ごきげんいかがですか。高原剛一郎です。
皆様あらためまして、こんにちは。先程のこの久米さんの弾き語りにしても、ライブっていうのは最高だなと思いながら、実は私の息子は言語聴覚士という仕事をしてるんですね。言葉が出なくなった人たちの言語機能を回復するお手伝いをするというそういう仕事なんですよね。
例えば脳溢血なんかで言いたいことがあるんだけれども何にも言葉が出てこない。ところがそういう状態の方でも不思議な事にメロディーがつくとするすると出てくるということがあるっていうんですね。実はこのゴスペルとか讃美歌っていうのはメロディの付いた祈りなのです。私たちがこれから人生をどんどんどんどん先へ先へと向かっていく時に、もしかしたら神に祈りたくなるような心境になることもあるかもしれません。
その時、どう祈って良いかよく分からないという方は讃美歌を思い出していただきたいのです。と言いますのは讃美歌の歌詞が、どのように神様に求めていったら良いのかということを教えてくれることがよくあるんですね。どうしたら讃美歌を覚えることができるでしょうか。毎週教会に行くことですよ。まあ実はこのいわきの街にはたくさんのプロテスタントの教会があると伺っておりますが、是非みなさん日曜日お近くの教会にお出かけしていただいたら嬉しいなぁというふうに思います。
神はあなたを最高傑作として造られた
さて今日、私は、神様の愛について是非お話したいと思っているのです。聖書の中にこう書いてあるんですね。
私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、宥めのささげ物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。
神はあなたを愛してお造りになったということなんですね。
聖書が言っている神というのはもちろん人が造った神々ではなく、人を造った方。この世界の第一原因者であられる方。この全世界の作者である方を聖書は創造主とか神という風に言ってるんですよね。そして創造主という方は、今日お越しの皆さまおひとりおひとりを最高傑作としてお造りになったのです。
ところがそういうふうに聞くとですね、じゃあ最高傑作っていうんやったらねもうちょっとイケメンに造ってくれた良かったのに。もうちょっと美人に造ってくれたら良かったなって思ったことありませんか？
まぁ私はですね小学校の時にね、もっと鼻が高くなりたいなぁと思ってました。それでね寝る時、鼻を洗濯バサミで挟んで寝ていたのです。毎晩のようにそうするので、鼻のところに傷がいきましてね、普通鼻血は中から出るのですが私の場合は外から吹き出すというですね、そんなことがあったんだよと家内に言いましたら、「私も」と言ってましたね。何かレベルが低いなと思ったんですけど。
青い目になりたかった宣教師
今から百数十年ほど前に、イギリスの女性宣教師でエミー・カーマイケルという人がいたのです。彼女の両親はクリスチャンでした。そして、小さい時から聖書のお話を聞いてきたんですね。
ある時、神様は何でもご存知で、何でもおできになる、祈れば応えていただくことができる。それで彼女は密かに思っていたことを本気で祈り出したのです。それは自分の目の色を変えるということだったのです。実は彼女のお母さんは透き通るような青い目でした。あんなブルーの目の女の人になりたいと思って本気で真心を込めて「神様、今晩中に青に変えてください」って祈って、そして、朝起きた時に鏡の前まで行って、一ニの三…変わってない。まぁそれが幼心にね神は祈っても聞いてくださらないんだということで傷になったそうです。
ところがそれから何年も経って、彼女は27歳の時に宣教師としてインドの人たちにキリストを伝えるようになったのです。ある時、10歳の女の子が転がり込んできたのです。実は彼女はヒンズー教の寺院を脱走して命からがら逃げてきたというのです。
その頃、インドでは親が自分の娘を人身売買していたのです。貧しい人たちは生きて行くために自分の娘の意思を聞かずに、ヒンズー教の寺院に娘を売っていたのです。5歳とか4歳とかそんな小さい女の子が売られたらどうなりますか。はじめは踊り子です。そして、13歳からは売春婦になるのです。
それは彼女達がとっても辛いことで嫌なことでした。自分たちの将来はどうなるのかということを聞いていたんですね。そして、その女の子が10歳になった時に脱走し、お父さんお母さんがいる実家に戻ったそうです。ところが、父も母も戸を閉めて、「君はヒンズーの女神への捧げものだから私たちのものではない。」そうしてもう一度連れ戻されたそうです。連れ戻された後で何が起こったでしょう。罰を受けたのです。あつく熱した鉄の棒で大火傷を負わせます。二度と脱走することがないように心をピシッとへし折ってしまうんですよね。
祈りが応えられなかった意味
ところがこの子はまたしても脱走しました。この広いインドの中で私が逃げ込むことができるその場所は、そうですエミー・カーマイケルがいるその教会に行って「匿ってください。」カーマイケルは命がけで守りきることに成功したのですが、その10歳の女の子が言うには「私と同じような境遇の子が何十人も何百人もいます。」そこで彼女は行動を起こすことにしたんですね。
証拠となるものを掴んでイギリスのマスコミに流し、政府を動かしてこの問題を解決しようと図るんです。証拠を取るためには寺院の奥の間に入らなければなりません。しかし外国人は入れないのです。そこで彼女は変装したんですね。コーヒーの粉を顔に塗ったのです。次にインドのサリーを身にまとったのです。そしてベールを被って鏡の前に立った時、ハッと幼い時に神に祈った祈りのことを思い出したというのです。白い肌は偽装することができます。しかし目の色は変えることができないのです。もし私が青い目になっていたら…。あの時、神は私の祈りに応えてくださらなかったと思ったけどそうじゃない。実は神様は私が一番重要だと思ってる任務を実現するのに、一番意味のある形に私を最初から造っておいてくださったのだ。
私には価値がある。理由があって私は今の私なのだ。そのことが分かった時、初めて自分自身を抱きしめることができるようになったというのです。
神は失敗できない方
実はね自分のことが嫌いで自分に対してダメ出しをする人が何と多いことでしょう。私はあれができない、これができないというふうに言うんですけど、いいえ、神様という方は絶対に失敗しない方なんです。
絶対にしくじらない方があなたをお造りになった以上、あなたの存在は絶対に失敗じゃない。私たちは失敗をしますよ。でも私の存在そのものは決して失敗ではないのです。もし人間が壊れたら、人間をお造りになった神の元に行けば、神はその壊れた人を直すことがおできになる。新しい命に満たすことができる。神様は私たちを愛してお造りになったので、愛する作品が傷ついたり、あるいは破壊されたりする時に、まるでご自分が傷ついたかのように、それを親身になって直さずにはおれない方なのです。
神は私たちを愛して、私たちを造ってくださったというのです。愛してくださったこのイエス・キリストに自分を委ねますって決心して、この方を信頼するならば救われます。神はあなたをお救いになることがおできになるのです。
どうぞこのイエス・キリストを信じてくださいますように心からお勧めいたします。
(１ヨハネ4：10)
