#1292 究極のお得情報

メッセンジャー似顔絵

ごきげんいかがですか。那須清志です。

先日、韓国の仁川空港で飛行機の乗り継ぎをしました。待つこと6時間以上もあったのですが、安いチケットなので仕方ありません。前日に「乗り継ぎツアー」なるサービスを仁川空港が用意していることを知りました。知った時にはネット予約の締め切りが過ぎていて残念だったのですが、当日、カウンターに行ってみると予定人数に達していなかったので、運よく参加できました。3時間コースで、大型バス送迎付き。タッカンジョン発祥の地、シンポ国際市場見学・体験ツアーでした。ガイドさんもいて、おみやげ付きで、なんと参加費「ただ」です。大したお金を落とすわけでもない私としてしては恐縮の至りでしたが、これぞ恵み、とってもお得な気分でした。
 さて、聖書が語る福音は、これとは比較にならないほどの「究極のお得情報」です。今日は、福音が語るあなたにとって有益な情報を三つのポイントでみていきましょう。

あなたにとって最高のアドバイザーを紹介している

 第一に、「あなたにとって最高のアドバイザーを紹介している」ということです。
 私の息子が昨年、まあ名の知れた家電メーカーに就職しました。配属が炊飯器の設計・製造部門に決まって以来、巷にある炊飯器の私の見方も大きく変わりました。ある人にとってはどの炊飯器も同じように見えると思いますが、作っている者にとっては特別でしょう。その気持ちはよく分かります。人間はモノではありません。人間はヒトとして創造主によって造られました。他の生き物と違い、ヒトに対しては「霊」を吹き込まれたと書かれています。この創造主を知ることは、私たちが人生をよりよく生きるためのヒントを与え、さまざまな問題を解決する糸口を教えてくれます。なぜなら誰よりも自分のことをご存じなのは造り主だからです。ある意味、自分よりも自分のことをよくご存じなのです。
 福音を通じて、創造主を知ることは「最高のアドバイザー」を手に入れるということです。こんなお得なことはありません。

最大の課題は解決済み

 第二に、「最大の課題は解決済み」ということです。
 あなたを造られた創造主、あなたの最高のアドバイザーと言われてもピンとこないかもしれません。私もかつてはそうでした。メーカーはその製品が一番性能を発揮するように指示を与えるものです。神は私たちを窮屈にするためではなく、最高の生き方ができるようにアドバイスを与えたいのです。しかし、人間はそれを拒みがちです。自由を奪われるように感じ、鬱陶しくも思うのです。それが神から遠く離れている人間の状態であると語り、「罪人となった」と表現しています。
 この「本来の姿から離れている状態」という罪こそ私たちが抱える多くの問題の根源だと言いますが、人間はそう認めたくありません。それを人が悟っても悟らなくて、神はその問題を解決するために動いてくださいました。それが、この地上に救い主を送るという計画でした。
『ディボーション』という映画があります。主に「献身、傾倒、深い愛情、熱愛」という意味ですが、信仰者の間では、聖書を読んで神に心を向け、祈り、黙想するときにもこの言葉を使います。題名に惹かれ、また実話に基づく話ということもあって見てみました。
 舞台は朝鮮戦争時の朝鮮半島。アメリカ海兵隊所属の戦闘機部隊が任務を実行するために編隊飛行をしていました。その内のジェッシー・ブラウンが操縦する一機が敵からの攻撃の影響で燃料漏れを起こしたのです。自分の基地までは持たずに、やむを得ず、雪に覆われた谷に不時着します。そこはまだ敵陣営です。機体は大きく損傷し、ブラウンの生存も危ぶまれました。しかし、彼が生きていることが分かったとき、飛行仲間であったトーマス・ハドナーは自らその場に強制着陸し、ブラウンの機体に近づき助けに赴いたのです。ブラウンの体は損傷した機体に挟まれていました。そのうち、ヘリコプターで救援隊が来たのですが、ブラウンの体を引き出すことができません。敵の襲撃の危険が、また夜が近づき、時間がありません。そのうちにブラウンの意識は遠のいていきました。苦渋の選択ですが、これ以上の被害を出さないため結局、ヘリコプターは帰還を余儀なくされました。愛する妻への伝言を受け取りつつ。極寒と重傷のブラウンはまもなく息絶えたことでしょう。その場を離れたハドナーはそれ以降も、遺体引き上げのために現場への派遣を願いましたが、許可がおりませんでした。ハドナーの願い通りにはなりませんでした。しかし、彼の行為は当時としては常軌を逸していました。自分の命を危険にさらしたからです。後に、殉職したブラウンだけではなくハドナーもその栄誉を称えられることとなり、その名が軍艦につけられました。
 さて、神は人間を救うためにイエスをこの地上に遣わされました。神にその義務はないのですが人への愛のゆえの行動です。先ほどの話ではブラウンが数少ない黒人パイロットで、白人ハドナーが助けに行ったということでも注目されましたが、神は敵のような状態の人間を愛されました。その証拠に人間はイエスを拒んで、感謝どころか罵倒を浴びせて十字架で殺したのです。そのことを通して神は人間の罪をイエスに負わせ、人間の代わりにさばくこととしました。そして、イエスを三日後に墓からよみがえらせ、この救いは完全であることを人類に示されました。人間の最大の問題は、私たちがそれに気づく前に、また願う前に、神によって解決されたのです。後は人間がそれを信仰によって受け入れるだけです。

最強の助け手が与えられる

 第三に、「最強の助け手が与えらえれる」ということです。
 イエスは十字架の死を前に弟子たちに次のように言われました。
「…わたしは真実を言います。わたしが去って行くことは、あなたがたの益になるのです。去って行かなければ、あなたがたのところに助け主はおいでになりません。でも、行けば、わたしはあなたがたのところに助け主を遣わします。」
 神が用意された救いを受け入れた者には、「強力な助け手」が与えられます。神は私たちの内に新しい霊的な力を与えてくださると約束します。また同じ信仰をもったクリスチャンたちを置かれます。今は一人かもしれませんが、また一人に感じているかもしれませんが、あなたの周りには必ずあなたの信仰の友がいます。数は多くないかもしれませんが神は備えてくださいます。ぜひ、探してみてください。この番組へ連絡してくださっても結構です。物理的に近くにいなくても大丈夫です。通信機器が発達した今日では、世界中の信仰者とつながることもできます。これも現代ならではの特別な祝福です。
 イエスを信じて、最大の問題を解決し、最高のアドバイザーを得て、最強の助け手を見つけてください。心からお勧めいたします。

 


使用CDジャケット
大和田広美:主は私の羊飼い

今日のみことば
しかし、わたしは真実を言います。わたしが去って行くことは、あなたがたの益になるのです。去って行かなければ、あなたがたのところに助け主はおいでになりません。でも、行けば、わたしはあなたがたのところに助け主を遣わします。
(ヨハネ16:7)