先日、北海道の函館に行った際、足を延ばして小樽まで行ってきました。目的は、小樽港沖合に横たわる防波堤を見るためです。明治政府は、世界との貿易を進めるために本格的な港の建設に乗り出しました。地形的に元から良い港である以外は、沖合に防波堤を造って整備していかなければなりません。小樽港沖の防波堤は、設計から施工に至るまで日本人だけで行った初めての本格的な防波堤だったのです。それを指導したのが、土木工学の分野ではとても有名な廣井勇という人です。
彼は「青年よ、大志を抱け」で有名なクラーク博士がいた札幌農学校の2期生でした。同級生に以前の5千円札に載っていた新渡戸稲造や内村鑑三などがいました。そして彼らは皆、聖書に触れ、イエスを救い主として受け入れクリスチャンになったのです。明治を代表するクリスチャンである内村は当時、廣井が聖書メッセージを語るのに一番ふさわしいと思っていたほどです。しかし、廣井は土木工学の道へ進んで行きました。日本の国を豊かにするためにインフラの整備をすることが大切だと感じ、それが神が自分に与えた使命と捉え、一生を土木工学に捧げたのです。自費でアメリカに留学し、叩き上げで工学を学び、英語で記した橋作りのための本は、しばらくその分野の教科書にもなっていたそうです。……(全文を読む796)
さて、蒸し暑い日が続くと、私は無性にカキ氷が食べたくなります。カキ氷を食べると少年時代を思い出して、なんだか懐かしくなりますね。ところで、カキ氷のシロップには、イチゴやレモンやメロンがありますが、実は、どれも同じ味なのだそうです。違うのは、着いてる色だけなんですね。味は同じでも、赤だとイチゴ味、黄色だとレモン味に思えてくるのは、思い込みによって脳が騙されてるからだというのです。実は、人間の持ってる五感っていうのは、簡単に欺かれるものなんですね。また、この世界には、実在はしていても人間の五感ではキャッチできないものがたくさんあるんです。放射能も、超音波も、人間の感覚では拾うことはできないものです。そして、この天地万物をお造りになった神も同じなのです。神は霊的な存在なので、人が目で見たり、耳で聞いたり、手で触れたりすることはできません。しかし、この見えない神が、人としてこの世界に来て下さいました。その方が、イエス・キリストなのです。……(全文を読む795)
私は先日、盲導犬の番組を見て大変感心いたしました。
実は、犬の目には色の識別能力がありません。ですから、信号の色は青なのか赤なのか、盲導犬には見えていないのです。では、どのようにして判断しているのでしょう。全体を見渡して、ほかの人が道を渡っているかどうかを見届けて、これを判断するというのですね。色が見えていない犬ですが、色に変わって時を見読むすべを心得ているのです。
ところで、私たちの人間の目にも見えないものがあります。それは、神です。創造主を肉眼で見ることはできません。しかし、この自然界全体を見渡すと、確かに、この自然界を設計し、創りだされた神がおられると判断できるのではないでしょうか。今日はその創造主を信頼する祝福について、お話ししたいと思います。……(全文を読む794)
私は昨年、関西学院大学で死生学について講演する機会がありました。美しいキャンパスでしたね。この大学はイギリスのウェスレーという神学者の考えの流れにあるそうです。ところで、このウェスレーという人のお母さんは、19人も子どもを産んだんです。そのうち、7人は幼くして亡くなりました。ですから彼女は12人もの子たちを、非常に立派に育て上げたんです。それである方が彼女に訊いたんですね。「12人のお子さんの中で、一番手をかけたのは、どのお子さんですか。」すると彼女は言いました。「熱を出して苦しんでる子がいたら、熱が下がるまではその子に手をかけます。家出してる子がいたら、戻ってくるまでは、その子に一番できることをしてやります。」要するに、順調な子どもよりも問題を抱えている子どもに一番心を遣うっていうんですね。
これは神さまも同じです。もし問題を抱えている方がいらしたら、どうぞ覚えてください。神さまはあなたに心配っておられるのです。そして神さまが何よりも、問題視なさっておられること、それは人が罪人のままで生きているということなんです。なぜなら、人は自分の罪を解決しないままで死ぬなら、死後に永遠のさばきを受けなけらばならないからです。……(全文を読む793)
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