ごきげんいかがですか。慶相龍です。
私は、3年半ほど韓国で暮らしていたことがあります。住む家を探して、ソウル市内のとある不動産屋へ入ったのですが、そこの主人は私に家を仲介することができませんでした。
なぜでしょうか。実は、私の国籍は韓国なのですが、日本で生まれ育ったために韓国語が全くできなかったのです。かたや不動産屋の主人は韓国語しかできません。意思疎通ができなかったのです。しかも、不動産屋の主人は、途中で怒りだしたのです。
どうしてよいか分からない私は、友人に助けを要請しました。彼は、私と不動産屋さんとの間に立って、見事に仲介者としての役割を果たしてくれたのです。彼は、日本語ができる人でもあり、韓国語ができる人でもあったからです。そればかりでなく、彼は、私のことを大切な友と考えてくれる人だったので、私が快適に生活できるようにと、頼んでもいないのに無料で流し台を交換してくれるように交渉してくれたのです。実に申し分なく仲介してくれたのでした。
今日は、仲介者について記されている聖書のことばを見てみましょう。
神は、すべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられます。神は唯一です。神と人との間の仲介者も唯一であり、それは人としてのキリスト・イエスです。
三つのことを考えましょう。
神と人との仲介者
一つ目に、人となられた神、キリストは、神とあなたとの間の唯一の仲介者です。
先ほどの友人は、日本語ができる人であると同時に、韓国語ができる人であり、しかも、私のことを大切にしてくれる友であったので、私と不動産屋の主人との間を見事に、申し分なく仲介することができたのです。
同じように、キリストは、唯一の神と全く等しい方であると同時に、完全に人となってくださった方です。しかも、あなたを命懸けで愛してくださる方なのです。神が、罪を受け入れることができないことを誰よりもよくご存知です。神が、どれほどきよい方であるのかを完全に理解しておられます。
それと同時に、人が、どれほど罪深いかを知っておられます。人が、自分で自分の罪を解決することができないことを知っておられるのです。
それだけではありません。人を心から愛しているので、頼みもしていないのに、人の代わりに十字架で死んで罪を解決してくださった方です。そのようにして、あなたを、罪なき者として永遠の神の国に入れることができる方なのです。
完全なる神であり、完全なる人であり、完全なる愛を持って、神とあなたの間を取り持つことのできる仲介者は唯一キリストだけなのです。この方にあなたの永遠をお任せすればよいのです。
天国へ行ける確信
二つ目に、すべての人の救いを望んでおられる神は、あなたの救いを望んでおられるということです。
あなたを救うための準備を成し終えて、キリストは、今あなたを待っておられます。あなたがキリストを信じるなら罪はすぐに赦されます。永遠のいのちが与えられるのです。あなたは救われるのです。
ところで、「キリストを信じてはいるけど、自分が救われているという確信がないのです」と言う人をよくお見受けしますが、それは順番を間違えているのです。キリストを信じているけど救われている確信がない。だから、自分は救われていないのだと考えると、実に話はややこしくなるのです。
そうではありません。聖書の預言通りに、あなたの罪のために死なれ、葬られ、三日目によみがえってくださった方として、キリストを信じるなら、あなたは救われている、天国に行けると確信してよいのです。
例えば、新大阪から東京行きの新幹線に乗れば、東京に行けると確信してよいのです。東京とは反対方向に行くのではないかと恐れる必要はないのです。
同じように、キリストを信じるなら救われている、天国に行けると確信してよいのです。キリストを信じているのに、地獄に行くのではないかと恐れる必要は全くないのです。
亡くなった祖母への後悔
三つ目に、 全ての人の救いを望んでおられる神は、あなたの愛する人の救いをも望んでおられるということです。
神はあなただけを愛するのではなく、あなたの愛する人をも、あなた以上に大切にしてくださる、あなた以上に愛してくださる方です。そして、あなたも気付かないうちに、あなたの大切な人が、永遠のいのちを得て天国に行くことができるように最善を尽くして働きかける方です。神は愛なのです。
私は、かつて愛する祖母にとってもひどい仕打ちをしてしまいました。祖母は、いつも私の心配をしてくれていたんです。寒い日に訪問すると、もう私はずいぶん背丈が大きい学生になっていたのに、「かわいそうに、かわいそうに」と言いながら、手をさすってくれるような祖母でした。
そんな祖母に対して私は、実に冷たい態度をとってしまったのです。祖母の悲しそうな顔を忘れることが出来ません。私はいつか祖母に心から謝ろうと思っていました。しかし、 謝る機会が来る前に祖母は亡くなってしまったのです。どうしてもっと大切にしなかったのか、私は心から後悔しました。
天で再会できる希望
そんなことがあった後、私はキリストを信じました。そして、キリストという方は、私以上に祖母を愛してくださっていたこと、私以上に祖母を大切にしてくださっていたこと、そして私が気付きもしない間に、祖母が天国に行けるようにと、最善を尽くして働きかけてくださった方であることを知りました。
だから、私の知らない間に、祖母はキリストを信じたかもしれないのです。天国に行けば、もしかしたら祖母もいるかもしれない。私はそんな希望を持っています。
会いたいですね。実に会いたいです。もし、天国で祖母に会うことが出来たなら、その時はしっかりと謝ろうと考えています。人は誰でも一度死にます。大切な人とお別れする悲しみを経験するのです。その悲しみを癒すことができるものはただ一つ、大切な人ともう一度会うことだけです。
キリストを信じる者同士なら永遠のいのちが与えられ、天で再会できるのです。キリストは、すべての人に対して永遠のいのちを与えるために、最善を尽くして働きかけてくださる方なので、あなたの大切な人は、あなたの知らない間にキリストを信じた可能性が大いにあるのです。
ですから天国ではきっと思いがけない人との、驚くべき、喜びあふれる再会もいっぱいあることでしょう。すでに亡くなってしまったあなたの大切な人のことは、あなた以上にその方を愛し、大切にしてくださったキリストにお委ねするのが一番です。そして、今最も大切なことはただ一つ、まずはあなたが、キリストを信じて永遠のいのちをご自身のものとすることです。
どうぞあなたの罪のために死んで、三日目に復活したキリストを、あなたの神、あなたの救い主と信じてください。心からお勧めいたします。
（１テモテ2：4-5）
