新約聖書
「キリストは、私たちのために、ご自分のいのちをお捨てになりました。それによって私たちに愛がわかったのです。ですから私たちは、兄弟のために、いのちを捨てるべきです。」
(Iヨハネ3:16)

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「聖書と福音」高原剛一郎

No.792 2015年5月31日

「3つのルーツを考える」

おはようございます、三綿直人です!

カット
 先日ある本を読んでいましたらこんなエピソードが載っていました。少年が湯豆腐を食べていたそうです。これが本当においしかった。それでお母さんに尋ねます。「お母さん、この湯豆腐何でこんなにおいしいの。」母親は「愛情があるからよ」なんて答えではなくて「昆布で出汁をとってるからよ」と答えたそうです。少年は聞きます。「お母さん、どうして昆布で出汁をとると美味しいの。」「それはお母さん分からんへんわ。あなたが勉強して教えてちょうだい。」
 この少年の名前は池田菊苗です。このことをきかっけにこの少年は東京大学の理学部化学科に進み、研究を重ねて教授になります。そして、昆布で出汁をとったら何でおいしいのかに心血を注いで、1907年、38キロの昆布から出汁をとり、そのうま味の素である成分を発見します。L-グルタミン酸ナトリウムなんですね。

ルーツを突き詰める

 1908年、特許登録されます。これが日本の重大発明の一つと言われるうま味成分、「味の素」ですよね。それまで甘い味、酸っぱい味、塩味、苦味、という4つの味しかなかったのに、うま味が加わります。英語でも「ウマーミー」って言うそうです。味の素はL-グルタミン酸ナトリウムだと言うんですが、私はこの話を読んで、素、ルーツって面白いなあ、何でこれがこうなってるんだと考えて、そのルーツを突き詰めるのはとっても大事なことだなと思いました。
 今日は聖書から三つのルーツについて皆さんにお話ししようと思います。一つ目は「人のルーツ」、二つ目は「死のルーツ」、三つ目は「愛のルーツ」です。

人の関節の動きは奇跡的

 まず一番目のポイント、人のルーツ。聖書は神だと言ってるんです。人のルーツは神です。私たち日本人は人間が造った神はたくさん知っていますが、人間をお造りになった神を聞かないで育ってきました。
 あるお医者さんが関節が動く仕組みを説明してくれていました。関節ってチームで動くそうです。登場メンバーは9人。骨、軟骨、関節包、滑液、じん帯、筋肉、神経、脈管、皮膚、まあこれ聞いてすぐ分かる人は少ないと思うんですけど、彼の本によるとこの九つの逸材が抜群のチームワークで働いて関節は動いているそうです。私たちは当たり前のように毎日関節動かしてますけど、すごい奇跡だと言うんですね。

人のルーツは神

 一言が私の心に刺さりました。こういう言葉です。「逸材は勝手にそろわない。」皆さんいかがですか。聖書の神は私たちの体を仕組んだ方です。デザインし、設計し、奇跡的に動くように、考えることが出来るように、命を保つように、造った方。これが聖書が語る神です。人は猿をルーツとしているのではなく、この生ける真の神様をルーツとしているのです。

なぜ人は死ぬのか

 二番目のルーツについて考えてみましょ う。聖書は死のルーツは罪だと語っているのです。罪から来る報酬は死です。私たち人間はこの死という問題から誰も逃れることが出来ません。医学はなぜ死ぬのか、その理由を明確に説明できません。でも聖書は、人が死ぬのは罪の故だと語っているのです。

羊は最初の羊について行く

 イスラエルの小学校でこんな問題を先生が生徒に出したそうです。「皆さん、羊が10匹囲いの中にいました。そのうちの1匹が囲いから出て行きました。残りは何匹でしょう。」すると一人の少年が「はい!はい!はい!」と手を挙げて答えた。「はい、ゼロ匹です。」「あれ、羊が10匹囲いの中にいて、1匹出て行ったんですよ。残りは何匹でしょう。」少年はもう一度自信満々に答えます。「はい、ですからゼロ匹です。」
 先生は理由を聞いて見ました。「どうしてそんなふうに思うの。」すると彼はこう答えたんです。「はい、僕のお父さんは羊飼いです。僕の家にも羊の囲いがあります。もし囲いから1匹の羊が出て行ったら、うちの羊は全部いなくなります。他の羊がその最初の羊について行くからです。」するとこの先生はこう言ったんですね。「私は算数を教えようとしてたけど、あなたは現実を教えてくれたね。」

死のルーツは罪

 みなさん私たちは皆死にます。それは一番最初の人、アダムという羊が、羊飼いの元から離れてしまったからです。そして、私たち人という羊は最初の羊、アダムについて行ってしまって、命のルーツである神様から離れてしまった。羊が羊飼いから離れたら必然的に死にます。同じように私たちは命のルーツである神から離れているので死ぬのだ。死のもとは神から離れている事だ、死のもとは罪だ、聖書はこのように教えているのです。

愛のルーツは神

 しかし、三番目のルーツを考えて希望をお伝えしたいのです。愛のルーツです。愛のルーツは神です。聖書にこんな言葉があります。

「キリストは、私たちのために、ご自分のいのちをお捨てになりました。それによって私たちに愛がわかったのです。」

「愛は神から出ているのです。」

 私たちの世界は愛を求める世界です。そして、私たちが考える愛は自分の条件に合致し、見返りを与えてくれる人を愛する愛ではないでしょうか。これは与えているようで実は奪っている愛なのです。

キリストはあなたに命を与えられる

 しかし、キリストは条件なしに、変わらないで、私たちに命を与えてくださいました。もしあなたが愛に渇いているなら、このご自分のいのちを与えてくださるキリストの所にお越しください。この方の愛は泉のように湧き出てあなたの心を満たすのです。あなたのルーツは神です。あなたが死ななければならない理由は罪です。  しかし、愛の神はあなたの罪のすべてを取り除くために、イエス・キリストによってあなたに救いを与えてくださいました。イエス・キリストがあなたに愛を注いで、あなたに命 を与えて、あなたを罪から救うのです。このイエス・キリストを信じてください。心からお勧めします。

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