おはようございます。髙原剛一郎です。
さて、私は先日、青森県の弘前というところに公演に行ったのでした。
夜、あるご家庭に招かれて夕食をごちそうになったのです。
炊き立ての白いご飯が美味しくて、「うまーい」と言うと、おうちの方が言いました。
「でしょ。だってこのお米の銘柄が『青天の霹靂』というのですよ。」とおっしゃるのですね。
いや、すごい名前ですね。1回聞いたら忘れられない名前です。
ところで、聖書の中に人生における青天の霹靂を経験した人物がいます。ヨセフという人です。
彼は婚約中の処女のフィアンセが妊娠したと聞くのです。きっと心が木っ端微塵になったことでしょう。
ところが、主の使いが現れて、彼女をそのまま妻として迎えなさいと告げられるのです。
というのは、彼女は不品行によって身ごもったのではなく、神の霊によって妊娠したのであり、これは前々から旧約聖書に預言されていたことが起こっているのだと諭されるのです。
さて、聖書にはこう書いてあります。
このすべての出来事は、主が預言者を通して語られたことが成就するためであった。
「見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」それは、訳すと「神が私たちとともにおられる」という意味である。
さて、ここから3つのポイントでクリスマスの意味をお伝えいたしましょう。
神があなたを造られた
第一にここで語られている神は、人をお造りになった創造主なる神のことです。
聖書の神とは、あなたを造られた作者です。
あなたは偶然に存在しているのではありません。あなたが産まれてきたのは何かの間違いでも、不運にして不幸な出来事でもありません。
また、自然のいたずらでもなく、誰かの生まれ変わりでもありません。
神があなたをお造りになったのです。
あなたのお母さんが、あなたを身ごもるはるか前から、神はあなたのことを思い描いて、微笑んでおられました。
この地上にいるあらゆる人があなたを知る前に、まず神があなたのことを考えておられたのです。
今あなたが息をしているのは、宿命によるのでもなく、輪廻でも運がよかったのでも偶然の一致によるのでもありません。
あなたが今生きているのは、神があなたをお造りになったからです。
神は情熱をもって創造された
私は以前、手塚治虫の伝記を読んだことがあります。
彼が47歳の時、とある漫画雑誌の漫画大賞の審査員になったことがありました。
彼は新人漫画賞の最終選考作品を審査しながら、ぽつりと一言「僕は本当は、応募作品なんて見たくないな。僕の作品を応募したいんです。」
彼ほどの巨匠となれば、今までの印税でもう新たに描かなくても十分食べて行けるでしょう。
しかし、彼は食べるために漫画を描いてきた人ではなかったのです。
描くのが好きで好きでたまらないので描いてきた人。自分の中に生まれたキャラクターたちを実際に生み出したくて生み出したくて仕方がない人だったのです。
しかし、神の創造意欲はそれをもっともっと超えているのです。
神はあなたを情熱を傾けてお造りになったのです。
あなたのからだの細部に至るまで、神が設計されたのです。
神は私たちの皮膚の色、髪の毛の色、眼の色、そのほかすべての特徴を慎重に決定されました。
神は全知全能の御心に従って、あなたのからだをオーダーメイドで作られたのです。
そしてその体の中に、あなたならではの才能と人格を決定して据えられたのです。
神は愛の対象として造られた
さらに神様は、あなたがどのように生まれてくるのかも決めておられました。
あなたの産まれた状況や、あなたの両親に関わりなく、神は確かな計画に基づいてあなたをお造りになったのです。
例えあなたの両親が、きちんと親の務めを果たさない人であって、あなたに無関心であったとしても、神があなたをお造りになったのです。
非合法の親というのはありえます。しかし生まれてきた子に、非合法も何もありません。
ある子どもたちは望まれないで生まれてきました。しかし、神にとってはそうではないのです。
神は人間の失敗や罪さえも、その後計画の中に飲み込んで、用いることがおできになるのです。
神はあなたをまぐれにお造りになったのではありません。神があなたを造られた以上、それは真剣な創造行為なのです。
神のお造りになられたすべてのものには、意味があります。ですからあなたは神にとって意味のある存在です。
神はあなたを愛の対象としてお造りになったのです。
この世界、この宇宙を見渡してみたら分かりますね。神様は私たちが生きていくために丁度良いようにこの世界を創造されたのです。
それは神があなたを含むこの全人類を大切に思っておられるということの証拠なのです。
他人に振り回される人生
第二に、しかしながら人間はこの神から離れて、そんなにも自分のことを大切に思っていてくださる神という存在を忘れて生きています。
この神から離れている状態を聖書は罪と語るのです。
神の愛によって生まれたのは、神の愛によって生きるためです。
それなのに自分を無条件に愛する神様を、人は見失っています。いや、神を捨てたのです。
これほど大きな損失はほかにはありません。
先日私は、超高層ビルに命綱なしによじ登り、てっぺんに言ってスマートフォンを使って自撮りするという中国の青年のブログを読んで、ショックを受けました。
実は彼は二百数十メートルのタワーの上から足を滑らして落下し、即死したのです。
そしてそのブログは突然中断されたのです。
一体どうしてそんな危険なことを死ぬまでやりつづけたのでしょう。
危ないことをやって成功させると、多くの人から喝采を浴びることができたからです。
私たちは実に、たくさんの人に受け入れられたいと思って、生きているのではありませんか。
父に受け入れられたい息子、母に受け入れられたい娘、夫に愛されたい妻、妻から認められたい夫、先生やコーチから褒められたい生徒、友人たちからちやほやされたい若者。
みんな自分の人生を他人に支配されて生きていると言うことができるのではないでしょうか。
しかし、他人を満たすことは、どんなに頑張ってもできません。
ある成功はある他人を満足させますが、別の人からは怒りを買うからです。
もし私たちが、すべての人を喜ばせようとしたら、必ず失敗します。
人の意見に振り回されるようになるからです。
そんなことに貴重な人生を使っていると、あなたに人生を与えた神からの使命を果たすことはできません。
神を相手に生きる
第三に、本当に心を満たされる人生は人を相手に生きるのではなく、あなたをこの世に造られた神を相手に生きることです。
それを可能にするために、キリストは人となってこの世に来てくださいました。
インマヌエルとはキリストの別タイトルです。
その意味は「神が私たちとともにおられる」という意味です。
人生の目的は、神とともに歩み、神と協力して神にある自分を作っていくということです。
なぜなら、神が意図した自分になっていくことで神が栄光を受けて下さるからです。
そのためには、私たちの罪がまず処分されなければなりません。
この罪の処分のために、キリストがこの世に来られたのです。
どうぞあなたも、ご自分の救い主として、イエス・キリストを信じ受け入れて下さい。心からおすすめいたします。
「見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」それは、訳すと「神が私たちとともにおられる」という意味である。
（マタイ1：22-23）
