先日、地下鉄を利用していまして、長い地下道を歩いていました。すると、出口に向っている女子高生がいたのですが、様子が変だったのです。前かがみの姿勢で、右手を自分のおなかに、左手を地下道の壁に押し当てて、ゆっくりゆっくり、ようやくの事で歩いているのです。心配になったので「どうしたの、だいじょうぶ?」と、声をかけますと「おなかが痛いんです」と言いながら、さめざめと泣くのです。これはただごとではない、と感じ「救急車呼ぼか?」と言いますと、「携帯電話を貸してもらえませんか」と彼女は言いました。
私のスマートフォンで自分の母親に、駅まで迎えに来てくれるように頼むと、私を見上げて「電話番号、悪用しないでくださいね」と言ってきたのです。そしてそれだけではなく、「お願いします、おねがいします」と言いながら、ほとんど号泣するのです。苦しそうにおなかを抱えた前かがみの女子高生に見あげられながら、「お願いします、おねがいします」と号泣され、懇願されて立ちつくす中年男の姿を想像してみてください。道行く人は私を、まるで不審者でも見るかのような目つきで見るのです。私は「なんて日だ……」と理不尽を感じながらも、彼女の自宅の電話番号を削除したのです。……(全文を読む827)
さて資本主義経済の国では、経済活動は基本的に自由放任ですね。政府の介入はほとんどありません。誰もが会社を造ることができます。いくらで仕入れて、いくらで売るか、自由。いくら儲けても自由。倒産しかかっても国は助けてくれませんね。しかし、あまりにも規模が大きすぎる経済破綻の時には、国家が介入するのです。
今から8年前のリーマンショックがそうでした。アメリカの投資銀行リーマンブラザーズが破綻したことに端を発して、世界的に金融危機が広がっていったんです。国がもし何もしなければ、発生したアメリカのみか世界全体の経済が致命的なダメージを受けて、へたをすればある国ではクーデターの危機すらあったんです。それでアメリカはじめ世界中の政府が金融機関の救済に乗り出したんですね。……(全文を読む826)
先日こんな記事を見つけました。それは人間が感じる痛みのランキングというものなんです。それによりますと最も激しい痛みというのは歯の神経にフッ酸を塗った時だそうです。
何の事かよくわかりませんが、とにかく痛いんだそうです。その痛みだけで死ぬというんですね。実際そのような医療事故があったそうです。
そして2位は尿管結石です。これは本当に痛い。体験済みです。そして三位はすい臓がんの末期。そして4位がガン性の疼痛です。
そしてその次の第5位に出産時の陣痛があるんですね。本当かなあとお聞きの皆さんは思われるでしょう。私もそう思っています。大体痛みの基準なんてありませんし、一人の人間がこれら全ての痛みを体験したうえでランキング付けしたわけではありません。また痛みには個人差があるもんですから、あくまで参考程度です。
ちなみに私は痛みにとても弱い人間なんです。昔から歯医者や痛みを伴う検査は大の苦手でした。一般的にこの痛みというのは男性よりも女性の方が強いと言われています。これも個人差がありますから分からないですけれども、あの陣痛に耐える性ですから納得もいきます。……(全文を読む825)
ところで、「絵に描いた餅」という言葉がありますね。紙の上に描かれたお餅は、それがどんなにおいしそうに描かれていても、実際、腹をみたすことはありません。そこから「役にたたないこと」をたとえる表現になっています。しかし、もし、東山魁夷画伯の描いた餅の絵であるならばどうでしょう。おそらく十数万円、いや、ひょっとしたら数十万円でも買う人がいるかもしれませんね。そして、そのお金で餅を買ったら、何十人もの人のおなかを満腹させることができることでしょう。
絵に描いた餅であったとしても、作者が飛びぬけた天才の手によるものであるなら価値がつくんです。つまり、価値というのは、誰の手による作品であるか、ということが決定的なことなのです。
そして、聖書によるならば、あなたは最高に偉大なかたの作品です。この天地万物をお造りになった創造主の手による作品であるからです。
……(全文を読む824)
さて、去年の秋から、にわかに人気が出たスポーツ競技があります。ラグビーですね。ワールドカップで日本が史上初3勝をあげ、しかも世界ランキング4位の南アフリカに大金星をあげたからです。
中でも、五郎丸選手のキックの正確さは見事でした。そして、彼がキックする前に必ずやるポーズが、ちまたで流行ったのですね。いわゆる、「五郎丸ポーズ」とか「拝みポーズ」というやつです。彼はボールをける前に、両手を合わせて人差し指を突き立てる儀式をするのです。
実は、あの動作はメンタルトレーナーのアドバイスで始めたものなんだそうです。人間というのは普段の練習中ならできることが、いざ本番になるとできなくなってしまうことが多いですね。それは、緊張のあまり平常心を失ってしまうからです。
では、どのようにして平常心を保てばよいのでしょう。本番の一歩を踏み出す前に、決まりきった型の動作をすることを習慣づけるとよいというのです。型そのものは単純な動きですから、ミスをすることはありません。そして、ミスなくいつも道理の動作から入ると、その動作の後にすることもいつも通りにできるというのですね。……(全文を読む823)
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