ごきげんいかがですか。高原剛一郎です。
日本を代表する楽器メーカーにヤマハという会社がありますね。ピアノの生産台数では、世界一です。この会社のマークは、音叉をデザインしたものなんですね。音叉というのは、金属の棒をU字形に曲げて、柄をつけたものです。これをコツンと叩くときれいな音が出るんですね。ところで、この音叉には特徴があるんですね。鳴っている音叉の近くに別の音叉を近づけると、振動が伝わって鳴り始めます。これを共鳴というんですね。自らは振動しない音叉が、既に振動している音叉に近づくと、きれいな音を出すんです。
私は時々、皆様からいろんな相談を受けることがあります。その中に「家族の一人が元気がない」「子どもがふさぎ込んでいる。どうしらいいでしょうか」というご相談が少なくありません。私はその人をどうにかすることは、できないと思うんですね。自分にできることは、自分をどうにかすることだけで、自分以外の人をどうにかすることはできないんです。そのためには、自分をどうにかすることのできる方に、集中することだと思うんです。この方によって、人生を肯定し、喜びに輝くとき、それがまわりの人を共鳴させていくと思うんですね。
さて、聖書はキリストのことをこのように紹介しています。
したがってイエスは、いつも生きていて、彼らのためにとりなしをしておられるので、ご自分によって神に近づく人々を完全に救うことがおできになります。
ここにキリストの使命が書かれています。キリストはあなたを神に近づけ、あなたがキリストによって完全に救われるために、この世に来られた方なんです。なぜ、キリストは私たちを完全に救うことができるんでしょう。三つの理由があります。
キリストは完全な贖いをしてくださった
第一に、キリストはあなたの罪が赦されるために、完全な償いをしてくださった方であるからです。
何年か前、リリー・ピネオーという医療宣教師が、西アフリカで奉仕をしていました。ところが、彼女は、現地の風土病であるラッサ熱にかかってしまったのです。ラッサ熱というのは、ナイジェリアのラッサ村で発見されたので、そのように呼ばれるんですが、恐ろしい病気なんです。極めて感染力が強く、発病すると一週間で、肺炎、心不全、腎不全を併発して、亡くなる人もたくさんいるんです。しかも、治療法が確立されていないんですね。そこで彼女は急遽ニューヨークに搬送されていきました。その病院で体温は42度まで上昇しました。ドクターは全身を氷で冷やし、点滴で栄養を補給しました。ようやくのことで熱が下がり、9週間後に回復しましたが、その時彼女の体重は13キロも減り、髪の毛は全部抜け落ちていたのです。
さて、ちょうどその頃ラッサウイルスの研究をしていた第一人者、カザルスという博士もこの病気にかかってしまったんです。治療法がない中で、助かる方法が一つだけありました。その病から生還したばかりのリリーさんの血漿を成分輸血することだったんです。実際、カザルス博士は劇的に癒やされたんですね。彼女の血が彼の命を救ったのです。血が人を救うのに有効なものとなるため、彼女は死ぬほどの苦しみを経なければなりませんでしたが、彼女の抗体によって死の病は克服されたのです。すべての人は、神様から離れた結果、罪という病気にかかっています。この罪を洗い流すために、キリストは十字架にかかって血を流してくださったんです。あなたが永遠のさばきから救われるために、キリストは完全な犠牲を払って、身代わりの死を経験してくださったんです。
キリストは死を完全に打ち破ってくださった
第二に、キリストは死後三日目に復活することによって、死を完全に打ち破ってくださった方です。人生の最後に待ちかまえているこの死を粉砕してくださった救い主、それがイエス・キリストです。
ところで、高所恐怖症の人はなぜ高いところを恐れるんでしょう。高いところから落ちると死ぬと考えるからです。スピード恐怖症の人は、なぜスピードを恐れるんでしょう。そのスピードでぶつかったら死ぬと考えるからです。
世の中の活動の大部分は、死に対する恐怖を前提に、またそれを原動力にしているのではないでしょうか。しかし、キリストは死を復活によって滅ぼし、人に永遠の天国を用意してくださったんです。
あるクリスチャンジャーナリストが、南アフリカのサファリ旅行に行きました。ジープにはドライバーの他に黒人の案内人が乗り込み、サバンナの自然を解説します。彼は、動物の足跡や糞を見て、1時間前にキリンがここを通ったとか、何分前にサイがどの辺りに移動しているかなど見事に言い当てていくんですね。その案内人が興奮して指差したものがあったのです。それはベルトフォルムという植物の茂みだったのです。こういうふうに言ったそうです。「私たちの部族にとって、とても重要なものです」実は彼の先祖は南アフリカの白人に捕まり、金鉱で無理やり働かされていたのです。かごに乗せられて、地下3000メートルの洞穴に降ろされていきます。その地下は、灼熱の世界です。熱い岩盤の中で朝から晩までツルハシを振るんです。読み書きもできなかった彼の先祖たちは、家族から手紙ももらうことなく、一年中、ひたすら地下で働くんです。しかし、年に2週間だけ、家族に会うことができたそうです。それは、ベルトフォルムの花が咲く12月だったのです。この黄色い花を見ることで、男たちの心は、躍り上がりました。もうすぐ妻や子どもたちと会えるということが分かったからです。
キリストの復活は、ベルトフォルムの花のようです。キリストが復活したのですから、キリストとつながる人は天国でキリストと再会することができるのです。キリストだけがあなたの死の問題を完全に滅ぼしてくださった救い主であるから、人を完全に救うことができるっていうんですね。
キリストはあなたの祈りを神に届けることができる
第三に、キリストはあなたの祈りを全能の神の前に、完全に届けることができるんです。
私が大学生であった頃、教会の仲間で韓国に伝道旅行に行きました。現地で二つのグループに分かれたのです。私はグループのリーダーにされました。そして、ある大きな集会で、メッセージをすることになったのです。しかし、その受け入れてくださった集会の責任者の方は、とっても不満だったんです。「どうして、もう一つのグループのリーダーがこちらの集会に来てくれないんだ。400人もいる大人の集会で、この日本人の大学生はまだ若造じゃないか」
しかし、通訳してくださる韓国人伝道者が、私の身分保障をしてくださったんです。「彼だったら大丈夫だ」私はビクビクしながら講壇に立ちました。そうして語り始めたのですが、とても反応が良いんです。大したことを言っていないときでも、みんな深くうなずくんですね。なぜでしょうか。通訳者が、私の言葉をご自分の経験と知恵で補って語ってくれていたからです。
キリストは、あなたの祈りにご自分の知恵とことばを加えて、神の前にとりなし、訴えてくださる完全なる仲介者です。ですから、キリストはご自分によって神に近づく人を、完全に救うことがおできになるんです。どうぞ、あなたご自身がまず、キリストを受け入れる決心をなさってください。心からお勧めしたいと思います。

Migiwa:The Salvation Poem救いのうた
(ヘブル7:25)

































