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Bible & Gospel

No.478 2009年05月24日「魅力ある女性とは」

おはようございます、高原剛一郎です

 私は先日、ある集まりで「魅力ある女性ってどんな人ですか。」と聞かれました。魅力という言葉を辞書でひくと、人を引きつける力と書いてあります。
 では魅力の「魅」とは何を意味するのでしょうか。実はもののけ、妖怪、化け物のことを意味するんですね。魑魅魍魎の魅なんです。実に魅力というのはもののけの力、妖怪変化の力のことなんですね。どうして人を引きつける力を不可思議なものを指す言葉で表したんでしょう。おそらく人は、神秘的な者に惹かれるからではないでしょうか。神秘的な女性って、魅力的なんですね。そこが見えてる人はそんなに魅力的に感じないんです。

聖書が語る魅力的な女性とは

 ところで、聖書の中に、魅力的な女性について語っている箇所があります。箴言の31章というところです。この中にこう書いてあるんですね。

 「麗しさはいつわり。美しさはむなしい。しかし、主を恐れる女はほめたたえられる。」
 偽りに過ぎない麗しさや、むなしい美しさとは、何を言っているんでしょうか。外見のことなんですね。

髑髏(されこうべ)は髑髏(されこうべ)

 先日、私の家内が事故で頭部を強打したため、頭部レントゲン写真を撮ったんです。医師の説明を聞くため、私も病院に行きました。そのレントゲンを見てつくづく思ったのは、どんな人も一皮むいたら骸骨に過ぎないんだと言うことなんです。
 いろんな角度で頭部の撮影がなされていましたが、どの角度から見てもされこうべはされこうべ、よく毒薬のビンに描かれてるどくろがそのまま写っているんですね。老いも若きも男も女も骨にしたら見分けはつかないんです。皮の上に塗ったり書いたりつけたりしていますが、それらはすべて表面上のことなんですね。しかし、偽りなき麗しさ、年をとっても消え去らない美は、内面から放たれていくものです。それは人格的なもんですね。生き方によって培われてくる美しさです。
 どんな生き方でしょうか。主を恐れる生き方であると聖書は言うんです。主とは一体誰でしょうか。あなたをお造りになった作者なる神様のことなんですね。主を恐れるとは、神がして下さったことを敬虔な気持ちで感謝して受け取るということなんです。神様があなたのためにして下さった三つのことを感謝すると言うことですね。

敬虔な思いで感謝すること

 第一に、あなたを造って下さったということをあなた自身が敬虔な思いで感謝することです。あなたをその姿形、血液型、体質、時代の中に造って下さったことを感謝して、受け入れると言うことです。他の誰かのようになるのではなく、自分らしさに徹することです。なぜなら神様は、あなたを世界に一人しかいない、独自の存在として造って下さったからです。あの人のようではないと言うことで、劣等感を持つ必要はないんですね。

おもしろいデータ

 先日、おもしろいデータを見ました。人をそれぞれ心音が違う、平均体温が違う、脈拍が違う、体のリズムが違うんですね。そのリズムにあった生活が一番健康的な生活なんです。

 例えば、睡眠時間は多くとるほど健康になると思われています。ところが、毎日新聞の記事によると、7時間前後が最も長生きしているそうです。そして、7時間を境に睡眠時間が長くなるほど死亡率が高くなります。女性で10時間以上の睡眠をとる人は、41%も死亡率が高いそうです。では、短いといいかと言いますと、4時間の男性は17%、3時間睡眠の女性は33%も死亡率が高いんですね。では、万人が7時間にすればいいかというと、違うんですね。人それぞれ自分の体のリズムがあります。他人にとっていいリズムも、自分にとっては通用するかどうかは別なんですね。自分らしいペースが自分にとって、一番いいんですね。

柔道金メダリスト内柴選手

 柔道に内柴選手という人がいますね。彼は2004年のアテネ・オリンピックではオール一本勝ちで金メダルを取りました。しかも、全部違う種類の技できれいな一本勝ちを収めたんです。ところが次の北京オリンピックまでの間、勝てない時代が続きます。なぜでしょう。実は彼の本来の柔道は、変則柔道なんです。構えも技もアクロバットのように多彩で、見ていてわくわくする柔道なんですが、いわゆる正統派とは言えないんです。彼は金メダルを取ったことで、日本柔道という看板を意識し始めました。それまでの自分の戦い方を止めて、教科書に載っているような柔道にチェンジしようとしたのです。そしてその途端に彼の実力は発揮されなくなり、負けが込むんですね。開き直った彼は、自分らしい戦い方に徹したのです。その結果、北京・オリンピックでも金メダルを取ったんですね。

 神様はあなたをあなたとして造りました。他の誰かがあなたをいらないと言っても、そんなのは聞き流して下さい。あなたをこの世に造ったのは神なんです。間違いをしない神があなたを造った以上、あなたの存在は間違いではないんですね。

恐れつつも受け入れること

 第二に、神様があなたの罪を赦して下さったという事実を恐れつつも受け入れることです。この罪の赦しを自分のものとして受け入れるために、罪の悔い改めがあるんですね。人が自分を受け入れられない最大の理由は、自分の罪の処分を自分でしようとしているか、或いは、ごまかそうとしているかのどちらかです。

ホーソンの緋文字という小説

 ホーソンの作品に、緋文字という小説があります。緋文字とは赤い文字という意味です。当時アメリカでは、姦淫を犯した人は、真っ赤な文字で姦淫を表すアダルトリーの頭文字のAを胸につけて生活しなければなりませんでした。ある町で一人の未婚女性が子供を身ごもるのです。ところが、彼女は相手の男性の名前を決して口にしませんでした。実は相手の男性は、その町の牧師だったんです。彼は、彼女一人に罪を負わせ、毎週日曜日、立派な説教をするんですね。しかも、心に責めがあるので人々の前では、私ほど罪深いものはないと叫ぶんです。何も知らない町の人々は、なんて正直な牧師だろうとますます尊敬するようになります。牧師は、この尊敬によって益々心責められるんです。  この罪責感は彼の体の健康も確実にむしばんでいきました。息も絶え絶えの中で、彼はとうとう本当のことを公表し、ようやく平安を取り戻すのですが、程なく死んでしまうんです。

自分と和解する道は神との和解を受け取ること

 自分と和解する道は、いつの時代も一つだけです。まず神との和解を受け取ることです。神はあなたの罪を永久処分するために罪なき神のひとり子イエス・キリストを十字架の上で、裁いて下さったのです。そしてキリストは、あなたの罪を取り除くことで、神とあなたとの間にそびえ立っていた障害物を、完全に破壊して下さったのです。私たちは誰もが赦される必要があります。しかも完全に赦される必要があります。しかも完全に赦されてる赦しを、完全に受け取る必要があるのです。そのためにキリストに心を向け、告白する必要があるのです。

首尾一貫した生き方をすること

 第三に、神のみこころは必ず実現すると信じて、首尾一貫した生き方をすることです。  世の中を見ると、とても神がおられるとは思えないようなひどい事件や醜い不正がまかり通っています。目に見える現実だけを捕らえると、神を恐れることが、ばかばかしく思えるときがあるかも知れません。しかし、神の正義は、必ず実行されます。いや、実行されていると信じて、悪のそそのかしをきっぱりと拒み来たるべき結論を待望することです。そういう人は本当に美しいですね。自分のなすべきことをして、一日を終えるときは静かな満足があります。年をとるにつれて、神への確信が益々強くなります。その存在だけで十分にメッセージになるんですね。神を恐れる人生こそ、神以外のすべてを恐れることから、解放される人生です。どうぞ、あなたもキリストによって神様とつながって下さい。



Shizuka:あなたの道を主に委ねよ
旧約聖書 箴言31:30
 麗しさはいつわり。美しさはむなしい。しかし、主を恐れる女はほめたたえられる。