今から40年ほど前のことですが、私は高校を卒業し、浪人をしていました。それも二年間。二月になりいよいよ受験という時に、いろんなことが重なって、私は大学を受験せずに、ある専門学校に行くことにしました。選んだのは、経理専門学校。これは痛恨の選択ミスでした。私は、性格がきわめておおざっぱというか、適当なんですね。簿記の勉強は楽しかったんですが、学校で将来就く仕事のことを知れば知るほど、自分には向いていないということがわかるんです。私は帳簿で百円不足していたら、百円ポケットから出して、足しとけばいいや、的な発想をする人間なんです。これでは経理などできるはずがありません。学校を一年で辞めてしまいました。入学金を出してもらった母親に合わせる顔がありませんでした。その後就職するんですが、何をやっても長続きしないんです。飛び込みののセールスマン、印刷業、編集の仕事、中央卸売市場で魚を売ったこともありました。……(全文を読む778)
昔ロンドンのハイド・パークというところで一人のクリスチャンがこの世界を造った神様についてスピーチしていました。すると聴衆者の一人がスピーチを遮って言ったんです。「私は神を見たことがない。天国も地獄も最後の審判も見たことがない。だからそんなものを信じることは出来ない。そんなものはないに決まっている。」すると別の一人が言い返したんです。「私は全盲で生まれたから、ロンドンにいてもテムズ川を見たことがない、バッキンガム宮殿も、大英博物館も、二階建てバスも見たことがない。だからそんなものは無いと言えるだろうか。見えるあなたには事実だと分かるでしょう。あなたが神などいないと言えば言うほど、あなたは自分の無知をさらけ出しているんじゃないかなあ。」これはとても大切な指摘だと思います。見えないと言うことは存在しないことの証明にならないのです。聖書の中にこういう言葉があります。……(全文を読む777)
先日私は最先端のがん治療を紹介する番組を見ました。その中で頻繁に登場したのが"P53"という言葉です。これはがん抑制遺伝子の一つで、研究者の中では、遺伝子の守護神といわれているそうです。がんというのは有害な刺激によって、突然変異した細胞が暴走する病気です。例えば、ヘビースモーカーの人はそうでない人に比べて肺がんになる確率が20倍も高いのですが、それはタバコという有害な刺激によってDNAが傷ついてしまうからなのだそうです。ところが、このP53という遺伝子はがん化した細胞の突然変異をいち早く察知してくれます。そして発見したがんの分裂を止めて、がん細胞の増殖を食い止めます。また、がん化した細胞を自殺に追い込む機能があるのですね。常に私たちの体の中でDNAの損傷があるかないかをパトロールし、がんをやっつけるために働いている遺伝子がP53なのです。また最近ではがんになりやすい家系の研究が進んでいます。それによると、P53が欠損した家系では様々ながんが多発するということが分かっています。最先端のがん治療ではこのP53をベクターという乗り物に乗せて大量に患部に注入する方法が紹介されていました。P53の大量投入によって劇的な変化を起こす例が、発表されていたのです。……(全文を読む776)
ところで、ある生物学者によると人類の歴史は伝染病との闘いの歴史なんだそうです。14世紀のペスト、16世紀の梅毒、20世紀のインフルエンザで、人類は世界大戦クラスの死者を出してきたんです。そして昨年からは西アフリカのエボラ出血熱の感染拡大が世界の脅威となっています。この病気はエボラウイルスによって引き起こされる伝染病です。致死率85%以上でいまなお特効薬はなく、全世界で恐れられています。
ところでこのエボラウイルスというのは新種のウイルスではないのです。昔からオオコウモリに寄生していたんです。したがって蝙蝠を食べたり、これに感染して死んだ猿や蝙蝠と接触することで人間にうつり、また、うつった人間の血液や体液に触れることによって人から人へと感染していくんです。アフリカでは葬儀のために死体に触れる習慣があり、これが感染を抑え込めなくさせている理由の一つになっているんですね。
ところで現代医学でもお手上げのこのエボラ出血熱に対して聖書は今から3500年前にその予防法を語っているっていうんです。旧約聖書のレビ記11章に鳥の内でこれらは忌むべきもので、食べてはならない。すなわち、こうもりなどであると書いてあるんです。またこうもりなどの食用を禁じられている動物の死体には触れてはならない。触れる者は夕方まで穢れるとあって、接触を避ける事を命じています。……(全文を読む775)
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