新約聖書
「罪に定めようとするのはだれですか。死んでくださった方、いや、よみがえられた方であるキリスト・イエスが、神の右の座に着き、私たちのためにとりなしていてくださるのです。」
(ローマ8:34)

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「聖書と福音」高原剛一郎

No.882 2017年2月19日

「人を幸せにするキリストの福音」

おはようございます、高原剛一郎です!

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さて、リスナーの皆さんの中には受験生の方もおられることでしょう。そして受験生の方にとって何より待ち遠しいのは合格通知だと思います。
合格通知をもらったら一年間の労苦が報われたという気持ちになりますね。そして、新しく始まる学生生活に心が躍ることでしょう。合格という良い内容の通知はそれを受け取った人を幸せにするのです。
今日は神が私たちに与えてくださった究極の良い通知、良き知らせを紹介したいのです。それは福音です。福音というのは神の祝福の音信という意味なんですね。
神様があなたのためにしてくださったことについてのお知らせなのです。そこで、今日神からの救い主、イエス・キリストがあなたのためにして くださった三つのことをお知らせしましょう。
聖書にこう書いてあります。

罪に定めようとするのはだれですか。死んでくださった方、いや、よみがえられた方であるキリスト・イエスが、神の右の座に着き、私たちのためにとりなしていてくださるのです。

キリストの死は償い

第一に、キリストはあなたの罪を償うために死んでくださいました。
キリストは今から約2千年ほど前、ユダヤのエルサレム郊外で十字架にかかって死なれたのです。このことを疑う人は誰もいません。これは歴史的な事実であるからです。
キリストの死が歴史的事実であるなら、私の罪が神の前に完全に償われたということも歴史的事実です。と言うのはキリストの死は私の罪を贖うための死であったからです。
どんな人も歴史上に起こってしまった事実を後から取り消すことは出来ません。私の罪の赦しはいかなるものも取り消すことが出来ない事実となったのです。
ですからキリストの死は喜ばしい知らせとなったのです。

キリストは復活された

第二に、キリストは十字架で死んでくださっただけではなく、三日目に復活なさったのです。
これによって死を滅ばしてしまわれたのです。人がおびえる死の次に来るものはキリストが復活によって粉砕なさいました。
私は先日こんな詩を読んだのです。

友達は多くても少なくてもいい 本音を話せる人がいるなら。
年収は高くても低くてもいい 幸せに暮らせるなら。
家は広くても狭くてもいい 自分に合ってるなら。
物を増やしても減らしてもいい 大切なものが分かってるなら。
化粧は暑くても薄くてもいい 自分の魅力がそれで伝わるなら。
人生は短くても長くてもいい 本当に後悔をしないのなら。

生きてる時に後悔がないという生き方をする人はいらっしゃることでしょう。
しかし死後、神の前に立った時にも悔いがないと言える人生は本当に罪赦されてる人だけが出来る事なのです。
キリストはあなたの罪を赦すだけではなく復活によって死の意味を変えてしまいました。死を恐れる必要がなくなったのです。死ですら天国への玄関口になったのです。

キリストの復活による希望

今から10年前にジェームズ・ケネディーというアメリカのキリスト伝道者はクリスチャンの死生観についてこんな言葉を残しています。
「いつか私にも人生の終わりが来ます。私は棺に入れられ、地面を掘って、墓地に安置されることでしょう。周りには友人たちが集まって きて泣いてる人もいるかもしれません。ですが是非泣いたりしないでほしいのです。私の告別式は「ハレルヤコーラス」で締めくくって欲しいと思います。と言うのは棺の中に私はいないし、私の霊は天国に引っ越して死んでないからです。はっきり言って私は今まで生きてきたどの時よりもいきいきとしていて、かわいそうな皆さんを上から眺めているのです。死にゆく世界にとどまっている皆さんは命の国である天のいる私のもとにはまだ来ることは出来ません。そして私は私自身もまた誰も経験したほどのない健康と活力と喜びに溢れ、いついつまでも主と共に生きるのです。」
さて、こんな世界が死の次に待っているとするならあなたも行ってみたいとは思いませんか。
神はキリストにあってその天国を準備してくださった方なのです。この天国の実在性は何によって証明できるんでしょう。キリストの三日目の復活という歴史的事実に拠るのです。
死んで次の世界を見てきた方ご自身が天国を保証しておられるのです。ですからよみがえられたキリストこそは私たちの希望なのです。これは福音なのです。

キリストはとりなしてくださっている

第三に、この方は今天であなたのために執り成しの祈りをしておられると言うのです。
キリストは十字架にかかって三日目に復活し、その後40日間よみがえった姿を弟子たちの前に現しました。それはキリストの弟子たちですら神がよみがえったというこの奇跡を容易に信じることが出来なかったからです。
しかし、この40日間の復活のキリストとの交わりが彼らを大きく変えて行くのです。キリストは40日後、エルサレムの東にあるオリーブ山から天に上って行かれました。天で今キリストは何をなさってるんでしょう。父なる神様にあなたのための執り成しをしておられるのです。

犬の十戒

話は変わりますが数年前に犬の十戒という本がベストセラーになりました。これは犬の調教師が犬の気持ちを代弁して飼い主たちに対して語りかけた10の戒めの言葉なのです。こんな言葉が並んでいます。

1 私の一生は10年〜15年くらいしかありません ほんのわずかな時間でも貴方と離れていることは辛いのです 私のことを飼う前にどうかそのことを忘れないで下さい。

2 私を長時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい 貴方には仕事や楽しみがあるし、友 達だっているでしょう でも、私には貴方しかいないのです。

3 私を叩く前に思い出して下さい 私には貴方の手の骨を簡単に噛み砕けるだけの歯があるけれど、私は貴方を噛まないということを選んでいるという事を。

4 私が死ぬときも、そばにいてください。「見ているのが辛い」とか「私の居ないところで逝かせてあげて」なんて決して言わないで欲しいのです 。 貴方が側にいてくれるだけで、私はどんな辛いこともすんなり受け入れられます。 そして、どうか忘れないで下さい。私が貴方を愛しているということを。

以下省略します。実はこの本は世の犬たちを飼っている飼い主たちの心を揺さぶったんです。

神であり人である仲介者

作者は犬の調教師ですから犬のことがよーく分かります。一日の大半を犬と過ごしてるからです。
しかし同時に人間ですから人間に分かる言葉で人の心にメッセージを届けることが出来るのです。犬の気持ちと人の心が分かる人間だったので人と犬との仲介者となれるのです。
同じようにキリストは神なのに人となられた方です。ですから人の弱さや人の気持ちがよーく分かるのです。と同時にこの方は神です。なので父なる神と人間を結ぶ完全な執り成し手となることがお出来になるです。
このキリストが今祈っていることは何でしょう。それはあなたがこのキリストによって神様のもとに立ち返る事なのです。
今日あなたがイエス・キリストを信じることが出来るように今キリストの祈りが天で立ち上っています。
どうぞ、このイエス・キリストを信じ心に受け入れてください。心からお勧めしたいと思います。

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