No.542 2010年08月15日 「悔い改めて神に帰る」
おはようございます。高原剛一郎です!
私は毎年、全国各地の集会で聖書のお話をさせて頂くんですが、一つ発見したことがあるんです。メッセージの前と後では、食べ物の味が違うと言うことです。これから大切な集会が始まる前に頂く食事は、どんなご馳走であっても、あんまり味が分かりません。ところが全部のメッセージ、集会が終わった後で食べるものは、どれもこれもおいしく頂けるんですね。一体何故でしょう。緊張やストレスがかかっていると味覚が鈍るんです。
心配事や不安があると世界が真っ暗に見える
これは味覚だけではないと思います。心の中が心配事や不安や、恐れでいっぱいになっていたら、美しい音楽を聴いても感動できず、きれいな景色を見ても心動かず、何となく世界が真っ暗に見えるんじゃないでしょうか。
ですから、キリストはこうおっしゃったんですね。
「あなたがたは、心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。」と。
平安を持って生きるために必要な二つのこと
ここに人が平安を持って生きて行くために必要な二つのことが紹介されています。それは、神を信じるということと、神が遣わされたイエス・キリストを信じるということです。なぜ神を信じることが心騒ぐことから解放される決め手となるんでしょう。人間に不安や恐れの大部分は、信頼出来る方を持たないことに原因があるからです。
日本人女性宇宙飛行士
今年は日本人として、二人目の女性宇宙飛行士がスペースシャトルに乗った年ですね。日本の少女たちの中に、「私も宇宙飛行士になりたい」という人が増えているようです。
ところで、宇宙飛行士たちは、あんな遠くの空の彼方に行くことが、怖くないんでしょうか。時々、飛行機恐怖症の方っていますよね。高度1万メートルで事故をしたら助からない可能性が高い、だから不便であっても、絶対に飛行機には乗りたくないというそんな方がいまだにいらっしゃるんです。ましてや宇宙空間でもトラブルはそれ以上に危険なことに違いありません。
フォローを続けるNASAの天才的津脳集団
ところが、宇宙飛行士たちはそんなことを恐れてないようです。何故でしょう。信頼出来るスタッフを持っているからです。実はスペースシャトルが宇宙空間にいる間、地上ではNASAの天才的津脳集団が24時間交代制でいつも見守り、フォローを続けているって言うんですね。万一トラブルがあったときには、この科学者の集団が解決に向けて次々と対策を打ち出してくれるんです。宇宙飛行士たちは、スタッフを信頼しているので、あのような危険に乗り出すことが出来るんですね。
心配事や不安があるのは信頼出来る方を持っていないから
ところで私たちは地面の上で生きています。宇宙のような厳しい環境ではなく、生まれ育った命の星、地球の上で生きてます。それなのに毎日のように心配して、そしていろんな不安を抱えているのではないでしょうか。将来を心配し、子育てを心配し、自分の体調を心配し、老後を心配しているんですね。
宇宙に出ても平安な人がいるのに、どうして安全な地球にいてるにもかかわらず、次々と悩みや心配事に心が曇るんでしょう。それは、信頼出来る方を持っていないからではありませんか。自分以外に頼れるものを持っていないからではないでしょうか。
幼い頃は信頼出来る親がいた
私たちがまた幼かった頃、私たちは弱く、経験も乏しく、世の中の仕組みについても無知だったはずです。それなのに大人になった今より遙かに平安でした。それは、信頼出来る親がいたからです。自分の手に負えない問題を解決してくれるお父さん、自分の心配事を何とかしてくれるお母さんがいたからです。
しかし、大人になった今、大人になったときのより深刻な問題や心配事を解決して下さる存在を見失っているんです。そんな方はいないんでしょうか。いや、いらっしゃるんです。あなたをお造りになった神がそうなんです。全知全能にして、あわれみ深く、恵み深い神さまにこの世界と自分の人生を支配して頂けるなら、こんなに素晴らしいことはありません。
幼い頃は信頼出来る親がいた
ところが人間は、この神という魂の親から離れて生きているんですね。神なんかいないかのように生きているんです。そして、この神と断絶して生きることを聖書は罪と言うんです。そしてこの罪のゆえに人は心騒がせて生きているんです。
神の元に帰りなさい
そこでキリストはお語りになります。
第一に神の元に帰りなさい。そして第二にこの神の元に立ち返るために、イエス・キリストを救い主として信じなさいとおっしゃるんです。何故人間にはキリストが必要なんでしょう。罪を持ったままでは神は人を受け入れることがお出来にならないからです。神さまは人の良いおじいさんのような存在ではありません。全宇宙の造り主は偉大にして正義の神なのです。宇宙が正確な法則というルールの元に動いているように、それらのルールを定めた神は、正しい、聖い、そして、罪を憎む方なのです。キリストはこの聖い神の前に罪人が受け入れられるために、十字架にかかって身代わりに罪の裁きを受けて下さいました。そして、死後三日目に復活し、神がその身代わりの償いを受け入れて下さったと言うことを証明なさったんです。つまり、あなたの罪の償いは、もう終わっているんです。神はキリストによって、すでにあなたの罪を赦しているんです。但し、その赦しを受け入れなければ、その赦しが自分のものにはならないんですね。
治安の悪い南アフリカ共和国
今年のサッカーワールドカップの主催国は南アフリカ共和国でありました。実はこの国の治安は決して良いとは言えないんですね。
ある人が自宅に戻ると9人の空き巣狙いが勝手に家の中に入り込んで、そして、いろいろと物色しているんですね。彼が「こらー」と大声を上げると7人は逃げましたが、2人は庭のプールに飛び込んだんです。ところがその内の1人は泳げなかったんですね。何と彼は溺れて、もがいてそして沈みだしたのです。家の主人は、憐れに思い、自らプールに飛び込んで、犯人を救助し、そしてプールサイドに引き上げてやりました。するとこの犯人は何と、ポケットからナイフを取り出して、主人を脅し、逃げていった7人の仲間を大声で呼んで、あくまでも盗みを続行しようとしたんですね。主人は彼を救ってやったんです。しかし、彼の心は悔い改めてはいませんでした。救いを感謝して主人に謝るよりも、なおも主人に立ち向かっているんですから。
イエス・キリストを救い主として信じなさい
神は人類全員の救いを準備完了して下さっています。キリストによる罪の赦しがそれです。しかし、それは神から離れた人生を終わりにします。今までの生き方を捨てて、神に立ち返りますという決意をして受け取るものなんですね。この態度の変化のことを悔い改めと聖書は語っているんです。どうぞ、あなたも悔い改めて救い主イエス・キリストを信じ神さまの前に立ち返って下さい。心からお勧めします。
あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。