#1223 ゴスペルのエッセンス「神」

メッセンジャー似顔絵
皆さん、温かい拍手ありがとうございます。ただいまご紹介にあずかりました高原です。実は先ほどのクワイア―を私はあのそでで聞いてたんですが、生っていいすよね。まあCDがいい、MDがいい、YouTubeがいい、いろいろあるけど、ライブにまさるものはありません。僕はその音楽の力感じながら、素晴らしいなぁっていうふうに考えていたんですが、それを思いながら、一つ話を思い出したのです。
先日、お笑いタレントのタモリさんがね、こんなこと言ってました。小学校卒業して50年目の同窓会が母校であったって言うんです。一度も出席したことないけど、たまには行ってみるかということで行ってみたら、校舎はピカピカの鉄筋コンクリートだし、学校の周りの街並みっていうのもすっかり変わって都会になってるし、何よりも50年ぶりに会った同級生たちが、面影のかけらもない…。「用務員のおじさん?」「あ、田中君か」みたいな。それでね、結局50年ぶりに会ったものの、懐かしいものを一つも見ることができずに、実に盛り上がらない雑談を小一時間ほどしてましたら、幹事がこう言ったんですね、「みなさ~ん、最後に校歌を歌いましょう」。みんな「うろ覚えでそんなん歌詞まで覚えてないわ」って言ってたんですが、その校歌を歌い出した瞬間にね、怒涛のように思い出が蘇ったと言うんですよ。3番を歌い終わるころには、全員泣いてたそうです。そしてタモリもその例外でなくて、「どうしてこんなに泣けるんだろう、音楽の力だ」と彼は言ってました。皆さん小学生のときによく歌った歌を歌うと、小学生時代に自然に戻りますよ。青春時代によく聞いていた曲を聞くと、青春時代に一気に戻るのではありませんか。
ではゴスペルを聞いたら何を思い出すだろう。この歌詞の意味をいろいろ考えながら思い返して行くときに、やはり魂が震えるというか、神が人間のためにしてくださったことについて、思いを馳せずにはおられませんでした。ゴスペルっていうのはGod、spellという二つの単語がくっついてゴスペル、神が綴った手紙です。そこで今日は、ゴスペルのエッセンスともいうべきメッセージをご紹介したいと思うのです。

人「を」造った創造主

ゴスペルのGod、聖書が紹介している神っていうのは、外国の宗教の神ではありません。日本人の神です。日本人だけの神でもない。すべての人をお造りになった、いやすべての宇宙から始まって、存在しているすべてのものの第一原因者のことを、聖書は創造主と言いまして、それは「人が造った神」ではなくて、「人を造った神」。人が造った神は、人を助けることできません。
人を造った神、あなたの作者である方なんですが、ま、よくこういう話するとね、「が」も「を」も、そんな細かいこと言うなよと。どっちでもええがなと言う人いるんですけど、一字違いが大違いを生むんです。
実はね、隣の県の宮城県に塩釜っていう所がありますよね。日本で一番寿司屋が多い町だそうです。そこにある旅行者が新鮮な刺身を食べたいと思ってそこ入ったらね、手書きのお品書きがズラ~って張り出してあるんですが、エ~ッ!と驚くようなものが書いてあった。それね、モズク、にゅるにゅるのやつですよ。それがね、2800円。2800円のにゅるにゅる?、それでね「いや~ご主人、おたくで出すモズクってどんなモズクですか?」言うたら、「普通のモズクですが」「いや、普通のモズクでこの値段ね…取りすぎ違いますか?」。ほな、店主がね「エッ、600円が?」って言ったんです。この店主相当くせ字でね、これ、二、八じゃなくて六だったんですね。それやったらそうと、付けろよここ。これ、くっついてるか、離れてるかでちょっとした違いなんですが、ずいぶん大きな違いですよ。600円と2800円とえらい違いじゃないですか。
でも、もっともっと大きな違いっていうのはね、人が造った神々と、人を造った創造主。皆さん、人を造った創造主は、私たちを助けることができるんです。だってマイクが壊れたら、マイクの作者であるメーカーに送ったら直してもらえるじゃないですか。もし人間の心が壊れたら、人間の作者に持って行けばいいんじゃないですか。その作者のことを聖書は創造主、神というふうに言ってるんですね。私はその方を信じています。

自然界には優れた設計者がいる

ところで私の行きつけの病院があるんですね。皮膚科の先生なんですが、その方女医さんなんです。クリスチャンです。とってもいいドクターでね、優しくて聡明で気がついて仕事ができていうことない、素晴らしいドクターなんですけど、一個だけ私ね苦手なことあるんですよ。注射打つときね、「痛いよ」って言ってから打つんですよ。それで、「先生、何でいちいち『痛いよ』って言うんですか」って言ったらね、「いや、『痛くないよ』と言って、痛かったらへたくそと思われる」って言うんですよ。「『痛いよ』と言っておいて、痛くなかったらね儲けもんじゃない」って。
でも一番いいのは、刺されたのか刺されてないのか気がつかないくらいに、全く痛みを感じない注射針でやってもらうのが一番いいです。そんな注射針で注射受けたこと、皆さんありますか?あるんです。ここにいらっしゃる方は全員、痛みを感じない注射針で刺されたことがある。何かと言いますとね、蚊です。蚊というのは虫偏に文と書く、これはブ~ンと飛ぶからなんです。「ホンマか」と思ってるでしょう、疑ごうて。いやホンマやし。
この蚊の口ってね、痛みを感じない注射針の形にしてましてね、皆さん蚊に刺されたときに「痛~っ」て言う人いません。もう抜かれた後で「かゆ~」っと思うわけですよ。つまり蚊の注射針が皮膚を貫通して、入って来たときに痛みを感じない。ということは注射針の形を工業的に再現することができるならば、痛みを感じない注射針を作ることができるのではないか。と考えたのがテルモという会社なんです。このテルモという会社は医療器メーカーなんですが、とうとう蚊の形を再現することに成功し、現在、糖尿病の病を患ってる方で、インスリンという注射を常に打たなければならない人には、この注射針が使われてる。痛みを全く感じないんですね。
ところでこのように優れた製品は、優れた技術設計者がいたから初めてできたんです。すぐれた技術設計者のアイデア、知恵の結晶が作品となりました。しかしこの作品にはモデルがあった。蚊の口です。注射針ですらも、すぐれた注射針はすぐれた知恵者なしには存在しえないとするならば、そもそもそのモデルとなった蚊の口は、素晴らしい知恵者のデザインと考える方が理にかなっていると思いませんか。実は人間が作り出すものは、自然界にすでに存在しているものを、ものまねることによって完成度が一気に高まるのです。
この世界をお造りになった第一原因者、あなたの作者なる方がおられますよ。あなたのことを愛して造った方がおられるのだと、バイブルは語るんですね。この全宇宙をお造りになった創造主が、私たち一人ひとりに対して愛の手紙、ラブレターをお送りになった。それがゴスペル、まあ福音ともいうふうに言われているんですよね。特にゴスペルというのは、ただの音楽じゃなくてメロディーのついた祈りなんですよね。全知全能の神様にエスコートされながら、この地上の人生を歩めるのは本当に痛快なことです。
心からお勧めして終わりたいと思います。
 


使用CDジャケット
Migiwa:この世界を創られた

今日のみことば
神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちにいのちを得させてくださいました。それによって神の愛が私たちに示されたのです。
(1ヨハネ4:9)