先日、知人の紹介でプロ野球選手のサファテ投手と会い、一緒に食事をする機会が与えられました。彼は、日本プロ野球における連続イニング奪三振記録保持者で、ソフトバンク・ホークスの2年連続優勝にクローザーとして貢献しました。身長193cm、体重102kg、大きくて、腕っ節の強い彼が、日本に来てからクリスチャンになったというのです。
登板のときにマウンドで祈っている姿をテレビでよく見かけます。神を信じるなんて、弱い者がすることだと思っている人には意外に感じられるかもしれません。しかし、私は証言します。彼は見るからに強そうな人です。言葉も力強く、話出したら止まりません。ただ、天地を造られた神の前にはどんな人間もその力を誇れるものではないのです。
彼は、完全な清さと正義の神の前に「自らの弱さ」を正直に認め、聖書のことばに素直に耳を傾けるやわらかい心を持っています。彼の本当の強さは「神を信頼することから来るものだ」とわかりました。
今日は、サファテ選手との出会いを通じて感じさせられたことを三つお話したいと思います。
……(全文を読む835)
さて、日本最初の洋菓子メーカーは森永製菓という会社ですね。創業者の森永太一郎という人はアメリカにわたってクリスチャンになった方です。彼は日本に戻って伝道するのですが、相手にされず、全く働きが進みませんでした。何よりも経済的に困窮して行き詰まってしまうのです。そこで、再度アメリカにわたって洋菓子の技術を身につけ、それで自活しながら、キリストを伝えようと志すのです。
ところが、実際にアメリカにわたってみると、募集していたのが洋菓子の職人ではなく、洋菓子工場の製造人だったのです。今更おめおめと日本に帰るわけにはいきません。彼はその工場の製造人として働き始めるのです。ただし、まだ日も昇らぬ暗いうちに出勤し、掃除を全部済ませてしまうのです。そして自分の仕事をやり終えてから、日中キャンディづくりのお手伝いをただ働きで手伝ったのです。これは現場で、実践を通して菓子作りを覚えるためです。
彼は格子て習得した技術を日本に持ち帰ってマシュマロを販売し、爆発的にヒットします。そしてこれが洋菓子メーカー森永の基礎となったのですね。
……(全文を読む834)
さて今年2016年はアメリカの大統領選挙のある年です。世界最大の影響力を持つ政治家が、新しく選ばれるので、世界中がたいへん注目するんですね。
ところで第四代目のアメリカ大統領に、ジェームズ・マディソンという人がいました。彼は合衆国憲法の父という偉大なタイトルを持っていますが、同時にたいへん不名誉な呼び名も持っているんです。彼の在任中、イギリスとの戦争が勃発します。それで大統領官邸は、イギリス軍によって焼き討ちに遭うんですね。
間一髪で彼は脱出し、命を保つことができたのですが、その結果、戦争で首都から逃げた初めての大統領、という異名が付けられてしまうんです。そこでマディソンは戦争終結後、新しいスタートを切るために、それまでグレーだった大統領官邸を思い切って、真っ白のペンキで塗り尽くしたんです。これが現在のホワイトハウスの由来です。彼は、砲火と戦闘でボロボロになった大統領官邸を真っ白に塗り尽くすことによって、忌まわしい過去と決別した、ということを宣言したんですね。
……(全文を読む833)
精神医学会の両雄、フロイトとユングが初めて出会ったとき、彼らは互いの理論の共通点を何と13時間も語り合い、意気投合し、この奇跡的な出会いに感激したんです。そしてフロイトはユングのことを「最も期待しうる後継者」と絶賛し、ユングはフロイトのことを「生涯で出会った最も偉大な人物」と評価したんです。
ところがやがてユングが言った「お互いの夢を分析してみませんか」という提案に対してフロイトは「プライバシーの侵害になる」と言って断るんです。この些細な出来事がきっかけで二人の仲は修復不能な絶縁状態になってしまうんです。あれほど互いを尊敬し、必要としあい、慕っていたはずなのに生涯の敵になってしまうとは人間の持つ愛の難しさを改めて考えさせられてしまうエピソードです。
……(全文を読む832)
■ラジオ関西 | 毎週日曜 | 朝 7:45- 8:00 | 558Khz |
■ラジオ福島 | 毎週日曜 | 朝 8:30- 8:45 | 1,458Khz |