#1020 聴くことから始まる新しい人生
1000回記念公開録音①

メッセンジャー似顔絵

ごきげんいかがですか。高原剛一郎です。

番組が始まって、今月で19年と半年を迎えることになりました。こんなに長く続けることが出来た大きな要因の一つは、リスナーの皆様からの励ましがあるからです。
今から10年ほど前にもそのような手紙を頂いたのでしたが、実はその手紙には差出人の名前がなかったのです。
まあ、はっきり申しまして、差出人の名前のない手紙ってね、ろくなんないんですよ。
なんかクレームかなあと思って開いてみたら案の定「この番組は眠い!」と書いてあったんです。「最後まで聞けたためしがない。眠気を誘うんだ」みたいなことが書いてあって、随分がっかりしたことを覚えてたんですが、しかし、続きがありました。
「実は私は、20数年来、睡眠障害を患っていました。睡眠導入剤がないと休むことが出来ず、その量もどんどんどんどん増えて、ドクターからは抗鬱剤に変えましょうかという話もあった時、今から数年前にこの番組を聞いたのです。そして、神の言葉に生まれて初めて触れました。大きな大きな大きな神がおられて、ちょうど神が私の頭をいい子いい子しながら、赤ちゃんを寝かしつけるように、私に安息を与えようとしている絵が浮かぶのです。それ以来私は、薬に頼らなくても良くなりました。スタッフの皆さんどうぞ長生きしてください。」
まあ、ペンネーム書いてましたね。「眠りの森のおばば」って書いてありました。
今でも忘れることが出来ない、そういう手紙であったんですが、私たちの番組が何か病んでる人を癒したり、気落ちしてる人を励ましたりすることができるんだったら、ほんとにそれは嬉しいことです。だけど今は起きててください。
お手元にプログラムがあるでしょうか。それの裏面をご覧ください。聖書の言葉というのが出てまいります。まずここをお読みしたいと思うのです。

神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。

聖書の神はあなたの造り主

神は、実に、そのひとり子をお与えになるほどにあなたを愛した。神様はありったけの愛をもって、あなたの事を愛されたと宣言されてるんですね。
ところで、ここで神という言葉が出てきますが、今まで日本人が聞いてきた神っていうのは基本的には人間が作った神々のことを神と呼んでまいりました。
しかし、バイブルが語ってる神は、人間を造られた、言わばあなたの作者、この全宇宙の第一原因者のことを聖書は神とか、創造主という風に言うんですね。
この世界をデザインされた素晴らしい作者のことです。

大成功した投資家の発言

ところで、今から3年前に、日本最大の投資家と言われた竹田和平さんという方が亡くなられたのです。
実はこの方は、日本の上場会社100社以上の大株主で、天才的な投資家で、なんとリーマンショックの時に無傷だったと言うのです。
あのバブルが崩壊した時にも、全く傷を受けずに投資を続けて来た方である。非常に読みの深い、見方の鋭い方なのですが、この方があるとき後継者と二人で公園を歩いていた時にこう言ったそうです。
「自然を見ていると不思議だと思わないか。タンポポみたいに人間の背丈よりも低い花って、皆、上向いて咲いてるよね。ひまわりのように人間と同じような背丈の高さのある花は皆横向いて咲いてるよね。桜のように人間よりも上から咲いてる花っていうのは、皆、下に向かって咲いてるよね。植物って不思議なことに人間が見やすいように咲いてるよね。これって、天が、人間を励ますためにそのようにデザインしたように思えてならないんだ。自然界を通して、この世界を造った天は、我々を励ましたり、慰めたり、癒したりしようとして、そのように咲かしてるのではないか。」

デザインがあるなら作者がいる

この方クリスチャンじゃないです。投資家です。読みが鋭い方です。よーく世の中のこと考えてる方です。
よーく注意を払ってこの自然界を見渡すならば、実にこの自然界はうまくできてるではないか。
夏、暑い盛りにはスイカのパッケージというか、実の色は涼しい深い緑ですよね。寒い冬になると、リンゴやミカンや、何か暖色系の温かい色のパッケージの果物がなるんじゃありませんか。
この花束を差し向けるかのように、多くの植物を人に向かって咲くようにしてるんじゃないだろうか。
デザインがあるならば、デザインを造った人がいるというのは当たり前の話です。
この素晴らしい世界をデザインなさった方のことを聖書は創造主、あなたの魂の親がおられるのだと宣言するのです。

人間は神の最高傑作

実は聖書に拠りますと、神がお造りになった作品の中で最も素晴らしいのはね、人間です、あなたです。
まあ、宇宙て広いですよね。でも宇宙は広いですけど自分が広いということわからないのです。
太陽は熱いですよね。表面温度だけで6400℃。でも、太陽は自分が熱いということ分からない。水素の塊だから。
私たちは自分が小さいとか、弱いとか、嬉しい時には笑ったり、悔しかったり、祈ったりすることが出来る、この人格持つものとして人は造られたので、最も優れた尊いものなのだと聖書は語るんです。
ところが、どうして人間の世界って野生の動物の世界にも見当たらない程、争いがあったり、醜いことが起こったり、苦々しい事件が起こったりするのは一体どういうことなんだろう。
それは創造主である神様から離れて、神との関係を切って生きているからだと聖書は語るのです。

飛行機を飛ばしている人

実は私は、6月に、アメリカのシアトルというところに行ったのです。前から行きたいなと思っていた所に行きました。それはボーイングの旅客機組立工場だったのです。
ところで皆さん、飛行機っていったい誰が飛ばしてると思いますか。多くの人はね、パイロットが飛ばしてると思ってるんです。
違う。空港に行ったら背の高い建物がありますね。管制塔と言います。そこに管制官がいて、空の交通整備をしているというのです。パイロットはその指示を聞いて操縦しているだけです。
飛行機を飛ばしているのは実は管制官です。そして、飛行機が安全に空を飛ぶことが出来るのは、飛行機が管制官と繋がっているからなのです。繋がりを切ったら必ず大事故になるのです。

神から離れている人間

すべての人はそれをやってるんだと聖書は言うんです。この世界の統治者である唯一の神、創造主から離れ、神との関係を切って、各々、それぞれに、自分自身が管制官であるかのように振る舞っているので、ぶつかったり、傷つけあったり、そして墜落したり、最後は滅びと死ではないかとバイブルは語るんですね。
すべての人は自分の造り主のもとに立ち返る必要があるのです。私たちは管制官と繋がる必要があります。すべての人が神の前には罪人であるからです。
しかしながら、神はその罪の罰を人に負わせるのではなく、あの十字架の上でご自分の一人子をお見捨てになった。それは罪人の罪の罰を身代りに引き受けさせるためであった。そして、そのようなことを行われた神の動機はあなたに対する愛だった。
神はあなたのことを愛してくださったのです。あなたにありったけの愛を惜しまずに注いだ。このイエス・キリストをご自分の救い主として信じていただきたいのです。
そして永遠の命に至る天国の国籍を持つ人生の中に入っていただけたら、この番組をやっている目的は達成しました。
どうぞ、皆様の上に神様の特別な祝福があることを願いながら、記念講演とさせていただきたいと思います。


使用CDジャケット
大和田広美:主は私の羊飼い

今日のみことば
神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。
(ヨハネ3:16)