新約聖書
「まことに、まことに、あなたがたに告げます。わたしのことばを聞いて、わたしを遣わした方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきに会うことがなく、死からいのちに移っているのです。」
(ヨハネ5:24)

Default Text

「聖書と福音」高原剛一郎

No.800 2015年7月26日

「大逆転の人生」

おはようございます、三綿直人です!

カット
 1867年15歳の少年のエラスムス・ジェイコブズ君が太陽の光に輝く石を発見しました。お母さんの所に持って行ったら、「そんなただの石ころじゃないの」と言われるんですが、この石は実は21.25カラットのダイヤモンドで、5千万円相当だったそうです。アフリカ大陸で一番最初で発見されたダイヤモンドだということで現在ユーリカダイヤモンドと名付けられ、キンバリー近郊博物館に展示されているそうです。
 私はこの話を聞いてこう思いました。その石はどのように見られるかが大事だったと思うのです。少年は太陽の光の下でその石を見ました。だから輝いていました。でもお母さんはその石を家の中で見ました。だからただの石ころでした。
 私たちの人間感はどうでしょう。もしこの世界の価値観で私たち人間を見れば、生きている時にどれだけ楽しむか、どれだけ人よりも多く得るか、どれだけ人に勝利するか、でも死によってすべてを失っていかなければならないということで、 虚しい人生だと言えるのではないしょうか。

大逆転の人生

 しかし、聖書の人間観によるとあなたは高価で尊いという人間観なんです。今日も聖書の中から三つのポイントで考えてみましょう。テーマは「大逆転の人生」。聖書の言葉をお読みしましょう。

ヨハネ5:24
「まことに、まことに、あなたがたに告げます。わたしのことばを聞いて、わたしを遣わした方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきに会うことがなく、死からいのちに移っているのです。」

いのちから死の世界

 第一番目は私たちの生きている世界はいのちから死の世界であるという事です。
 私の親友の長女、小学校二年生なんですけど、あるとき給食で麩を食べてアナフィラキシーショックを起こしました。救急車で運ばれて何とか一命を取り留めました。でも私はそのことをご両親から聞いて心が震えたんですね。私たちは命から死の世界に生きており、長年生きて死ぬということを当然のように思っている世界ですけれど、コインの表と裏のように命と死はセットになっていて、いつ命から死にひっくり返ってもおかしくない世界に生きているんだと思ったのです。
 この世界で地位を得ること、名誉を得ること、財産を得ること、素晴らしいことだと思います。友情、夫婦愛、親子愛、尊いものだと思います。持てば 持つほど、あればあるほど私たちの人生は豊かだと言えると思います。でもこれらすべてのものを得たとしても命から死にひっくり返った時にそれらのすべてを失って行く、これが私たちが生きている世界ではないでしょうか。そのような意味で現実は希望のないものだと言えると思います。

いのちはどこから来たのか

 二番目のポイント、いのちはどこから来たのかということについて考えてみましょう。命から死の世界に生きているということを私たちは皆認めると思います。では、果たしていのちはどこから来たのでしょうか。
 先日ニュースを見ていますと国際宇宙ステーションが2016年で運用終了の予定を、2024年まで延長すると言っていました。アメリカは2024年までの8年間の運用維持費用として18兆円を投入すると言うのです。計算してみてびっくりしました。命のない宇宙の世界で命を維持するために10分に換算すると4千万円必要ということなんです。10分間に4千万円払わなければいけないとしたら、私たちの誰がこの費用を払うこと出来るでしょうか。
 しかし、この国際宇宙ステーション、生命を維持するシステムは知恵と技術の結集だそうです。酸素供給システム、水のコントロールシステム、気圧維持装置、二酸化炭素濃度コントロールシステム、電力供給システム、これらの物が組み合わさってあの宇宙の中で命を保つことが出来るというのです。

いのちを創られた神がおられる

 国際宇宙ステーションが偶然できると考える方おられるでしょうか。人間が知恵と技術を持って造ったのです。でもこの国際宇宙ステーションは地球をモデルに造ったのです。地球の生命維持システムは完ぺきです。酸素供給システム、水のコントロールシステム、気圧維持装置、二酸化炭素濃度 コントロールシステム、電力供給システムのすべては地球がモデルなんです。
 この地球は偶然出来るでしょうか。聖書は命はどこから来たのか、命を創り、命を維持するすべてのシステムを造った方、神がおられると私たちに教えているのです。人間が作った神々ではなく人間を造り、命を維持し、命を喜んでいる神がおられる、これが聖書の言うところなんです。

死からいのちへの大逆転

 さて三番目、死からいのちへの大逆転を考えてみましょう。

「わたしの言葉を聞いてわたしを遣わした方を信じる者は死からいのちに移っている」

とイエス・キリストは言いました。私たちの世界は人間の言葉を聞いて自分を信じる世界です。しかし、聖書はキリストの言葉を聞いて神を信じるなら、あなたの人生は死から命へ移ると宣言しているのです。
 小泉純一郎という元総理大臣がおられます。この方は考えを完全に転換した人で有名です。彼が総理大臣だったとき原発推進化でした。でも今彼は原発ゼロ運動のリーダーをしておられます。私は原発の是非を申し上げたいのではありません。彼の考えが180度転換したということを驚いているんです。彼が講演の中でこのように言っていました。
「私が官邸にいたとき、原発が良いという情報しか私の所には来なかった。官邸を去ってから原発がどれほど危険なものであるのかということが集まってきた。私はその両方の情報を見て考えを変えた。申し訳なかった。私は間違っていた」
と言って今原発ゼロ運動をしておられるようです。

信じるなら大逆転の人生はあなたのものになる

 私たちはこの世界の言葉を聞いて来ました。人間は偶然進化して存在するようになったという考えです。その考えを聞いて今自分自身を信じて一生懸命生きているのが私たちではないでしょうか。しかし、その世界は命から死の世界です。聖書が言う通りキリストの言葉を聞いて神を信じる者、命の造り主に帰る者は命から死の 世界の中にあって、死から命に移ることができる。これが聖書の約束です。
 もしあなたがキリストの言葉を聞いて神を信じるなら、死から命への大逆転の人生があなたのものになります。どうぞキリストの所にお越しください。心からお勧めします。

コーヒーカップ
時計
MILANの消しゴム