おはようございます。高原剛一郎です!
先日、あるコンサルタントの話を聴きました。ナスルディンという男が自宅の前の地面に這いつくばって何かを探しているという話です。
友人がやってきて、「どうしたんだ。」と訊くと「鍵を探しているんだ。」というのです。
それで友人も膝をついて一生懸命探すのに協力しましたが、どこにも見当たりません。
そこで友人は「どこで鍵を失くしたのか、もっと正確に言ってみろ。」と訊くのです。
ナスルディンは言いました。「家の中だよ。」
「えっ、それならどうして家の外を探してるんだ。」
「だって家の中よりここの方が明るくて探しやすいじゃないか。」こんな話です。
的外れなところを探している
一見、ナンセンスな話ですが、実際はこれと似たことを人はよくやってるのだというのです。
例えば新規事業を始める時、そのネタ探しをどこでするか、つい自分たちにとって明るいところ、自分たちがよく知ってる業界、動きやすい分野でアプローチしようとしますが、こういうやり方から新規事業が立ち上がるケースは少ないんだそうです。
私はそれを聴きながら、他のことを考えていました。人生の目的を解く鍵についても、それはいえるんじゃないか。
人生の目的、幸福、生きがい、平安などということについても人はまず、神に向こうとはしません。慣れていないからです。
それよりも神を除外したところに人生の問題解決を探そうとするのではないでしょうか。
ある時、キリストはこう言われたのです。
「あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。」
心騒ぐとは、動揺したり、不安になったり、何かにおびえたり、不安定になったりする心のことです。
この心騒ぐ状態から逃れるために、キリストは二つのことをおっしゃったのです。
本当の神を信じなさい
第一に、神を信じなさい。
ここでいう神とは、本物の神です。あなたの造り主のことです。
どうしてここであえて、本当の神という言い方をしたのは、偽物の神があるからなんです。
偽物の神とは、人が自分で作り上げた神々のことで、聖書はこれを、偶像と呼んでいます。
この偶像は何も目で見ることができる像だけでありません。
お金も仕事も偶像になりえる
実は人間が、神しか与えることができない平安を、自分自身で満たすために作り上げたものは全部、偶像なのです。
ある人にとっては、お金が偶像です。金さえあったら、揺るがない平安、不安定な心から解放されると思っています。
確かにお金は大切なものですし、価値がありますが、そこに人生の土台を据えてしまうと、ひどいことになります。
お金が人生より大切になると、お金のためにどんなに汚いことでもやってしまうようになるからです。
ある人にとっては仕事が神ですね。たしかに仕事は人が健康的に生きていくために、なくてはならないものです。
しかしそれを、神のように人生の土台にしてしまうなら、仕事のために大切な人間関係を平気で切り捨てる人になってしまうのです。
そして最後は仕事に裏切られます。なぜなら、いつかは仕事ができなくなるからだになるからです。
整形手術ももとは良いものだった
私は先日「ビューティージャンキー」という本を読みました。これはアメリカの美容整形をめぐるドキュメンタリーの本です。
人はいつまでも美しくさえいたら、人生はハッピーであり続けると、信じる人たちの物語なのです。
もちろん、美しくなることは悪いことではありません。実は私も、毎日頭に育毛剤をふりかけています。
それに、もともと整形手術の技術は第一次世界大戦で、顔を損傷した兵士たちの回復のために確立した技術であって、それ自体は良いものなんです。
しかし、美しいことを至上の価値、神のように崇拝すると、人はそこから逃れることができなくなるのです。
整形によって出番がなくなる女優たち
日本でもすっかり定着しているプチ整形に、ボトックスというのがあります。これはボツリヌス菌という毒素を使ったものです。
この毒素を薄めたものを注入することで、顔のしわがなくなるのです。それは神経伝達物質を阻害してくれるからです。
しかし、何年間も打ち続けることで副作用が出てくるのです。しわがなくなるだけではなく、表情がなくなるのです。
つまり、お面のような顔になっていくんです。アメリカのハリウッド女優は、ほとんどがボトックスを打っているので、打っていない人がかえって引く手あまたになってます。
というのは、整形手術をしたことがない人がほとんどいないために、母親役やおばあさん役を演じれる女優がいないからです。
みな見た目を若くすることに、命がけなのです。
変わるものに人生の土台は置けない
そしてこのような整形手術はセレブな人たちだけのものではなく、患者の三分の二は、年収五万ドル以下の人たちがローンを組んで受けているのです。
それどころか、最近では高い整形費用を抑えるために、発展途上国の医療機関に整形ツアーで乗り込んでやってもらうのです。
医療水準が必ずしも高くないために、命を落とすケースがあります。しかし、そのようなリスクを冒してでも、そこに赴くのです。
美容整形のコマーシャルは、現代は15秒の時代というのが、あるそうです。
男性は女性をちらっと見て、この人と恋に落ちるかどうかを15秒で決めるというのです。だから、美しくないと人生はだめになりますよ、というわけなのです。
ところでこの本を推薦してるのは、日本最大の美容整形病院、高須クリニックの医院長なのです。
彼はこれがやがて日本にもやってくるだろうと、警鐘を打ち鳴らしているのです。
美しさを人生の土台にすると、人は絶望します。いつまでも若さを保つことはできないからです。
どんなに抵抗しても変わっていくものに、人生の土台を置くのは、解決にはならないのです。
不変の愛をもって愛してくださる
聖書は言います。あなたが若くても、老いていても、かしこくても、愚かなことをしても、成功しても、失敗しても、そんなことによって全く影響を受けない、永遠不滅の愛で、あなたを愛する神がおられるのです。
この神さまの変わらないご性質を信じなさいと招かれているのです。
へりくだられた方キリスト
第二に、イエス・キリストを神として信じることです。
キリストこそは、あなたの人生を立て直す方なのです。この方は全宇宙を造られた神であられるのに、神の在り方を捨てて、人としてこの世に来てくださいました。
そして仕える者の姿をとり、へりくだって人と共に歩まれたのです。
ドラえもんは寄り添える身長
ところで世界中で人気の日本アニメに「ドラえもん」があります。
ドラえもんの身長は129.3センチ、体重は129.3キロ、馬力は129.3馬力、最高時速は時速129.3キロ、バストもウエストもヒップも129.3センチなんだそうです。
すべて身長の数字に合わせたんですね。ではどうして身長は129.3センチなんでしょう。
それは当時の小学4年生の平均身長が129.3センチだったからだそうです。
身長140センチののび太君を上から見下ろすスーパーロボットなどではなく、彼にそっと寄り添う友となるためにあえてこの高さにした、というのです。
そしてここに、このアニメの人気があるのです。
元気・勇気・永遠のいのちを与える方
神さまは人の隣人のようになるために、へりくだったイエス・キリストとなってこの世に来てくださいました。
蒼井ブルーという人がこんなことを書いていました。元気の無い人に、元気出せと言うのは酷な気がする。だから思い出してごらん、そこに誰がいたか、と訊くようにしている。ま、元気が出たときはいつも、誰かが元気をくれたからですね。
罪と死で打ちひしがれている私たちに元気も勇気も永遠のいのちも与えるために来られた方、それがイエス・キリストです。
どうぞあなたも、イエス・キリストを、心の中に受け入れてください。心からお勧めします。
「あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。」
(ヨハネ14:1)