ごきげんいかがですか。慶相龍です。
私は幾つかのグループを対象に韓国語を教えています。ある日、女性5人グループがランチをご馳走してくださるというのです。彼女たち5人は1台の車に乗り込んで、私は一人レストランに向かうことになりました。
ところが、車を発進させようとすると向こうからメンバーのうち2人が走ってきてこう言ったのです。「私たちのような熟女が5人乗りの車に5人で乗り込むことはサイズ的に無理でした。先生、乗せてください。」
そういう訳で3人で目的地に向かうことになったのですが、車の中で彼女たちと過ごした時間は非常に大切な事を考えさせられる時になったのです。
聖書の言葉です。
主よ あなたは私を探り 知っておられます。
神は、あなたのすべてを知っておられると聖書は語るのです。今日は『あなたを知る神』というテーマで3つの事を考えたいと思います。
何のために生きているのか
1つ目に、神はあなたの存在理由を知っておられるという事です。
私の車に乗り込んだ2人のうち、一人の女性が言ったのです。
「私は緑内障でこのまま症状が進むとやがて失明してしまいます。だから、目が見えるうちに韓国ドラマを見まくってやろうと思っているのです。ところで、先生、私は学校を卒業してから教師として夢中で仕事をしてきました。でも、定年退職した途端、どのように生きれば良いのか、何のために生きているのかが分からなくなったのです。その虚しさを紛らわすために夢中で韓国語を勉強しているんです。でも、目が見えなくなって韓国語の勉強ができなくなったら、またどのように生きれば良いのか分からなくなるに決まっているのです。私って一体何なのでしょう。」
この言葉を聞いて深く考えさせられました。その答えは聖書にしかないとつくづく思わされたのです。
私たちは何のために存在しているのでしょうか。何のために生きているのでしょうか。それを知るためには創造主を無視することはできません。なぜなら、私たちが何のために存在しているのかは、私たちにいのちを与え、私たちを存在させている創造主だけが知っているからです。
あなたを愛し、あなたを明確な目的をもって存在させておられる神、創造主に立ち帰っていただきたいのです。一度きりの人生をあなたの存在価値を最もよく知っておられる神の目的に従って生きていただきたいのです。
では、どうすればあなたは神に立ち帰ることができるのでしょうか。あなたと神との関係を断ち切っている罪を解決すれば良いのです。
裁きを恐れなくてもよい
2つ目に、罪は神とあなたとの関係を断絶させる難攻不落の城壁のような存在です。
神はあなたの罪を知っておられます。あなたの過去も現在も未来も、そして、心の中の罪までもすべてお見通しなのです。
ある国に行った時のことです。その国では法律上、信仰の自由が認められています。しかし、実際には信仰の自由は保障されておらず、聖書を教えることは非合法的に禁止されているのです。そんな国でイエス・キリストを信じる人が起こされ洗礼式を実施するというので、私たちも現場に行って式の様子をビデオに収めたのです。
私たち一行はその後、隣国との国境ラインとなっている川に沿って車で観光することになりました。しかし途中、人里離れた場所で検問があって、なんと私たちの車はその国の警察に取り囲まれたのです。とても恐ろしかったです。
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、その時、私は本当に死ぬことを覚悟したのです。私たちは洗礼式の様子を録画したビデオを持っていたからです。しかも、そのビデオカメラは私のリュックに入っていたのです。何故か車を取り囲む警察全員が無表情で私を睨んでいるように見えるのです。
結論から言うとその場はことなきを得たのですが、もし警察が荷物検査をして、私がビデオカメラを持っているのを知ったなら、私は刑罰を受けていたに違いないのです。警察がビデオの存在を知らなかったから私は罰を免れたのです。
ところで、神は私たちのすべての罪を知っている方なのです。ですから、正しい神からの裁きを免れることはできません。私たちはこの方の前に立たされた時、裁きの恐ろしさに震え上がらざるを得ない存在なのです。
しかし、それにもかかわらず神はあなたに「恐れなくても良い」と語りかけてくださる方なのです。何故でしょうか。罪の解決策があるからです。
あなたのためにいのちを捨てた方
3つ目に、神はあなたが神に立ち帰る方法を知っておられるのです。
神であるキリストは自ら人となって、あなたという人の身代わりとなってくださいました。十字架であなたの代わりに裁かれ、葬られ、あなたの罪を解決した上で、三日目によみがえってくださったのです。この方を信じれば罪は解決されるのです。
3.11 大きな津波に襲われた東北大震災。今でも忘れることができません。某病院は4階建ての建物でした。全員が避難して4階にいました。津波の勢いは止まらず、3階の天井まで後数十センチのところまで水が上がってきました。もしかしたら、3階の天井と水との間に頭を突き出して助けを求めている患者さんがいるかもしれない。そのような状況でした。
その時です。ある看護師さんは普段は仕事に差し障るからと結婚指輪を外して仕事をしていました。でもこの時、その看護師さんは意を決したように結婚指輪をはめて偵察に行ったのです。
ある男性職員は太いマジックペンで両腕に大きく自分の名前を書いて偵察に行きました。2人とも、もし死んだらこの遺体が自分であることが愛する人たちに一目で分かるようにとそのようにしたのです。
彼らは命を捨てる覚悟で偵察に行ったのです。皆さん、もし誰かがあなたを救うために命を捨てる覚悟で来てくれたとするなら、あなたはその人に一生感謝し続けるのではないですか。その人の人格に深く感動し魅了されるのではないでしょうか。
キリストはそれ以上の方です。いのちを捨てる覚悟ではなく、ただ、あなたを救うためにいのちを捨ててくださった方なのです。しかも、何の見返りをもあなたに求めない方なのです。
なら尚更、この方は感謝するに値する方ではないでしょうか。その人格に感動し魅せられ、その人格を信用するにあまりある方ではないでしょうか。
キリストを信じ、罪の解決を自分のものとしてください。あなたの存在理由を知っておられ、大いなる目的をもって永遠にあなたと共に歩もうとしておられる創造主に立ち帰ってください。心からお勧めいたします。
(詩篇139:1)