ごきげんいかがですか。那須清志です。
いよいよ12月に入りました。ショッピングモールや商業施設ではクリスマスの飾りがどんどん増えています。以前はクリスマスの飾り付けがどんどん早まっていましたが、最近はひと段落しました。それに代わるデコレーションが現れたからです。ハロウィンのお祭りですね。このハロウィン商戦が終わると、次にクリスマスという流れになってきました。
日本文化への影響という意味では、大先輩のクリスマスですが、その意味はキリストへの礼拝、キリストのミサです。英語のChristmasの読みを、そのままカタカナでクリスマスとよんだのですが、もし意味から考えて「キリストミサ」と言っていたら、宗教色が前面に出てここまで日本で定着しなかったかもしれません。次のような聖書のことばがあります。
しかし神は、すべての預言者たちの口を通してあらかじめ告げておられたこと、すなわち、キリストの受難をこのように実現されました。
預言者を通して語られたクリスマスメッセージ
第一にクリスマスのメッセージは、神がまず預言者を通して語られた、ということです。聖書が語る神は、この世界の創造者です。何よりもあなたの魂の造り主です。あなたの父親の精子と、母親の卵子からあなたの肉体が形造られる、という何ともみごとなシステムを生み出し、組み込み、運用してる方が聖書の語る神です。神が造られ、目に見える肉体のことでも、まだまだ不思議なこと、未解明なことがいっぱいあるのですから、ましてや霊的な分野に関してはわからないことだらけです。同時に神は、ご自身を明らかにされる方でもあります。霊的な存在で目には見えませんが、心留めている人間に対してご自身を示されます。預言者と呼ばれる人たちに、ことばを託されました。そしてそれが文字で記録されて、旧約聖書として、私たちの前にあります。こう言うと、「同じようなことは他にもたくさんあるじゃないか」と言う人もいます。「これが神のことばだ」とか「神からのお告げだ」という類いのものですね。ではそれが本物かどうかを判断するにはどうしたらいいのでしょうか。
聖書は偽の預言者に気をつけるようにしばしば警告しています。また、占いやまじないに頼ってはならないとも言います。日本のことわざに「当たるも八卦、当たらぬも八卦」というのがありますが、「八卦」というのは占いのことです。当たっても当たらなくても、占いとはもともとそういうものだという意味です。最初からそれほど信頼していないんですね。しかし聖書の預言は違います。全能の神からのことばを預かって語ったものなので、必ず実現します。実現しなかったら、それは神のことばではないということの証拠になります。また、偽預言者となり、処罰の対象になるのです。聖書は預言の確かさを通して、本物かどうかを確かめることができます。真実かどうかを見極めて、正しい情報を受け入れるようにあなたに語られているのです。創造主なる神が、預言者を通して正確な情報としてあなたに届けられたものがクリスマスメッセージなのです。
クリスマスメッセージの中心はキリスト
第二に、クリスマスのメッセージの中心はキリストであるということです。キリストというのは、ギリシャ語のクリーストスから来ていて、救い主という意味です。神はあらかじめ、救い主を送るよ、と旧約聖書を通じて語っておられました。10月の終わりに、「ジョイキッズ」という教会学校の子どもたちと一緒に、キャンプに行ってきました。そのプログラムの一つに、湖でカヤックというボートに乗る活動がありました。ふつうこの時期にはしないのですが、もともとこのキャンプが7月に行う予定だったので、予定通り実施したのです。寒さと、もう一つ心配がありました。それは、これをすると必ず一人や二人ひっくり返る子どもや大人がいるからです。暑い時期にはわざと落ちるいたずらっ子もいますが、意図せず沈没することもあるのです。結果はみな大丈夫でした。たとえひっくり返っても、ライフジャケットは付けていますし、係の監視員が救助用のボートに乗って待機してくれるので、大事に至ることはまずありません。
さて、私たちの人生の中で問題や困難にぶつかり、船がひっくり返ってしまうようなことがしばしばあります。場合によっては、自力で這い上がったり、周りの人の助けによって解決することもあるでしょう。しかし、人間にとってどうすることもできない最大の問題があります。「死」についてです。人間はこの死からのがれることはできません。神がキリストをこの世界に送られたのは、日々の生活の問題の解決はもちろんですが、一番は、この死の問題を解決するためでした。先ほどのカヤックに乗る前に、係の人が注意しました。「もしひっくり返ったら、バタバタせずに、自分でボートを元に戻そうとせず、そこで静かに浮かんでおいてください」と。要は「私たちが助けに行きますから待っていてください」ということなのです。同様に死の問題に関して、神は私たちの現状を見て、神の方から助けに来てくださいました。私たちは待つだけでよかったのです。
告げられていた計画はすべて実現した
第三に、あらかじめ告げられていた計画はすべて実現した、ということです。7月に人気漫画『遊☆戯☆王』の作者、高橋さんが沖縄の海で亡くなったというニュースが流れました。遊☆戯☆王については、私はあまり良いイメージがありませんでした。教育現場にいたころ、遊☆戯☆王カードに絡む金銭の問題や、とったとられたという問題が、たくさんあったからです。ですから、有名な人が亡くなったのか、くらいの印象でした。ところが3か月後、新たな事実が分かりました。高橋さんは溺れかけていた家族を救助するお手伝いをしていた、というのです。その活動の中で起こった事故のために命を落とされたようなのです。海上保安本部では、最初から分かっていたものの、救助された方の心情を配慮して公表を控えていたそうです。
さて、イエス・キリストが十字架にかけられ、無残な死をとげたということは良く知られています。しかしそれがあなたを死から救うためだった、と聞いたことはありますか?神が最初からその目的のために、この世にキリストを遣わしたといいます。それを見間違わないように、あらかじめ預言者たちの口を通して、明確に詳細に告げておられたのです。この人間の身代わりのための苦しみ、というのが今日の聖書のことばにある「キリストの受難」ということです。そして実現されたというのは、その使命は確実に果たされた、ということです。その証拠にイエス・キリストは、死から三日後に死を突き破って復活してくださいました。実はこのことも、預言者を通して語られていたのです。イエスの死の理由が、イエスのすばらしさを強調するために後から作られた話であれば、気にすることもないでしょう。しかし、もしこれが本当ならば、知らなかったで済ませていいでしょうか?
あなたのためにいのちをかけてくださった方のことを、無視し続けることはなんと残念でさみしいことでしょうか。確かにすぐには信じにくいことではあります。しかし、だからこそあらかじめ預言者たちを通して、語っておく必要があったのです。今の時期、愛する人へのプレゼントを考えている方がいるかもしれません。またどんなプレゼントをもらえるか、ワクワクしている人がいるかもしれません。反対に、あげる人も、もらう人もおらず寂しい思いをしているかもしれません。でも是非覚えてください。あなたを造られ、あなたを愛され、あなたのために完全な救いを準備された神がおられます。イエスを信じて、あなたのために用意された永遠のいのち、というとっておきのプレゼントを是非受け取ってください。
心からお勧めいたします。
(使徒3:18)