしてその結果、涙と鼻水に今も苦しめられているのです。病院へ行けば全て解決とはいきませんが、少しは楽になると思うのです。……(全文を読む 631)
私は先日ちょっといい話を耳にしました。福島第一原発の復旧作業を支援する探査ロボットサーべーランナーがトビー工業という会社で開発されたっていうんです。このロボットはなかなかの優れものです。70センチ四方の狭い場所で、360度旋回できるんです。急勾配でぬれた階段の昇り降りもできます。これは足元が不安定な原子炉屋内でも効果的な作業が期待できますね。時速2キロで走行しバッテリーは5時間もち、しかも、無線でコントロールできるんですね。これをこの会社は無償で東電に貸し出すっていうんです。この会社だけではありません。いま日本のロボットメーカーがこぞって、がれきの原発敷地内で作業できるロボットを次々と開発しているんです。……(全文を読む 630)
私は以前、講演先で帯状疱疹という病気になったことがありました。あんまり痛いのでペインクリニックというところへ駆け込んだんです。するとドクターは、治療の前に150項目もの質問に答えさせたのです。その質問の中には「心配事がありますか?」とか「自分が何かの役に立ってると思いますか?」とか、私の内面について問うものが3分の1くらいもあったんですね。どうしてこんなことを聞くんですかと尋ねると、「実は痛みというのは脳で感じるものなんだ」と、「そして脳は体の痛みと心の痛みを区別しないということが分かってるんだ、だから心に痛みがあると肉体の痛みが倍加するんだ」と説明してくださったんです。心と体って、私が思う以上に密接につながってるんだなあと感心したのでした。もし心に平安があれば肉体もタフになります。しかし、心が折れてしまったら、人は肉体的にももろいのです。ではどうしたら心を平安に満たすことができるのでしょうか。……(全文を読む 629)
ソニーの創業者、井深 大の親友は自動車メーカー、ホンダを作った。本田総一郎さんでした。井深さんは、「わが友本田総一郎」という本の中で親友と自分の共通点を一つ上げています。それは、二人とも技術屋というより、夢見る素人だったという点です。技術屋さんというのは、何かの特殊技能をマスターしている職人さんですね。こういう方は、自分の技術をいかに活用するのかといつも考えるそうです。しかし、この二人は、この技術があるからそれを活かして何かをしよう、何かをしようなどということはまず、考えなかったそうです。最初にあるのは、こういう物をこしらえたいという目的、目標です。二人とも、人まねが嫌いですから、今までにないワクワクするこういう物を、作ろうという目標がまず、いきなり出てくるんですね。最初に目的、目標があって、その次にそれを実現させるためには、どうしたらいいのか使える技術があるのか、なければ自分たちで工夫を重ねようではないか、そして、心の中のワクワクするイメージを、形にしてきたっていうんですね。すぐれた製品には、形になる前にまず作者の夢があるんだ。そしてこの夢のある目的が実現のための原動力となっていたんだとおっしゃるのです。……(全文を読む 628)
四月に入って新社会人や新入生の姿を見ると、ああ春が来たんだなあっていう気持ちになりますね。ところで、春ってどうして「はる」って言うんでしょう。ある本によると、「跳ねる」という言葉から来たって言うんですね。冬の間姿をくらましていた生き物が、跳ねたり跳んだりする、この「跳ねる」が縮まって「はる」になったって言うんです。英語では"spring"と言いますが、これはもともと「泉」という意味です。冬の間は凍っている泉が、春になると氷が解けて水が湧き出します。そのゴボゴボ湧き出す泉の様子から春を意味するようになったって言うんですね。いずれにしても、命の躍動を意味するのです。そして、そういう変化は日照時間が長くなることで起こるんです。光こそは、命のエネルギーだって言うんですね。……(全文を読む 627)
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