「創造主の作品愛」
そのタートルネックは日本のブランド、イッセイミヤケでした。ジョブズの体のサイズを細部にわたって測り、肩や両腕の長さを調整したスペシャルオーダーです。
ジョブズはこれを100枚持っていたんです。なぜ彼は来る日も来る日も黒のタートルネックを着たんでしょう。自分の貴重な人生から服装を考える時間を削除するためだったと言われています。
彼は人生を一つの目的に捧げていました。それは自分たちの作った作品を通して世界に衝撃を与えるという事でした。最初に彼らが作ったマッキントッシュというパソコンが完成した時、ジョブズはペンを取り出しチームメンバーにサインを書くよう求めました。46人のサインは全てマッキントッシュの内側に彫り込まれたのです。アーティストは作品に署名を入れるからです。
彼が一度離れて行ったアップル社に再び復帰を果たしたとき彼が会社に要求した年棒は1ドルでした。金のために働くのではなく作品を通して世界を変えるために働くという意思表示をするためです。
ところでパソコンは人間が使うため、人間の仕事を効率化するため、人間の生活を便利にするために作られた物です。いわば人間のために存在しているのです。人間が作った物は基本的には人間のために存在しているのです。
であるならば人間そのものは誰のために存在しているんでしょう。人間の存在目的は何なのでしょう。作品は作者のために存在しているのです。ならば人は神のために存在していると言えるんですね。なぜなら聖書の神は人間の作者であられるからです。
ヨハネの手紙第一 4章8-9節
さて聖書の中にこのように書いてあります。
愛のない者に、神はわかりません。なぜなら神は愛だからです。神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって、いのちを得させてくださいました。ここに、神の愛が私たちに示されたのです。
ここから神様の三つの愛についてお話しいたしましょう。神様があなたを造られた
第一に、神様はあなたの作者であられるがゆえにあなたを愛しているということです。
日本漫画界の巨匠、手塚治虫さんは猛烈な仕事人間でした。生涯に15万ページの漫画と60本のアニメを生み出したのです。一人で何本も連載も抱えていたために常に仕事に追われていました。
体を酷使する手塚さんにある記者が「どうして耐えられるのですか」と質問したとき彼はこう答えています。
「睡眠は3日間で3時間。こんな辛い仕事を40年続けるなんて馬鹿じゃないとできないですよ。でもねそれほどのめり込める面白い仕事なんです。」
彼にとって一つの作品が出来るということはあらゆる苦悩と疲労と睡眠不足を吹き飛ばして余りある喜びであったのです。一つ一つの作品が嬉しくて嬉しくてたまらなかった作者、それが手塚治虫という人です。
ところで創造主なる神様はそれ以上です。神様に疲れや睡眠不足はありません。何しろ全知全能の創造主なんです。
この神があなたという存在を望んであなたをお造りになったのです。あなたの存在理由はここにあります。神のご計画によってあなたは神の御心で生まれてきたのです。
神様はあなたを愛している
第二に、神様はあなたを慰める自然環境をお造りになることによってあなたを愛しておられるということを示していらっしゃるということです。
人は人間関係に疲れたり、仕事に行き詰まったりした時、山や海や植物のある森に行ったり、滝のマイナスイオンを深呼吸したりします。あるいは犬や猫や生き物に触れて癒されようとします。
自然を見てイライラする人というのは私あんまり知らないですね。なぜかは分かりませんがこの自然の中に身を置くと心身ともにリフレッシュできるのではありませんか。
あなたをリフレッシュするものを造ってくださった方はあなたに対して好意的であり愛だと言うことが出来るのではありませんか。
トヨタホームの伝説的営業マンに菊原智明さんという方がいます。彼は入社して7年間住宅がほとんど売れません。とにかく売り上げが常に全国最下位でいつ首になってもおかしくないというダメ営業マンでした。
ある日の事、住宅展示場で待機していると後輩のお客さんが訪ねてきたのです。あいにく後輩が留守でとりあえず菊原さんが対応することになったのです。
その時、心の中で悪魔のささやきが聞こえてくるのです。「後輩が成績をあげると困る。そうだこの商談をつぶしてやろう。」彼はお客さんが買おうとしていた住宅の欠点をあえて伝えたのです。
ところが意外なことにこのお客さんはこの情報を大変喜んだのです。住宅という一生の買い物をするのに何と貴重な情報を教えてくれたのかとすっかり信用されてしまうのです。
これでひらめいた菊原さんは、社内に蓄積していた住宅購入失敗例をお客様向けへの情報としてお客様に流すようになるのです。これが全国ナンバーワン営業の始まりとなったのです。自分のことを考え、自分をハッピーにしてくれる相手に対して人は抵抗できません。
聖書の神様のことをよく考えていただきたいのです。この神様はあなたの心を癒す自然界を惜しげもなく提供してくださっている方です。
そして、あなたの人生が不幸にならないために言いにくい罪と裁きの情報を包み隠すことなく公開しておられる神なのです。この神があなたを愛しているのは疑いようのないことではありませんか。
神様は犠牲を払ってくださった
第三に、神はイエス・キリストを十字架に付けてでもあなたの罪を償ってくださった方です。
あなたがまだ罪人であった時、ご自分のすべてを振り捨ててあなたをかばってくださった方なのです。あなたはそのようなことをしてくれる友人がいらっしゃいますか。
私は先日『海賊とよばれた男』を読みました。主人公のモデルである出光佐三は20代初めに資産家の日田重太郎から「これで独立して商売でもせえ」と6千円、今の価値で1億円という金を与えられるのです。
日田は大学生時代からの佐三を見ていて、この男は何かする男だと見抜いていたんですね。そして独立して会社を起こしたいと思っていた佐三のために別荘を売ってその金を無償で与えたのです。
ところが、その数年後資金を使い切った佐三は、日田に謝り「会社をたたむ」と言いました。すると日田は「あと何ぼあったらええのや」と言ったのです。「自宅を売ったら5千円ぐらいなる。そのお金でやってみろ。それでどうしてもあかんかったら一緒に乞食をやろうやないか。」この信頼に奮い立った佐三は、ついに従業員1万人の出光興産を作るのです。
しかし、あなたのためには神の一人子が命をかけて人生を贖い取って下さったのです。金ではなくたった一つしかない命を、神はあなたにかけて下さったのです。
そして、贖われた命で神の栄光のために生きるようにやってみろとチャレンジしてくださってるのです。あなたのための救い主はあなたの最上の友にして神なのです。
どうぞこの方、イエス・キリストをご自分の救い主として信じ受け入れてください。心からお勧めしたいと思います。