今から111年前の1903年の12月、ライト兄弟が手作りの飛行機を使って、有人動力飛行に初めて成功しました。「機械が飛ぶことは科学的に不可能」と最初は大学教授や専門家たちからも随分疑われたそうです。そう考えるとこの110年余りの飛行機技術の進歩、飛行機ビジネスの発展は目を見張るものがありますね。
人間は空中を舞う鳥を見ては、「自分たちも空を飛びたいなあ」と、また水中を泳ぐ魚を見ては「自分たちも自由に泳ぎたいなあ」と願ってきました。そして、機械や器具を発明してはその夢を少しづつ実現し、さらに大きな夢を抱いて進んできたのです。しかし、これらはあくまでも目に見えるものや存在すると確信できるものに対して抱く期待です。たとえば、宇宙の存在さえ知らなかったときには「宇宙に行ってみたい」とは誰も思いませんでした。地球の外に宇宙が広がっているということがわかってから「宇宙ってどんなところだろうか」とか「宇宙に行ってみたい」と思い始めたのです。……(全文を読む748)
先日、私は、まだ一度も面識の無い方に、所用で電話をかけることになりました。こちらが「もしもし」と言ったその瞬間、受け手の方が言われたのです。「高原さんですね!」いや、びっくりしました。一回も会ったことがないのに、声だけで私だと言い当てたからです。毎週、この聖書と福音を聴いているので、声を聞いただけでわかるんだ、と言われるのを聞いて、私は嬉しくなりました。その方の心の中に、私という存在があるということがわかったからです。この番組を聴いてくださる方の中には、まだ神様を信じていない方もいらっしゃると思います。しかし、あなたのほうで神を知らなくても、神のほうではあなたをご存知です。なぜなら、聖書の語る神は、あなたの作者であるからです。今日は、この神さまからの呼びかけについて、ご紹介したいと思います。……(全文を読む747)
私は先日「変わった釣り人」というエッセイを読みました。その釣り人は次々に魚を釣り上げるんですが、大物が釣れると川に逃がしてやるんです。彼が持ち帰るのは全部小物の魚ばかりなんです。普通の釣り人がすることと逆のことをしてるんですね。見ていた人が不思議に思って、訳を尋ねるとこう言ったというんです。「実は我が家のフライパンの直径は20センチしかありません。つまり20センチより大きい魚は料理できないんです。だから20センチ以下の小魚を選んで、大きいのは逃がすんですよ。」一見合理的ですが、実にナンセンスな選択だと思います。彼がすべきは大きい魚を捨てることではなく、大きいフライパンを買うことです。なぜなら、小さいフライパンにこだわってるせいで食べられたはずのご馳走を食べることができなくなっているからです。……(全文を読む746)
中国の大都市で今大きな問題となっているのがPM2.5と呼ばれる超微粒子による大気汚染です。今では月に20日以上が基準値を超えているので学校では野外の運動が制限されています。また公園でのんびり太極拳を楽しむこともできません。そんなジレンマを解決するために、ロンドンのオープロジェクトという建築事務所が大胆な提案をしているそうです。一言でいうと都心部の公園を半透明の巨大なドームで丸ごと覆って、外部の空気をシャットアウトするインドア野外を作り出すって言うんです。このドームの中には空気清浄フィルターを取り付けて、きれいな空気だけが流れ込むようにするっていうんです。ところでいったいどうやってその巨大ドームを作るんでしょう。簡単に言うとドームの内側に鉄製の構造体を張り巡らせて、それを半透明のフッ素樹脂フィルムで覆うんです。薄いフィルムで覆わないと太陽光が入って来ません。しかし、フィルムが薄いと雨風にさらされて破れやすくなってしまいます。そこでしなやかなのに破れにくい構造物の形にする必要があったんですね。いったいどんな形なんでしょう。何とこの会社は植物の葉脈の発達の仕方を研究し、そこからアルゴリズムを開発して工業的に再現したのです。……(全文を読む745)
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