ごきげんいかがですか。高原剛一郎です。
ところで、私には小学生の頃からずっと疑問に思っていたことがあります。それは学校にはシャープペンシルを持って行ってはいけないというその理由です。普通の鉛筆だったらいいんですがシャープペンシルは持って行くことを禁じられていたんですね。先日、現役の小学校教師の方からその理由を教えてもらいました。小学生がシャープペンシルを持って行くと授業中に分解するからだそうです。私はそれを聞いてすごく納得しました。というのは、私は今でも新しいペンを買うと分解せずにはおれないからです。何らかの命令や指示にはちゃんと理由があるということがよくわかりました。ところで、イエス・キリストは十字架にかかる直前、弟子たちにに次のようにおっしゃったのです。
あなたがたは心を騒がせてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。
心騒がせるとは、パニックや心配、恐怖、そういったもので居ても立ってもおれなくなることですね。それは人生を台無しにすることです。そして、そうならないために神を信じイエス・キリストを信じなさいとおっしゃったのです。なぜ神を信じると心に平安を取り戻すことができるのでしょう。3つの理由で考えたいと思います。
聖書の神は父なる神
第1に、この方は全能の父なる神だからです。
元宝塚のトップスターで女優の真矢みきさんは、宝塚時代何度も何度もお父さんを特等席に招いたのです。しかし、「お気遣いは結構です。」と言って、一度も劇場に足を運んでくれなかったそうです。やがて、このお父さんが亡くなられて遺品整理のために実家に入って、そして、机の中を見てみるとなんとそこには真矢さん出演の公演チケットの半券がたくさん出てきたというですね。その席番を見るとすべて一番後ろの席でした。娘の活躍する姿は自分以上にお客さんに見て欲しいという思いです。と同時に、自分が来ていることを知って娘が余計な緊張してはいけないと考えたようです。
真矢さんからお父さんの姿は全く見えませんでしたが、しかし、お父さんからは彼女の様子はよく見えていたのです。これは娘を思う親心ですね。
聖書の神、それは父なる神と呼ばれる方です。この大宇宙の創造主にして大黒柱という意味で父なる神なのです。そして、この神は今まであなたの人生を応援する思いで見守り続けてこられた方なのです。
人生の中で時に独りぼっちの心境に陥ることがあるでしょう。しかし、あなたが気づいていないだけで、実は神はいつもあなたをご覧になり、必要な支援を送り続けてこられた方です。
あなたを良き方が支えてくださる
昨年、私には孫が生まれました。そして、赤ん坊という存在がいかに小さく、か弱く、そして、無力の存在であるのかということを再認識しています。
赤ちゃんは一人では決して生きて行くことできませんね。このラジオをお聴きの皆様は赤ちゃん時代をとっくに卒業された方々でしょう。どのようにして今まで生きてこれたのでしょう。少なくとも赤ちゃん時代、たくさんの人からたくさんの世話を受けてきたからこそ、今日を迎えることができたのだと思うのです。
あなたがまだ無力であった時、あなたの世話をする人々を備えてくださった方がいます。それが神です。あなたの人生を良き方が支配していると思うなら、心配事も随分小さくなっていくのではないでしょうか。
弱きに働かれる神
第2に、聖書の神は恵みの神です。では、恵みとは何でしょう。弱いところに力を現す働きです。壊れたものに修復の力を注ぐ働きのことです。貧しい者に助けを注ぐ神の性質のことです。神は弱いところに喜んで助けを与える神なんですね。
昨年の流行語の一つに『親ガチャ』というのがありました。これは一種の宿命論です。人生は生まれた環境や生まれ持った能力で決まるというそういう認識に立っています。“誰だって経済的にも能力的にも豊かな親から生まれたい、しかし、子どもはどの親から生まれるかということは選べない。人生というのはスタートの時点で運任せだ。”という実に物悲し人生観です。確かに人間は不平等に生まれているようにも見えます。そもそも経済大国の日本で生まれるか、治安が安定していないアフガニスタンやシリアで生まれるかによって、ずいぶん異なる少年少女時代を迎えることになると思うのです。
ところが、人生はそれだけでは決まりません。神は虐げられている者、弱い者、壊れているものに特別に力を注ぎ祝福を与える神です。このような人生観に立つ人は、人生を決して投げやりな態度では生きません。弱ければ弱いほどそこに神の力はふんだんに働くと信じるからです。そして、そのように信じる人にチャンスが見えてくるのです。
キリストがあなたの身代わりになられた
第3に、キリストは人の不安の最大理由である死を解決した方であるからです。
どんなに大きな家に住み、たくさんの車を持ち、多くの物を持っている人でも、入院するとき病院に持って行けるのはキャリーバッグ一つだけです。人が死んで神の前に立つ時、すべての物はこの世において行かなければなりません。死後の世界に持っていけるのはあなたの人格だけです。
神の前に立った時、罪がどこにもない人間は一人もいません。神の前にすべての人は罪人です。そして、罪ある者は神の国に入ることができないのです。しかし、神は私たちの罪を赦すためにイエス・キリストを救い主として送ってくださいました。キリストはあなたの身代わりとなって2000年前に十字架の上で罰を受けて死んでくださったのです。そして、あなたの罪に対する完璧な償いを成し終えてくださいました。
神はこのキリストの身代わりの死を受け入れたことのしるしとしてキリスト三日後に復活させられたのです。つまりあなたの罪の赦しはすでに終わっているのです。後はあなたがこの罪の赦しを受け取るだけで良いのです。
受け取った人だけが自分のものになる
昨年、大分県佐伯市内のローソンで販売されたメガビッグというスポーツくじで1等 12億円の当選券が出たんです。ところが当選者が現れませんでした。宝くじは当選発表から一年で時効になり受け取る権利は消滅してしまうのです。
それで当選者探しにマスコミが動き方々に呼びかけたのですが、残念なことにとうとう現れなかったんですね。そして、これは実はよくあることだと言うんです。
昨年一年間で受け取りに来なかった当選賞金は128億円、この10年間で1600億円も受け取られないままに終わっているというのです。神は全人類に罪の赦しの当選発表なさいました。しかし、それは受け取りに来た人たちだけが自分のものとすることができるのです。受け取りの方法はただ一つ、キリストが自分の罪の為に死なれたこと、墓に葬られたこと、三日目に復活されたことを信じ、イエスを自分の救い主として告白することなのです。
是非、このイエスキリストを信じ、告白なさってください。心からお勧めいたします。
(ヨハネ14:1)