「救いを得させる神の力」
「あー三綿さん、そこのテイ字路を左に曲がってくれますか。」
わたしは思わず笑ってしまったのですね。年を召されたら"T"を「テイ」というのだなと。私が笑っていますと、おばあちゃんが気付いて、「三綿さん、何を笑っているのですか」とおっしゃるので、「いやいや、テイ字路ではなくてティー字路ですよね。」って言ったら、「甲、乙、丙、丁の丁字路ですよ。」っておっしゃるのですね。私はかえって調べてみました。そうしたら確かに、甲乙丙丁の"丁字路"がオリジナルで、音も形も似ているので最近になって"T字路"というのも使用されるようになった、というふうに書いてありました。わたしは、知らないで勘違いしていることって、たくさんあるな。勝手に決めつけてしまっていて、無知をひけらかしていることがたくさんあるなというふうに思いました。
聖書の話も実は、作り話、おとぎ話、神話、単なる良い道徳的なお話と思っている方が多いのではないのかと思うのですが、これは歴史的事実、事実に基づいたニュース、ずばり人間の救いについて語っている、あなたへのメッセージなんです。
今日は「人に救いを得させる神の力」というタイトルでお話ししましょう。
人に救いを得させる神の力
今日は「人に救いを得させる神の力」というタイトルでお話ししましょう。
聖書の箇所はローマ人への手紙1章16節というところです。
私は福音を恥とは思いません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です。
救いを得させる神の力です。三つのポイントでお話しします。目に見えない不思議な力
一つ目は目に見えない不思議な力があるということです。
子どもの夏休みの自由研究を手伝っていて、びっくりしました。トンボについて不思議なことを知ったのです。ご存知の通り、トンボって日本では220種類も飛んでいるそうですけれど、ヤゴ、幼虫から、トンボ、成虫に変態する昆虫なんです。水の中で生きていたヤゴが陸に上がってきて空を飛ぶようになるという、なんとも不思議な昆虫です。この幼虫から成虫になるとき、体がビヨーンと伸びます。また、ヤゴのときにはない羽根がトンボになって表れ、ビヨーンと伸びるのですね。体と羽がビヨーンと伸びる不思議な力を知ってびっくりしたのです。
羽が伸びるのも、体が伸びるのも、血が流れて伸びるのだそうです。羽の中に模様がありますね。あれは血流の道だそうです。昆虫に血が流れるってびっくりしました。もちろん、色は赤ではなくて、透明だそうですけれど、その時だけ血が流れる力で体が伸びるのがトンボだそうです。何気ない不思議な力があるのですね。
シオカラトンボの不思議
ちなみに、シオカラトンボはメスが麦藁色、オスは青っぽい色をしているそうです。でも、オスが生まれてまだ成虫になって間もないときは、麦藁色をしているのだそうです。なぜかというと、トンボは肉食なのです。オスは、別の雄を見たら、縄張り争いで、そのオスを食べてしまうのですね。弱いオスは十分に成長するまで麦藁色をしていて、十分に成長したら青っぽい色になるのだそうです。
本当に不思議ですね。目に見えない不思議な力があります。
力の背後に知恵がある
二つ目は力の背後には知恵があるということです。
先日、トヨタ自動車の高級ブランド、レクサスがホバーボードを開発したと発表されていました。この開発にとんでもない時間と、お金と技術が投入されたそうです。ホバーボードというのは空中に浮くスケートボードです。映画をご存知の方は、あの有名なバック・トゥー・ザ・フューチャー・パート2で登場しますね。2015年の設定だそうですけれど、奇しくもその2015年にレクサスがこのホバーボードを開発したと発表しました。仕組みは高温超電導体を永久磁石上で浮遊させる仕組みと発表されていましたが、私にはさっぱりわけが分かりませんでした。
でも、この板が空中に浮くという目に見えない力の背後に、その力を利用する、知恵と情熱があるということは分かります。私たちの力の背後には知恵があるのです。
その力を用いるためにも知恵が必要だとしたら、その力そのものを設計する神にはもっと知恵があると思いませんか。
福音には罪から救う力がある
三番目は福音はあなたを罪から救う力があるということです。
羽を伸ばす、体を伸ばす力ではなく、ボードを浮遊させる力ではなく、神の福音はあなたを罪から救う力です。聖書の語っている救いはずばり、罪からの救いです。罪は私たちに死、裁き、呪いを招いています。私たちはこのままでは、肉体が死に、死後に神の裁きを受け、永遠の呪いを自分の身に招かなければならないのです。この罪からわたしたちを救う力は、どこにあるのでしょう。それが神の福音です。この神の福音の力は、愛の力です。神は私たちの身代わりに、イエス・キリストを十字架につけ、死、裁き、呪いをキリストに受けさせてくださいました。あなたを救いたいという愛が動機です。
この神と救い主キリストを信じる人は、罪に定められず、神の救いに与ることができるという約束が福音です。
救われるためには信仰が必要
「ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、信じるすべての人」と書いてあります。対象はすべての人です。信じるすべての人です。人が人の約束を信じると、それは信頼しているといいます。人が神の約束を信じると、信仰というのです。救われるために信仰が必要です。
救いを得させる神の力、信じるすべての人に与えられるこの福音の力をどうぞあなたもご自分のものとなさってください。今日この罪からの救いが、あなたのものとなりますように、心からお勧めいたします。