#1046 終末時代の前兆とは

メッセンジャー似顔絵

ごきげんいかがですか。高原剛一郎です。

さて平社員のサラリーマンから、社長にまで登り詰め、フォード自動車を大繁栄させた名物経営者にリー・アイアコッカという人がいらっしゃいました。
競争が激しい中で、彼はどのようにしてライバル会社に打ち勝って行ったんでしょう。それは時代の流れを読むことによってです。では時代の流れは何によって知ることができたんでしょう。一にも二にも、顧客の傾向だったんですね。
ある時開発中の新車を一目見て、これはだめだと思ったアイアコッカ社長は、その頃購買力が伸びつつあった若年層の好みを徹底的に調査研究し、そうして作り直して生まれたのが、マスタングという車だったのです。これが大ヒット商品となって、フォードは一気に業績を回復したのです。彼は顧客の好みを手がかりに時代の流行を読み取っていったんですね。
さて聖書の中には、時のしるしと呼ばれているものがいくつかあります。時のしるしとは、時代の特徴のことです。世界の終末時代に突入する前兆のこと、なんですね。

地球の設計者がいる

ところで私たちの住むこの地球は、人間の生存にとってたいへん都合よく調整されていますね。太陽系の中でもこんなに生命が活動するのに、好条件を満たしてる星は他にないのです。
太陽に一番近い水星は一日の温度差が極端に激しくて、生物は生きていくことはできません。その次に近い金星の表面温度は500度もあります。火星は人間が住める唯一の惑星と考えられているのですが、大気中の酸素はゼロです。宇宙船がなければ瞬時に滅亡してしまいますね。
木星には恐るべきスケールの落雷が常に続いており、時速600キロの大嵐が吹き荒れ、地表温度は6500度もあるのです。土星には海があると興奮した時代があったんですが、実はそれは液体状のメタンでした。メタンは気化すると爆発します。それで土星の上空では、ひっきりなしに大爆発が続いてるんです。天王星はマイナス210度の世界、海王星は時速2000キロの嵐が吹きまくってるんです。
しかし、ただ地球だけが、いのちに優しいんですね。地球だけが生命体にとってうまく出来過ぎているという事実が何百もあるんです。なぜこんなにも地球は整えられているのでしょう。整えた方がおられるからです。
この大宇宙のデザイナー、地球の設計者、あなたの造り主が、この地球をこのように整備して造ってくださったのです。

近年地球で起きている異変

ところが、近年この地球で毎年のようにおかしなことが起こっています。特に今年2020年は、新型コロナウイルス肺炎で始まりましたね。
中国の武漢で発生したこの伝染病はあっという間に全世界に拡散し、それを阻止するための人の移動をストップしたため、世界経済は大ダメージを受けています。それがアジア人に対する人種差別のようなパニック状態をも生み出したのです。
国の内外でフェイクニュースが飛び交い、物の買い占めやイベントの中止が広がったのです。今までは発見されていなかった新しいタイプのコロナウイルスが、世界中をショック状態に落とし入れているのです。
実は世界の大問題はそれだけではありません。南半球では昨年の夏から、猛烈な暑さが続いていました。
オーストラリアでは平均気温が観測史上最高を記録し、平均降水量も最低記録を叩き出したのです。それで9月から森林火災が起こり始め、6か月以上も燃え続けているのです。
これにより、日本の面積の半分以上もの面積の森林が、焼き畑状態になり、コアラなど十億頭以上の動物が犠牲になっているのです。
いや、それだけではありません。アフリカではソマリアとエチオピアで25年ぶりのバッタの大発生が起こっているのです。数億匹のバッタはケニアに移動し、農地に壊滅的な被害を及ぼし、ただでさえ脆弱なこの地域を脅かしています。すでに数千万人分の食糧供給が脅かされているのです。現在東アフリカ七か国がこれらバッタの大発生で、苦しんでいます。
このバッタはサバクトビバッタです。寿命は3か月です。その間に繁殖するのですが、繁殖の条件が良ければ次の世代は20倍に膨れ上がります。この大発生が昨年から三度続いています。
それでアラビア半島に生息するバッタは、8000倍に増えたのです。今年に入ると、ケニアでは過去70年で最悪の規模のバッタ被害が発生しました。さらにこのバッタがインドとパキスタンに上陸しているのです。

産みの苦しみ

一体この地球に何が起こっているでしょう。何かおかしいと思いませんか。私たちはこれらのことから、何を読み取るべきなのでしょう。聖書はこのように語っています。

私たちは知っています。被造物のすべては、今に至るまで、ともにうめき、ともに産みの苦しみをしています。

被造物とは自然界全体のことです。地球も動物も植物もこの星に存在するすべてものが今、悲鳴をあげているのです。その悲鳴は産みの苦しみであると語るのです。
産みの苦しみというのは、妊婦さんが出産する時に経験する陣痛のことです。今、この自然界は、きしみ出し、崩れ出し、壊れ始めているというのです。それを詩的に「産みの苦しみ」と表現したんですね。
この苦しみは無意味な苦しみではありません。新しい生命を産むための陣痛なのだ、というのです。この滅びつつある世界は、全く新しい世界を産み出すための苦しみを今経験しているのだ、と聖書は語るのです。今のこの世界全体が全く新しい世界に向かっている途中なのだ、というのです。

キリストが再び来られる

その新しい世界は、イエス・キリストが再びこの世に来られることで、実現します。聖書はそのように何百か所でも預言しているのです。つまり世界の至るところで起こっている異常気象や天変地異、疫病や災害は、今のこの世界の終末が近づいているという前兆なのです。
そしてそれは、キリストが近づいているということの前兆でもあるのです。キリストはまた来られます。これを「キリストの再臨」といいます。このキリストを喜んで迎えるために、神が用意してくださった罪からの救いを、ぜひあなたに受け取っていただきたいのです。
キリストが来られたならば、キリストを信じている者たちは一瞬にして、朽ちないからだに変えられます。聖書はこう語っているからです。

それだけでなく、御霊の初穂をいただいている私たち自身も、子にしていただくこと、すなわち、私たちのからだが贖われることを待ち望みながら、心の中でうめいています。

キリストは私たちの罪をすべて贖ってくださった救い主です。そして私たちの罪を贖うだけではなく、罪の性質がしみ込んでいるこのからだをも、罪を犯さない天国用のからだに新しくし、贖ってくださるというのです。
いかがでしょう。どうぞあなたも、あなたのすべての贖い主であるイエス・キリストを信じ、受け入れてください。心からお勧めいたします。


使用CDジャケット
向日かおり:その翼

今日のみことば
それだけでなく、御霊の初穂をいただいている私たち自身も、子にしていただくこと、すなわち、私たちのからだが贖われることを待ち望みながら、心の中でうめいています。
(ローマ8:23)