#1026 父なる神に帰ろう

メッセンジャー似顔絵

ごきげんいかがですか。高原剛一郎です。

さて、今年急に人気スポーツになった競技は何と言ってもラグビーですね。
日本全国ににわかラグビーファンがこんなにも増えたのは、全日本チームの大活躍によるものです。
ところで、あるスポーツ新聞の記者が一つ後悔している事があると告白していました。大会前に元日本代表の大畑大介さんに意地悪な質問をしてしまったというのです。
「大会直前になったのに世間の関心は低いですね」と聞いたのです。
すると大畑さんは一言、「大事なのは大会前の評判じゃなく終わった時に『ああ面白かった』と多くの人が思えるかどうかだと思います」。
大畑さんの返答には一つ確信がありますね。前評判が低いのは皆んなラグビーの魅力をまだ知らないからである。実際、自分の目で見てもらえたらこんなに面白いスポーツはないという確信です。
私は聖書の福音に関して同じ確信を持っているものです。日本で聖書の福音がまだまだ関心が低いのはその中身についてご存知ないからだと思うのです。
もし聖書が語るところを知るなら聖書はきっとあなたの心を捉えるに違いないと思っています。
そこで今日はこの聖書の福音を示すイエス・キリストのことばをご紹介しましょう。

わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれも父のみもとに行くことはできません。

3つのポイントでお話ししましょう。

あなたを造られた父なる神

第1に、この全宇宙をお造りになった神はあなたをお造りになられた父なる神です。
昔ある聖書大学の教授が夫婦で美しい湖畔のレストランでディナーを楽しんでいました。するとそこに賑やかな男が現れ、各テーブルの客たちと挨拶を交わし出したのです。
折角のムードが台無しになるなぁ、こっちに来なければいいのにと思ったのですが、彼はやって来ました。
仕事を聞かれたので答えると、「そうですか。牧師や伝道者を育てる先生なんですか」そう言って自分の少年時代の話を始めたのです。

「実は、私の母は10代で未婚の母として私を産んだんです。しかも、父親が誰であるのか生涯口外しなかった。それで噂が噂をよんで辛かったんです。
私が生まれ育った町はとても保守的な所でした。それで私に付けられたあだ名は私生児を連想させるものであったです。
町に出ると『あの子は誰なんだ』『あの子の本当の父親は誰なんだ』と好機の目に晒されました。それでいつも友達から離れて一人ぼっちだったのです。
それでも地域柄日曜日になると町のほとんどの人は教会へ行くんです。私は遅く行って早く出ることで教会の中で誰とも話さないようにしていました。
12歳の時、新しい牧師が赴任してきたのです。彼は前任者と一つ違った事がありました。聖書の話が無茶苦茶に短いんです。それで出るチャンスを逃してしまい、気まずい心で急いで扉に向かいました。すると誰かが私の肩に手を置いたのです。それは牧師でした。『え〜っと君誰だっけ。君のお父さんはえ〜っと』。
ああ、またこの話題かといたたまれなくなった時、牧師が言ったんです。『思い出した。君の父親は君を造られた創造主なる神様だ。キリストにあって君はこの父なる神に造られたんだ。今度誰かが君に何か言ってきたら、言い返してやれ。「私を造られた神が私の天の父なんだ」と』。それが私のターニングポイントになりました。私は自分の意思で生まれたのではありません。親の意思でできなのでもないんです。私を造った神の意思で私は生まれてきたのです。神は私を愛して意味ある人生を送らせるために造ってくださったんですね。」

この人はテネシー州知事ベン・フーバーという人でした。この証は大学で学んでいる学問にも優ってこの教授の心を揺さぶったのです。
宇宙創造の神はあなたの作者であられる方なのです。その方を聖書は父なる神と呼んでいるのです。

いのちのルーツから離れている

第2に、人はみなこの父の御許にはいないという現実なのです。
つまり神から離れて生きているというのです。いのちのルーツである神様との関係を断ち切って生きているのです。
すべての人は神の元にはいません。なので、物質的にあらゆる物が揃った状態になっていてもいつも何かが足らないのです。人生で一番大切な何かが決定的に欠けているのです。あなたの心の虚無は神から離れた結果です。
パスカルという人は言いました。「人の心の中には神の形をした空洞がある。だから、神以外にその空洞を完全に満たす事はできない」と。
そればかりか人はこのいのちのルーツから離れた結果、必ず一度死ぬことと死後に裁きを受けることが定まっているのです。

脱出方法を知っていること

第3に、キリストは罪と死から私たちを救うために道となり、真理となり、いのちとなってくださいました。
昔、ムツゴロウのニックネームでおなじみの小説家、畑正憲さんはアフリカの国立公園で大変危険な目に遭われました。
アナコンダという大蛇を持ち上げてテレビカメラに見せつけたのです。すると突然、彼の頭をあっという間に締めつけだしたのです。
見る見るうちに彼の頭蓋骨が変形していくように見えました。
撮影していたカメラマンは「ああ、ああ」と声を出すのですがどうすることもできません。テレビカメラの前で前代未聞の放送事故が起きようとしたのです。
ところが突如としてアナコンダが脱力しドサッと地面に落ちたのです。一体何が起こったんでしょう。
実はムツゴロウさんはアナコンダの習性及び弱点を知り尽くしていたのです。この蛇は下顎を引っ張ると力が抜けるというのです。彼は巻きつかれながらしっかりと下顎を握っていたというのです。
大きな力を持った蛇に締めつけられながら冷静に対処できたのは逃れる術を確保していたからです。脱出方法を知っていたからこそパニックを起こすことなくそこから逃れることができたんですね。

死からの脱出方法:キリスト

死という蛇のように忌まわしい力に呑まれる時、そこから脱出の方法を知っている者は強いです。
キリストは私たちの罪のために一度十字架の上で死んでくださいました。それは私たちの罪の罰を引き受けるためでした。
しかし、キリストは墓に葬られた後、三日目に復活なさったのです。
誰でもこのイエス・キリストをご自分の救い主として受け入れるなら、たとえ死んでもその次にその人は父の御許に行くことができるのです。
如何でしょう。あなたもどうぞこのイエス・キリストをご自分の救い主として信じ、イエス・キリストという生ける道を通って父なる神様の元にお帰りになってください。心からお勧めいたします。


使用CDジャケット
Migiwa:帰ろう

今日のみことば
イエスは彼に言われた。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれも父のみもとに行くことはできません。
(ヨハネ14:6)