おはようございます、高原剛一郎です。
さて、日本のプロランナーの草分け的存在に、有森裕子さんがいらっしゃいます。二つのオリンピックで銀メダルと銅メダルを取った方です。
ある時彼女は練習のし過ぎで足を故障させてしまいます。その時、小出監督はこう言ったそうです。
「せっかく故障したんだから、今しかできないことをやろう。せっかく神様が休めと言ってくださっているんだから、しっかり休もう。どんな状況の時もせっかくと思えばいいよ。そうすれば全てが力になるから。」
今、街を見渡すとすっかりクリスマスの装飾で満ちていますね。
本当のクリスマスの意味
せっかくのクリスマスです。ここは一つクリスマスの本当の意味を考えてみるのはいかがでしょう。
クリスマスとはキリストの誕生をお祝いするお祭りの事なのです。
聖書の中にはこのキリストの誕生を誰よりも早く知らされた羊飼いたちのことが出てきます。
彼らは御使いからこのように言われるのです。
きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。
ここから三つのポイントで考えてみましょう。
キリストは約束を実現された
第一に、神は約束を果たす神だ、ということです。
実は救い主の誕生地は前もって旧約聖書の中に予告されていました。それはベツレヘムという村です。
そこは昔イスラエルの英雄的な王様であったダビデが生まれ育った場所でした。
そこでベツレヘムはダビデの町とも言われていたのです。
やがて人類を救う救い主はダビデの家系の中から、ダビデの生まれ故郷であるベツレヘムで生まれることになる、と旧約聖書に約束されていたのです。
そして、その約束の通りに今から約二千年前、イエス・キリストはベツレヘムでお生まれになったのです。
そして、このように神は約束を守ることによって信用できる方なのだということを私たちに教えているのです。
信用というのは何によって勝ち取られるでしょう。約束したことをどこまで果たして来たかで図ることが出来るのです。
旧約聖書の中にあるキリスト預言は約300以上あると言われています。そのすべての預言がことごとくキリストの生涯において実現したのです。聖書の神は信頼に値する神なのです。
一年の振り返り
第二に、神は人と共にいることを示すため、人となってこの世界に生まれてくださいました。
つまり、神様はあなたと共に、いつでも、どんな時でも、すぐそばにおられることを思い起こさせるために、実際に人として誕生してくださったのです。
ところで、アメリカで最も自殺者が出るシーズンの一つはクリスマスの前後だそうです。
人々がとびっきり楽しげに、嬉しげにしているときこそ、いつも以上に孤独を感じる方々がいらっしゃるんですね。
ところでFacebookに今年を振り返ろうという機能があります。これは素晴らしい一年を思い出すために作られた善意の機能です。
しかし、ある作家はその年にお子さんを亡くされたのでした。
Facebookにログインするたびに今は亡き娘の大きな写真が現れ、しかもその当時はその機能をオフにすることは出来なかったのです。
他の人にとっては喜ばしい機能なのかもしれませんが、辛い一年だった人々にとっては悲しみを深める機能になっています。
神はあなたと共におられる
そしてクリスマスもそうなんですね。楽しい時を分かち合える友人や家族を持ってる人にとっては喜ばしいかもしれませんが、そうでない人々にとっては一年で一番辛い時にもなりかねないのです。
しかし、本当のクリスマスは神はどんな時にもあなたと共におられるという事実を告げ知らせているのです。
この世において私たちは誤解されたり、見放されたり、差別されたり、あるいは見捨てられたりすることがあります。
もしそのような目にあっておられるとするなら本当にお気の毒なことだと思います。
しかし、神様はあなたを決して見捨ててはおられません。神様はどんなことがあってもあなたを見捨てられないのです。
見捨てられたとあなたは感じておられるかもしれません。
しかし、その感じはあなたの間違った感情です。
神様はあなたの孤独を理解し、そして、あなたと共にそれを経験しておられるのです。
アフリカでのプロジェクト
第三に、キリストはあなたの救い主としてこの世に来られた、ということです。
あなたを罪とその結果である死から救うために、天からこの世に下って来られました。
先日、私はとても興味深いレポートを読みました。アフリカの最貧国における経済をどうやったら向上させられるかというものです。
プロジェクトチームは、興味深く学べる教科書を生徒たち全員に無料で配ればみんな喜んで学校に来るようになるだろうと考えたのです。
そして、それを実行に移したのです。ところが期待されたような効果はほとんど出ませんでした。莫大な費用をかけた割には効き目がないのです。
ところが、意外な方法で劇的に効果が出る取組みが別にあったのです。それは寄生虫の駆除です。
実は腸内の寄生虫はアフリカの子供たちを苦しめていて、学校の長期欠席を生む大きな要因となっていたのです。
そして、ケニアの子供たちに虫下しの薬を処方して飲ませたところ、何と長期欠席が25%も減少したというのです。
しかも虫下しの薬は非常に安上がりなのです。
プロジェクトを100ドル増やすだけで全生徒合計で10年分に相当する出席日数が増えたのです。
問題は学校の建物でも場所でもテキストでもありませんでした。体の中にいて子供たちの気力を奪い取っていた寄生虫なのです。
これを取り除いてやることがまず初めにしなければならないことだったのです。
神から離れているという罪
この世にはいろんな問題が次から次へと出てきます。貧困も、不正も、差別も、いじめも、本当に人間をダメにしてしまうものばかりです。
しかし、それらを生んでいる最も根本的な原因は人間一人一人の内側に居座って人間を狂わせている罪なのです。
そして、この罪の最終的な結末は死なのです。そして、この死の根本原因は、神という命のルーツから離れているこの罪にあるのです。
キリストはこの罪の駆除のために人となってこの世に来られました。
罪を取り除く薬は口から飲む薬ではありません。キリストがあなたの罪をご自分の上に引き受けて、十字架の上で永久処分することによって取り除いて下さったのです。
もし、あなたがキリストをあなたのために死んで、墓に葬られ、三日目によみがえった救い主として信じるならば、あなたの罪は赦されます。
いや既に赦されている事実をその時に受け入れることで、自分のものとすることが出来るのです。
せっかくのクリスマスです。どうぞこの機会に人となられたあなたのための救い主、イエス・キリストを信じ受け入れてください。心からお勧めします。
(ルカ2:11)