#1297 父なる神に愛されているという平安

メッセンジャー似顔絵

ごきげんいかがですか。高原剛一郎です。

皆さま、改めましてこんにちは。
今日はですね、セイジ・オザワのオープニングパレードがあるにも関わらず、そちらへ行かずに、こんな無名の所に来ていただきまして、本当に感謝しております。実は小澤征爾さんのお母さんはクリスチャンです。彼は4人兄弟、男ばっかり4人兄弟なんですよね。そして小さい時から讃美歌を男性コーラス四重奏で歌うという訓練を受けていたようですね。実は私の友人にクリスチャン女性がいましてね。その方のお名前「いのり」って言うんです。彼女はバイオリンを弾いてたんですが、小澤さんは全国の若手音楽家を訓練する会というのをいくつか持ってましてね。ある時彼女が弾いてたら「君名前なんていうの」「いのりです」「あぁ!いのり?君クリスチャンの家に生まれたんですか。実は私もキリストに育てられたんです」と言ったそうです。まぁ彼が個人的にクリスチャンになったかどうか別として、今日はこのように来ていただきまして感謝しております。

心を騒がしてはなりません

私は大阪にある東住吉キリスト集会というところから来たのですが、この集会の目と鼻の先に女子校があるんです。その女子校の卒業生のなかにジャズシンガーになった人がいます。綾戸智恵という人なんですね。まぁ大阪弁バリバリのおばちゃんでね。私よりもっと大阪弁です。
この方が3.11東日本大震災のときに、なんとかミュージシャンとして励ましたいと思ってね、東北地方チャリティーコンサートをやったんです。まだ復興十分じゃない時に行ったんですが、コンサート会場着いてみたらもう大入り満員でね。思わず「家を建て直さなければならない時に、こんな所に来てても大丈夫ですか?」と聞いたら、客席から「家を建て直す前に心を立て直したい。心に勇気が湧いてくるような音楽を頼む。」というふうにおっしゃったんです。そして彼女が最初に弾いたのが、『His Eye Is on the Sparrow』といってね、日本語では『一羽のすずめ』と訳されてるんですが、この全世界をお造りになった真の神様という方は、一羽のすずめにも目を留めておられる。ましてや私たち人間のことをどうしてお忘れになることがあるだろうかという、そういう讃美歌があるんですよね。その英語のものを歌ってくださったということなんですけど、今日はこのゴスペル、特にイエス・キリストについて語ってるメッセージをご一緒に考えたいと思うんです。
聖書のテキストです。前のテレビジョンの方でですね映しますので、開けたい方はヨハネの福音書の14章の1節です。実はこの箇所はイエス・キリストが十字架処刑される前日に、ご自分の弟子たちに対して語られたことばなんですよね。実際に読んでみましょう。こう書いてます。

あなたがたは心を騒がせてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。

この心を騒がせるというのは、パニックになったり、心配事で心が占領されていたり、あるいは何か思い煩いとか、まぁ何かこの憂鬱になるようなことで、心が完全に満たされているような状態ですよね。私たちは心配事でいっぱいのときに、ご馳走を食べてもあんまり味がしないんじゃないですか。美しい音楽を聴いたり、美しい風景を見ても、あんまり響きませんよね。だから心を騒がせないようにしなさいというふうにキリストはおっしゃったんですが、今日はどういうときに心騒がせるんだろうかということで、少し考えてみたいと思います。

神様は人を本当に愛しておられる

絶対的に信頼できる方を見失うとき、私たち心騒ぐんじゃないかな。子どもってどういうときにパニックになるかといったら、迷子になってお父さんかお母さんを見失うときですよね。
実はですね、8月17日って何の日かわかりますか?たぶんわからないと思います。あのロバート・デ・ニーロというね、ハリウッドスターの誕生日なんです。確かね、81歳じゃないかな。私、俳優としては彼が好きでね。とにかく役作り徹底する人で、この人ね『タクシードライバー』という映画に出演するときね、実際にタクシードライバーの免許取って2ヶ月間ニューヨークのタクシー運転してるんですよね。それから『ゴッドファーザー』という、あのマフィアの映画出るときにね、シチリア島まで行ってマフィアの使うイタリア語をマスターしてから映画出てるんですよね。それからホームレスの映画出るときにはね、2ヶ月間ニューヨークの公園でホームレスの生活してから映画出てるというね、とにかくね役作りに一生懸命に徹底してやるというね。
まぁそういう方なんですが、実はね彼の両親は画家なんです。そしてね、自分が2歳のときに離婚します。お父さんは去って行くんですが、お父さんすぐ近くに引っ越して、だからいつでも会いに来れるにもかかわらず、一回も会いに来なかった。会おうと思ったらいつでも会いに来れる距離に住んでるのに、まぁお母さんとは仲が悪くなったので会いに来ない。これはわかります。でもどうして僕に会いに来ないんだ。謎です。そして彼が20歳のときにアメリカを出ましてね、パリに行きます。画家ですからね、パリで自分の腕一本で勝負したいと思って引っ越しするんですね。そして彼が50歳のときに亡くなるんです。
お父さんと話をした記憶ゼロ。でもお父さんがパリで亡くなったということで、彼が50歳のときにパリに行って、お父さんの持ち物や財産、遺産、全部整理するんですが、その時4冊ノートが出てきたんです。ちょうどロバート・デ・ニーロが20歳から30歳までの10年間にあたる期間の4冊で、そのノート見るとね、ロバート・デ・ニーロのことばっかり書いてあるんですよ。「僕のあんな可愛い赤ちゃんがハリウッドでこんなに成功して、あんなに愛しいあの子がこんなにも有名になって。あぁ彼を抱き寄せてハグをして、頭を撫でて、祝福のキスをしてあげたい。でも彼がそんなことを喜ぶとはとても思えない。あぁ僕は愛情を伝えるためにどうしたらいいんだろう」みたいなのが、もう繰るページ繰るページ、繰るページに書いてあるんですよね。その中に出てくるお父さんというのはね、不器用でどうやって愛してるよって言ったらいいのかよくわかんない。
実はね、お母さんがお父さんのことをね、あんまりいいように言ってくれなかったんです。近所にお父さんがいてる家はたくさんあるけど自分はシングルマザーに育てられていて、そしてお父さんのこと全然見えないしわからないし、だけどそのノート見てね、みんなが言ってるような子どもに対して冷たいお父さんではなくて、実は不器用で、ある事情で会いに来れなかったということがノート見て初めてわかってね。父さんは僕のことを愛していた。
実はね、ロバート・デ・ニーロのお父さんの名前ね、ロバート・デ・ニーロというんですよ。彼は、その俳優の方はね、ロバート・デ・ニーロ・Jrなんです。つまりね、親子で同じ名前。なぜ自分の名前付けたんですか。愛してたんです。自分のことのように愛してるよっていうことで、やっぱり父は僕を愛してくれてたんだということがわかると、なんかね人生の中で欠けていた部分が埋められたような気持ち。私たちもね、実は神様についていろんな誤解があるんじゃないかな。ちょうどロバート・デ・ニーロが、お父さんは僕のこと愛してくれていないと勘違いしていたけど実はそうじゃなかったように、神について私たちは大きな誤解があるんじゃないかと思うんです。
神様という方は私たちのことを本当に愛しておられる方で、いいですか!あなたのことが大好きなんです。神はあなたの祝福、幸せを願ってらっしゃって、そしてそれを願うあまり、人となられた神、イエス・キリストを遣わしてくださったんです。ぜひ、このイエス・キリストを自分の救い主として信じてください。心からおすすめいたします。
 
 


使用CDジャケット
岩渕まこと:父の涙

今日のみことば
あなたがたは心を騒がせてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。
(ヨハネ14:1)