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Bible & Gospel

No.510 2010年01月03日「初めに神が」

おはようございます。高原剛一郎です!

 今年も聖書と福音をよろしくお願い致します。今日は念頭の番組にふさわしく、聖書の中の一番はじめに登場する、みことばをご紹介致しましょう。こう書いてあります。 「初めに神が天と地を創造した。」

神とは万物の第一原因者

 ここから3つのことを考えたいと思います。 まず第一に、神とは万物の第一原因者であるということです。そして、ここをしっかり抑えておくということが人生の謎を解く鍵なんですね。

ニューヨークからの訪問者

 昨年、ニューヨークに住んでおられる方が私の家を訪問したいという風に連絡を下さったんですね。一時帰国をしているので、なんとか都合をつけて欲しいと依頼されたんです。また、以前に大阪に住んでいたことがあるので、大体地理が分かるんだとおっしゃるんですね。駅からは自分で行きますから、改札を出た後の道順を教えて下さいとおっしゃいました。私の家の最寄り駅は、地下鉄「田辺」という駅なんです。改札から一回曲がると後は一本道で行けるんですね。そういう風に説明しましたら、「ああ、簡単ですね」とおっしゃいました。

スタート地点を間違えたらゴールに行き着くことない

 それで当日、彼を待っていたのです。ところが待てど暮らせどやってこないんですね。しばらくしたら、「高原さん、道順通りに行ったけど、そんな家は見あたりません。」っておっしゃるんです。そこで駅で待ってもらうようにしました。ところが駅に行っても、彼の姿がないんです。どうしたんだろうと思っているとまた電話がかかってきたんですね。「高原さんどこですか。」「駅ですよ。」「どこにも見えませんけど。」それで私は聞き直したんですね。「なんて言う駅にいらっしゃいますか。」彼は言ったんですね。「はい。地下鉄玉出駅です。」それでは会えません。私が言ったのは、「たーなーべ」彼がいたのは「たーまーで」なんですね。たぶん聞き間違いだったんじゃないかなと思います。彼は何故私の家に到着することが出来なかったんでしょうか。それは、スタート地点を間違えていたからですね。スタート地点を間違えたら、どんなに道順を辿っても真のゴールに行き着くことは出来ません。そしてこれは、人生についても言えることです。

人生の目的ってなんでしょう

 人生の目的ってなんでしょう。多くの人は、自分の好みや、適正や、やりたいことや、能力を出発点に考えます。何のために産まれてきたかを自分という人間を出発点に探ろうとするんですね。しかし、そこには本当の答えはありません。あなたの存在目的は、あなたが決めることではないからです。あなたをお造りになった作者こそは、あなたの存在目的を決める方なのです。

作った人に聞くのが一番正確

 ところで昨年私は、DVDの機械を買いました。とてもシンプルなデザインなんですね。ところがやっかいなことにコントローラーのボタンが20コ以上ついているんです。しかも、一つのボタンで、二つも三つも機能を兼ねているんですね。スイッチを押しても思い通りに映りません。このスイッチあのスイッチは何のためについていうのか分からず、いらいらしてくるんですね。一体どうしたら目の前のスイッチの目的を知ることが出来るでしょう。このDVDを作ったメーカーの取り扱い説明書に聞けばいいんです。何のために存在しているか分からないものは、それを作った人に聞くのが一番正確に分かるんですね。

 同じように人間の存在目的や、人生の目的は、人間をお造りになった神に聞くのが、一番正確です。神さまは、あなたを神の栄光を表すためにお造りになったと語るのです。この天地万物の創造主こそは、あなたの第一原因者であるということですね。

神の存在ははっきりと認めることが出来る

 第二に、神さまの存在は、天地宇宙と物質、自然界といのちによって、はっきりと認めることが出来るっていうことです。というのは、人の目に一見気まぐれに見える自然界は、自然法則の下で動いているからです。自然界は決して、でたらめに活動しているのではなく、緻密な計画と合理性の下に活動しているんですね。そして、合理的なものは、必ず知性から生まれるんです。
 しゃれたデザインを見ればしゃれたデザイナーがいるなって分かります。アイデア商品を見れば、アイデアマンがいるなと分かるんです。ならば、合理的な仕組みの自然界を見て、知的デザイナーがいるということを認めるのは当然のことではないでしょうか。神とは、インテリジェントデザイナー、知的デザイナーなんですね。

ないと思ったものがあったときほど衝撃的なことはない

 先日私は旧友と再会しました。頭に包帯を巻いているので、「どうしたの」って尋ねたのです。なんと彼はガラス製の扉に気づかずに荷物を持ったまま勢いよく踏み込んだのです。そのためにもろに激突し、はね返され、その上、額を切って、怪我をしたのです。痛ましい姿に私はかけることばもなかったのですが、彼が言った一言は忘れることが出来ません。「ないと思ったものがあったときほど、衝撃的なことはないぞ。油断しているだけに、簡単に打ちのめされてしまうからなあ。」多くの人は、神などないと思って、生きています。しかし、ないと思っていた神がおられ、いきなりこの方の前に、たった一人でぶつかる時が来るとしたら、どうでしょう。その時の衝撃は、いかに後悔に満ちたものになるのではないでしょうか。神は、おられます。天と地と、その他自然界の作品によって、それを認めることが出来るからです。あなたの造り主はおれるんですね。生きておられるあなたを注目しておられる方なのです。

神はすべてを備えて下さる方

 第三に、神さまはすべてを備えて下さる方なんです。聖書によると、創造主は6日間で天地創造のみならず、自然界を整え、最終日に、人間をお造りになりました。いわば人間が造られる前に人間が生きていくのに必要なすべての環境を整えて下さったのです。

すべてを備えて下さる神

 丁度、赤ちゃんの誕生前に、親はおむつやベビーベッドやおもちゃなどをあかちゃんにとって居心地の良い環境を喜んで備えるのと同じようですね。まだ人間の姿がどこにも見あたらないとき、まだ人間が造られる前に、人間にとって必要なすべてのものを、豊かに喜んで備えて下さった方、それが創造主なる神なのです。そして、同じように、人間がまだ何一つ罪を犯さず、何一つ過ちを犯さず、何一つ失敗を犯す前に、人間にとって必要な赦しと救いを、密かに計画しておられたと言うのです。

最悪の事態に対する完全な準備

 神には、人が犯すどんな最悪の事態に対しても、うろたえることなく、完全な準備が出来ておられるのです。一体どんな準備なんでしょう。イエス・キリストという準備なのです。
 あなたの人生の目的を解き明かし、あなたに日々この世界を通して励ましを与え、知恵を与え、またあなたが罪を犯したとしても、イエス・キリストによって、万全の赦しを与えることがお出来になる方。どうか一年の初めにこの造り主なる神さまを受け入れて下さい。そして、イエス・キリストを受ける決心をなさって下さい。心からお勧めしたいと思います。



高橋 泉:舞い上がれ
旧約聖書 創世記1:1
初めに、神が天と地を創造した。