#1067 絆をもたらす救い主


メッセンジャー似顔絵

ごきげんいかがですか。高原剛一郎です。

さて今年は、オンライン授業、オンラインワーク、オンライン会議が一気に定着した年となりました。
オンラインで一番大事なことは、通信状態が良いということです。つまり、繋がっているということです。繋がっているなら、遠隔地にいる人がまるで目の前にいるかのように対話することができますね。しかし、WiFiのコンディションが悪かったりすると、どんなに高性能のパソコンもただの箱になってしまうのです。
ところで、聖書は何の本なのかということを一言でいうと『神が人と繋がるために与えた約束の本』ということができます。創造主を離れて神などいないという人生観で生きている人間一人ひとりに、神は繋がるために救い主イエス・キリストを送ってくださったのです。キリストはこう言われました。

わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければだれも父のみもとに行くことはできません。

今日は、ここらか3つのポイントでお話しいたしましょう。

元衆議院議員 豊田真由子さん

第1に、キリストは神から差し伸ばされた道なる方だということです。
道とはゴールに繋がっているルートのことですね。行き止まりの道は未完成のもので道という名に値しないのです。キリストは人が神に帰るために神の方から差し出されたルートなのです。
私は先日、元衆議院議員豊田真由子さんの手記を読みました。2017年週刊誌の報道で秘書を「このハゲ〜!」と怒鳴り散らし、パワハラが明るみになり、世間から大バッシングを受け、自民党を離党し、そして、選挙に出たものの落選し、以来3年間沈黙を守り続けてきた人です。
それまではまさにエリートコースの彼女でしたが人生が一変しました。当時のことはパニック状態で記憶が定かではないとおっしゃっています。しかし、今年のコロナウイルス問題の解説のため3年ぶりにテレビに出演なさったのです。
実は彼女は厚生労働省時代に国費留学生としてハーバード大学大学院で公衆衛生を学んだ人であったのです。更に、2009年の新型インフルエンザの世界的流行の時には疫病に明るい外交官として最前線で対処した専門家であったのです。しかし、彼女はこのテレビ出演に躊躇しました。「お前の顔なんか見たくない!」とバッシングされることが十分予想されたからです。

テレビ出演を受けた理由

しかし、それでもオファーを受けたのには2つ理由があったそうです。出演依頼の少し前に彼女の大恩人が亡くなったんです。騒動を機にほとんどの人が彼女から離れていく中、最後まで見捨てることがなかった人です。訃報を聞いてすぐに駆けつけたいと思いましたが、ご家族の迷惑になるのでお通夜の始まる前にひっそりと訪問なさったそうです。その時に痛感したのは『大事な大事な方の葬儀に出ることすらできなくなった自分の人生って一体何なの?恩人に報いるために自分にできることはまだ残されているのだろうか?』との思いです。
もう一つは、子供たちとの繋がりです。この子供たちとの繋がりは彼女に死を思い止まらせました。騒動の中、彼女は精神病院に入院し、体重は12キロ減って、意識のある時にはずっと死ぬ事ばっかり考えていたようです。何とか踏み止まったのは子供たちに『自分の存在がお母さんを生に繋ぎとめるだけの価値を持たなかったのだ』という痛みを一生抱えさせる訳にはいかないという母親としての思いでした。つまり、子供との繋がりが辛うじて彼女を正気に止まらせ、子供のこれからの人生が彼女に勇気を与えて大きな決心をさせるものとなったというのです。つまり、繋がりのゆえに自分は自分だけの自分ではないと思って彼女は生き延びることができたのです。
創造主なる神はあなたとの繋がりを回復したいと真剣に願っている方です。それで、キリストという道をあなたに差し出されたのです。

人生の目的はある

第2に、キリストこそは真理そのものなる方だということです。
数年前とある集会でメッセージが終わった後、私はある方に個人的にお話しし神について説明をしていました。すると側で聞いていた中年の男性が「うーん。」と言ったんです。「どうしたんですか?」と聞くとそれには応えず「やっぱり神はいたんだ。」とはっきり言われたのです。みんなの目が集る中、彼は「人生に目的など無いと思って生きてきたけれど、神がいるなら人生には目的があることになる。」まるで独り言のようにおっしゃったんですね。
あるカウンセラーによると一番答えが見つかりにくいのは「どうしたらやりたいことが見つかりますか?」という質問だそうです。これが問題になる人は幼い頃から自分の意見を否定され続けて大人になった人が多いっていうんです。何かをしようとしても「あなたには無理!」何かをしたいと言っても「あなたには無駄!」自分の意見は最後まで聞いてもらったためしがなく、あたまからダメ出しをくらい続けてきたらどうしたらいいでしょう。どっちみち何を言っても否定されるんだったらはじめっからやりたいものを無くす、やりたいという思いそのものに蓋をすることによってこの辛い状態に適応するというのです。
人生の目的など考えてもないものを探すだけで徒労に終わる、はじめっから問わないことでガッカリしなくても良くなるという人生観で生きてきたならば、この人生の目的について考えることそのものがタブーになります。無意味なことを考えることになるからです。
しかし、神がいると分かったら神が造った私に意味があるに違いないのです。というのは、神は無意味なことを一切なさらない方であるからです。人生にはちゃーんと答えがあります。その答えはキリストです。元々賢いこの男性はその年の内にバプテスマを受けられたのですが、本当に私も自分のことのように嬉しかったものでした。

キリストがあなたのいのち

第3に、キリストはいのちなる方です。
クリスチャンになってからのことをいろいろ心配する方がおられますが心配無用です。神と共に歩むための力も、元気も、能力も、いのちもすべてキリストが与えてくださるのです。キリストがあなたのいのちとなって、あなたの内側で生きてくださるのです。
どうぞ、あなたも神から遣わされたイエス・キリスト、道であり、真理であり、いのちなる方をご自分の救い主として受け入れてください。心からお勧めいたします。


使用CDジャケット
竹下 静:いつくしみ深き

今日のみことば
わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければだれも父のみもとに行くことはできません。
(ヨハネ14:6)