#1277 ゴスペルの真髄3-プレゼントは受け取る側の決心ひとつ

メッセンジャー似顔絵

ごきげんいかがですか。高原剛一郎です。

皆さん、改めまして、こんにちは。
私は、今日、ゴスペルの真髄をお伝えしたいと思います。
ところで、日本を代表するクリスチャン作家に三浦綾子さんという方がいらっしゃいました。まぁこの方ね、戦後間もなく結核という病気になるんです。今ではね、特効薬がありますけど、その頃、結核に特効薬がなかなか無くて、そして、最終的に脊椎カリエスと言いましてね、結核菌が脊椎の中に入っちゃうんですよ。そうなりますともうね激痛。そして、コルセットの中に入って、朝から晩まで寝たきり状態です。もう何か固められたような状態で、じーっと、もうずっと寝たきり状態が何年も何年も何年も続く。そして、当時としては不治の病だというふうに言われたんです。
そして、ここに治らない病気の人がいるということが噂になると、いろんな所から新興宗教の人たちが入れ替わり立ち替わり現れたそうです。そして、みんな言うことはね似てる。「このお守り買ったら病気治るから」「この物を拝んだら健康になる」とかね、「ここ行ってお祓い受けたら、あなたは元に戻ることができる」とかね。全部お金払わないとダメなんですよ。少なくない金額なんですよね。で金かと。

死の正体

彼女はね、実はね、病気が治るか治らないかということ以上に、どうしても知りたいと思ってたことがあったそうです。それはね、人はなぜ死ぬのか。死んだらどうなるのか。死とは一体何なのか。死というものの本質は一体何なのか。死の正体を私は知りたい。それでね、「病気治ってもね、死にますよね。だったら自分が一番聞きたいと思ってることを聞けないんだったら、別に拝みたいと思わないし、治りたいと思わないから、結構です」っていうことでね断ってたんですが、ある時、一人の方からプレゼントされた聖書を読むんです。この聖書の中に、「罪の報酬は死です。」と書いてあった。今まで読書家であった彼女はいろんな哲学書を読んだり、いろんな医学書を読んだり、さまざまな倫理の本を読んだり、宗教の本を読んだりしましたけど、人はなぜ死ぬのかという原因を明確に語っているのはこれだけだ、バイブルだけだって言うんです。
罪の報酬は死です。いのちの源である神から切れた結果、人は死ぬものとなった。その時に死というものの正体がなんとなく見えてきたって言うんですね。まぁ彼女はこう言ってるんですね。「親切のご褒美は死である。だったら、きっと死にはいいものがあるんじゃないだろうか。立派な人生のご褒美は死である。その場合、立派な人生に見合うだけのものが死の中に入ってるだろうと予期できる。英雄的な行為のご褒美は死である。きっと、死というのは栄光に輝いたものではないだろうかというふうに予測できる。でも、罪の報酬が死であるということは、この死というのは呪わしいものに違いない。一体死って何だろう」
皆さん、死というのは、ギリシャ語では『サナトス』というんですけど、分離という意味なんです。肉体と魂が分離することが死です。そして、人間は二回死にます。一回目は肉体が死ぬんですが、二回目は魂から離れた、いや体から離れた魂が、永久に神から離れた世界に落ちること。これを聖書は地獄とかさばきとか言ってるんですが。

神は罪人を愛している

まぁ彼女はそれを聞いた時にね、「自業自得だから仕方ないわ」とすぐにね諦めの境地というか、まあ実は二重婚約してたんですよね。二人の男性と婚約してたっていうんですよ。何でそんなことをしたのかと言いますとね、戦争終わった時に何もかも自暴自棄になってしまってね、投げやりな気持ちでいたのでプロポーズされたら「はい」「はい」「はい」「はい」言ってるうちに二人の人と婚約してたってね。こんな不真面目な私が素晴らしい世界に行けるはずがない。私は呪われて当然なことをやったんだから呪われていくのは運命に従うことで仕方がないというふうに、自分を諦めていたんですが、聖書を読むと、どんなに自分が自分を諦めても、私のことを諦めない方がいるというふうに書いてあるんです。神です。
皆さん、あなたをお造りになった方は、あなたの魂の親です。親が子どものことを愛し、子どもに夢を託し、もし、子どもが病気になったら回復を願うように、人が罪に落ちて、永久の滅びに向かっていくということを考えたとき、神はもうたまらなかったんですね。
実は、愛というのはね、愛の対象と一体化するという性質があるんです。あなたが愛している人の人生の目標があなたの人生の目標になりませんか?あなたが愛している人の夢が実現する時、それはあなた自身の夢が実現しているように感じませんか?そして、あなたが愛してる人が幸せになることが、あなたにとって幸せを感じることになっていませんか?あなたが愛してる人が不幸になっていくと、自分自身も不幸になっていったような心境になるんじゃないですか?愛というのは相手と一体化することです。神は罪人を愛してる。だから、罪人が永久の滅びに行くということが分かった時に、まるで自分自身のことのように痛みに感じ、そして、解決を示してくださったんです。救い主イエス・キリストという方を送ってくださった。

罪の報酬は死です。しかし神の賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。

というんですね。

プレゼントは受け取る側の決心ひとつ

ところで、バチカンに行きましたらね、システィーナ礼拝堂というのがあってね、そこの天井画に創世記を題材にして九つの絵が描いてある。ミケランジェロが描いたんですよね。
その中で一番有名な絵は『アダムの創造』という絵なんです。右の方には天から神が手を差し伸ばしている。まっすぐに「さあアダム、掴まりなさい」と言わんばかりに。そして、地ではアダムが上半身を起こしながら左手をこう差し出してるんですけど、握手できないんですよね。指と指がもうあと一センチぐらい離れてる。つながろうと神がしてる。そして、アダムも手を伸ばしてる。だけどつながれない。何でつながれないかと言いますとね、よくよく見るとアダムの手首と指が曲がってるんですよ。つまりね、創造主の方ではできる限りのこと全部やったけど、あと人間が曲げてるからつながらない。ピュッとやったらつながるんです。つまりプレゼントは受け取る側の決心一つにかかってるっていうんです。
もし皆さんが、私の人生には罪を赦す主権者が必要である。永遠のいのちを与える与え主が必要である。天国に入れてくださる天の国の王が必要であると思われたら、イエスこそ、その方です。
是非、このイエス・キリストを信じてください。救われます。この方は、嘘偽りのない方です。何でもできる方だけど、一つできないことがあります。嘘つくことできないです。言われた通りの方。是非、このキリストを信じてください。心からお勧め致します。

 

使用CDジャケット
Migiwa:Amazing Grace

今日のみことば
罪の報酬は死です。しかし神の賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。
(ローマ6:23)