#1180 天文学を語るヨブ

メッセンジャー似顔絵

ごきげんいかがですか。高原剛一郎です。

先日私は、アメリカの若手コメディアンの話を読みました。スティーブという名の才能豊かな人の話です。
彼はクリスチャンの家庭に生まれ育ち、幼いころから聖書を読み聞かされて大きくなったんです。単純に神様を信じていました。ところが、父と二人の兄が乗る飛行機が墜落事故を起こすのです。一瞬にしてかけがえのない家族を亡くしてしまったのです。自慢の父と、大好きな兄たちでした。良い人に悪いことが起こるのをなぜ神は止めなかったのかと、神様に怒りを感じるようになってしまうのです。そして20代になるころには信仰をすっかり失ってしまうのです。
ところが、ある極寒の冬の夜、大きなターニングポイントを迎えることになります。シカゴの街角で見知らぬ人が小型の聖書を配っていたのです。そして彼にも手渡しました。ギデオン聖書です。開いてみると「心配事のある人はイエス・キリストの山上の垂訓を読もう。マタイ6章27節から」と書いてある。早速読んでみると、暗い心に光が差し込んだっていうんですね。「空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。それでも、あなたがたの天の父がは養っていてくださいます。あなたがたはその鳥よりもずっと価値があるものではありませんか。」ずっと続く話ですね。
彼はこう言っています。「急に心が明るくなりました。僕は寒い街角で山上の垂訓を読み続けました。そして人生がすっかり変わりました」聖書のことばには力があります。ただの本じゃありません。聖書を読めば、聖書によって自分自身が読まれているように感じます。私たちの人生に革命を起こす神のことばなのです。
ところで私にもそういう経験があります。高校一年の夏休み、私はバイト先の先輩から聖書を勧められました。「私は今、神を信じていないし、信仰嫌いなんで結構です」と断ると「いやいや、君だって神はいないという信仰を持ってるじゃないか」と切り返されたのです。つまり私は神を信じていないのではなく、神はいないと信じているんだと言うのです。その一言は私にとっては衝撃でした。そして、私の心を一気に引き付ける聖書の箇所を開いてくれたのです。それは、ヨブ記という聖書の中でも最も古い時代、今から3500年以上前の人物の物語でした。こう書いてあります。

神は北を、茫漠としたところに張り広げ、地を、何もないところに掛けられる。

「地を何もないところに掛けられる」の「地」ということばは英語では “the earth” となっています。つまり地球のことなんです。神様は地球を何もないところに掛けられるというんですね。
ここから分かってくる二つのポイントで今日はお話を進めましょう。

創造主だけが語ることができることば

第一にバイブルの神は宇宙の創造主、作者であるということです。
ところで、玄関に表札をかけるためには取り付け金具が必要ですね。何も掛ける物がないと、パターンと下に落ちてしまいます。窓にカーテンを掛けるためにはカーテンレールが必要なんです。カーテンレールのある所にカーテンを吊るすことができるわけですね。またクローゼットに服をかけるためにはハンガーがあります。ハンガーという、服を掛ける物があって、服は支えられるわけです。
ところが、地球は何もないところに掛けられると言うのです。何もなければ掛けることはできないはずなのに、神は何もない宇宙空間に地球を置いたと語るのです。これは、地球上の常識しか知らない古代人が聞けば、荒唐無稽な説明です。そこで古代エジプト人は、地球は五本の大きな柱で支えられてると考えました。また古代インド人たちは、象の背中に乗っていると考え、また古代ギリシャ人は、大巨人アトラスの肩に担がれていると考えたんですね。一見合理的なんですが、どれも問題があります。もし5本の柱に支えられているならば、その柱の下は何なのか、柱を支えてるものは何のかという問題が出てくるのです。ほかの二つの考え方も同じです。一番下敷きとなる土台っていったい何なんですかっていう問題に答えがないのです。ただ聖書だけが、地球という天体は何もない宇宙空間、しかも絶妙な位置にあるということを告げているのです。
さて、このことばは私の心を大変に惹きつけたのです。と言うのは、聖書がただの宗教的な有難い話なのではなく、客観的事実を語ることばであったからです。信じている人には真実そうに見えるけれど、信じていない人にはナンセンスな話という、そんな話だったら世の中にいくらでも転がっています。しかし、誰が見ても確かめることができる事実を聖書は提示していたのです。
ところで、そんな大昔になぜこんなことが書けたんでしょう。聖書は天地を造った神のことばだからです。天地を造った作者は、ご自分の作品である天、宇宙、天体について正確に紹介することができるというのは、当然のことであるからなんですね。

創造主はあなたの問題を完全解決に導かれる

第二番目のポイントです。創造主なる神はあなたのことを心配し、生かし続けている方だということです。
私たちは毎日毎日実に色んなことを心配していますね。コロナにかからないか、試験に合格するだろうか、就職どうなるだろう、ひざの痛みはどうなるだろう、リタイアした後どうやって生活しよう、地震が来たら、台風直撃されたら、車にぶつけられたら。いやあ、心配の種は尽きません。それもある意味で理解できますよね。と言いますのは、この世の中では、時にあってはならないことが起こってしまうからです。
ところで、私たちほとんどの人間は、地球がちゃんと太陽の周りを規則正しく回るかどうかを心配する人ってまずいないと思うんですね。もし地球が公転軌道を外れたり、自転速度が今よりも早くなったり遅くなったりすると、地球上の生命体は全滅の危機にさらされます。私たちの日常の心配事どころの話ではないんですよね。ですが、そんな宇宙の大崩壊など起こらないだろうと考えて、地球の天体運動については心配していないんですよね。
宇宙の大問題についてはいちいち心配しないのに、日常生活の細かいことについて心すり減らして心配しているのはなぜでしょう。宇宙を大きな力でコントロールしている創造主が、私たちの日常にまで気を配っておられる、そして全知全能の力を喜んで使ってくださるということを知らないからではないでしょうか。
神はあなたを心配し、心にとめ、何より愛しておられるのです。そしてその証拠こそが、人となられた神の御子イエス・キリストなのです。地球を何もないところに支える力ある方は、私たちの人生の重荷がどんなに重くても支えることがお出来になります。そしてキリストは、あなたの罪も人生もいのちも背負って、完全解決に導くことができる方なのです。
ぜひこのキリストを知って、そしてご自分の救い主として信じてください。心からお勧め致します。


使用CDジャケット
吉村美穂:Jupiter 天地創造

今日のみことば
神は北を、茫漠としたところに張り広げ、地を、何もないところに掛けられる。
(ヨブ26:7)