ごきげんいかがですか。高原剛一郎です。
みなさん、あらためまして、こんにちは
私は今日、ゴスペルの神髄をお伝えしたいと思います。
実はね、私は大阪のほうで、毎月一回シェラトンホテルというところでね、聖書の講演をしてるんです。いろんな方、来るんですよ。もうね、あの、ヒンズー教の人も来るしね、お坊さんも来るしね、刑事も来るし、ヤクザも来るんですよ。いろんな方がお越しになってね、私もそれをね、前の方からにこにこしながら、化学反応が起きるかな思いながらですね見てるんですが。ある時ね、講演が終わってその後で食事するんですけど、一人の方がやって来られました。非常に精悍な顔つきの方でね「高原さん、いつもYouTubeみてます」って言って握手したんです。その時ね、なんかこう、握手してない左手の方の手、なんか見てしまったんですよね。小指無かったんですよ。ほんで、握手しながらずっとそれ見てる。「私、Fと言います。あ、高原さん、小指のこと気になってらっしゃるんですね。実は右側もありません」ピュッと取ってね、え、小指取れるん…僕のおじいちゃん、入れ歯取れたけど、指取れるの初めてやてね。
話聞いてみましたらね、日本最大の広域暴力団あるじゃないですか、Y組。固有名詞は言ってません。Y組の元組員だったんです。今ね、クリスチャンとしてね、夜の街に出かけて行っては、キリストを伝えている人なんですよ。私それ聞いた時に、非常に彼に興味を抱いて「どうやってキリストと出会ったんですか」実は彼はね、ヤクザ稼業してた時にね、ヤミ金という不正な金融の仕事をしてたっていうんです。ヤミ金って、十一と言いましてね。十日で一割の利子がつくという。百万円借りたら、百十万円にして返さないとだめです。無茶苦茶な金利です。そんなところに借りに来る人というのは、本当に追い詰められている人ばかりなんです。すでに他の金融機関から借りたくても借りれないような人たちがやってくるのでそこへ来たが最後、もう這い上がれない地獄に落ちるようなもんですよ。まあ、金を貸しますよ、そして取り立てです。その取り立てのためにはもう情けも涙もない。
ある父子家庭の親子
ある時、一人の人物のところに取り立てに行ったそうです。その人はね、父子家庭です。勤めていた会社が倒産して、そして金回りが悪くなって奥さんと夫婦喧嘩が絶えなくなり、奥さんが子どもも置いて家出して行ったそうです。今、お父さんと小学三年生の男の子と二人で暮らしているんですけど、何をやってもうまくいかないということで、すっかりお父さんが腐ってるんですね。そして、とうとうヤミ金に手を出して深夜に襲撃するそうです。近所迷惑になるということをわかったうえで、わざと大声で
「ボランティアで貸しているんじゃない。詫びはいいから、金を返せ」
「すいません、もうちょっと待ってください」
「すいませんとお詫びいらない、金返せ、金をいますぐ出せ」
玄関先で土下座しますよ、大の大人が。床の上に正座してね、そして土下座して
「ごめんなさい。赦してください。もう少し待ってください」
「待てない!」
ということで詰めて行った時にね。家の奥から小学校三年生の男の子がバーっと走り出して来てね、お父さんにしがみついたそうです。そしてお父さんをギューっと抱きしめながら、首だけこちらにひねって、睨みつけてくるそうです。この睨みつけてくるね目がね、涙ぐんでる。目をそらさないっていうんですよ。プロのヤクザの人とね、睨みやいやったらほんとに怖いですよ。今までね、そういうふうに反抗的な態度をとる人がいてたら、いくらでも脅し文句が出てくるんですけど。ところがこの子どもが睨みつけてくるその目見たときに、言葉が出てこない。ようやくのことでその少年から目をそらして「ちょっと電話かけてくる」と言って車に戻って、タバコ一服吸った時に思わず口から「この仕事は嫌だ。俺、何やってるんだ。俺はこんな仕事したくない」って。そしてもう一度ね、先ほどの親子のところに行ったそうです。そして「さっきは大声を出して悪かった。お父さん実は悪くないんだ。お父さんに無理なことを押し付けてるこの私が本当は一番悪いんだよ」と言って、このお父さんにね「金利込みで15万円の借金、俺が帳消しにするから、もういい」そして「これ俺からの餞別だ」と言って30万渡したそうです。自分の借金の2倍の額を渡してね。「二度と借金するな。これを次の就職のための支度金にしろ。あんたがほんとにちゃんと働いているかどうか、時々見回りに来るから」って言って、そして「いい息子持ってよかったな」って言ってね、別れたそうですが。
愛する者のために命を投げ出す
その後でね、彼は聖書読んでね、教会に行く前に、小指落としてね、お金積んで組長のところに持って行ったら、組長はお金だけ取って、小指突き返してくれたそうです。その小指持って教会に行ったら、教会の庭に埋めましょう、言うて埋めてね、指だけの召天記念式やってくれたという。私ね、それ聞きながらね、そんな人いてたんか、思て、訊いたんですね。「ところで借金帳消しにして、自分のポケットマネーから30万円も出す。なんでそんなことしたんですか。しかも借金してる人に向かって、悪いのは俺なんだってなんでそんなこと言ったんですか」と言った時に、彼が言ったのはね「清いものに触れた時、自分が汚れているということがわかった」って言うんですよ。今、自分の目の前にいてる小学三年生の男の子ねこの借金取りのFさんにとってみたらどうしようもない男に見えるかもわからないけれど僕にとったらたった一人のお父さんです。このお父さんを苦しめるんだったら、お父さんと僕は一体だから、僕はお父さんと一緒に滅んでもいいと思っているというね、目が座ってるんだけどこれね覚悟している人間のまなざしだったって言うんです。駆け引きじゃない。覚悟してる。自分は非力だけど、からだ張って、父さん守るんだというその純粋な心というか、そういう清らかなものを見た時に自分はほとほと汚れているなと思った。今まで自分は罪人だとわからなかったのは、自分のまわりにいてるのは、汚れた連中ばっかりだったって言うんです。だけど、愛する者のために自分の命投げ出すような覚悟でね、からだ張ってかばってる人見ていた時にねこんな息子がいてたらどんなにいいだろうかってしかし後に聖書読んでわかったんです。こんな神の息子が私に与えられた。
実はみなさん、ゴスペルの真髄を書いてある聖書の箇所があるんですね。
「罪の報酬は死です。しかし神の賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。」
イエス・キリストは人となられた神です。全く罪のない方。この方は何のためにこの世界に来てくださったでしょう。私たちの罪を背負って、十字架にかかって、身代わりに刑罰を受けるためです。私たちの罪を完全に帳消しにして、祝福だけを残すために、十字架にかかって死に、墓に葬られ、三日目によみがえった方、この方がイエス・キリストです。このイエス・キリストを信じる者は、たとえ死んでも、永遠のいのち、天国に行きます。過去にどんなに醜い罪があっても、全部洗い流された。キリストの血潮によって、すべての罪が洗い流されるというんですね。ではいったい、どうしたらいいでしょう。神のくださる賜物、賜物っていうのはプレゼントですよね。プレゼントていうのはね、受け取らないと自分のものにならないんです。受け取るためには、ただキリストを自分の救い主として信じるということだけでよいのです。ぜひこのキリストを信じてください。心からお勧め致します。
(ローマ6:23)