#950 迷信からの解放

おはようございます。高原剛一郎です。

メッセンジャー似顔絵

さて世界中の経営者から、師匠のように慕われているクリスチャンの経営学者に、ピーター・ドラッガーという人がいます。
マネージメントという概念の生みの親と言われています。
彼が33歳のとき、超巨大企業のGM社から経営についてのアドバイスを依頼されるのです。
そこで彼は18か月間をかけてGM社の社内を徹底的に調査し、その結果と提言を『会社という概念』という本にしたのです。
ところが当のGM社の幹部たちは、この本の内容に対して大反発したのです。とても耳の痛い事ばかりが書いてあったからです。
会長であったアルフレッド・スローンはこの本の話題を出すことすら嫌がったんですね。中傷された気分になったからです。
そしてGM社は彼の提言を無視したのです。
ところがライバル社のフォードは、この本を経営の教科書にしてどんどんアドバイスを取り入れ、劇的に業績を伸ばして行ったのです。
あるときキリストは、反発する人々に向かってこうおっしゃいました。
「もしあなたがたが、わたしのことばにとどまるなら、あなたがたは本当にわたしの弟子です。そしてあなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします」と。
これは逆に言うなら、嘘偽りは人間を束縛する、と言いかえることもできそうですね。

カット

ピーター・ドラッガー(1905-2005)

ギャングと少年

ところである本にこんなことが書いてありました。
1900年代、アメリカのテキサスの話しです。メキシコとの国境近くに、銀行強盗をはたらくジョージ・ロドリゲスというギャングがいました。
テキサスの保安隊では特別チームを作って捜査をしていたのです。
ある日のことレンジャーが偶然、ロドリゲスを酒場で発見したのです。
忍び寄っていき、彼の頭に銃口を突きつけて言いました。「さあ、銀行から盗んだ金のありかを言え。さもないと脳天をぶち抜くぞ」。
彼はすべてを理解し、観念するのです。
しかし彼はスペイン語しか話すことができなかったのです。何を言ってもレンジャーにはわからないのですね。
そのとき一人の少年が近づいて来て、英語で「僕、通訳できます」って言うんです。
そして少年は「金の隠し場所を言わないと、この場で射殺すると保安隊が言ってるぞ」というふうに警告したのです。
そこでロドリゲスは「金は1セントも使ってない。町の井戸に行って北を向いて足もとの石を数えろ。5番目の石の下に金はすべて埋まってるから」と白状します。
少年はレンジャーに言いました「彼はこう言ってます。ジョージ・ロドリゲスは勇敢な男だ。死ぬ覚悟はついてる。さっさと頭をぶち抜きやがれ」。
そしてそのようになったんですね。

偽物がまかり通っていることがある

さて、ジョージ・ロドリゲスはとんでもない強盗ですが、彼以上にもっとひどい悪がいます。
それは真実を隠し、曲げて、嘘偽りを伝えた少年です。彼の伝えた嘘偽りを信じたがために、殺されなくてもよい人が殺されてしまったのです。
愛らしい少年が実は見かけとは違って、本物のワルだったんですね。
実はこの世の中には、神様の真実から私たちの目を遠ざける嘘偽りが、真実のよそおいをもってまかり通っているということがあるのです。

言い伝えに何の根拠もない

ずいぶん昔に読んだ人生相談で、火事の時に自分たちの結婚アルバムや現金はもち出したけど、仏壇の位牌をそのままにしてしまったために、舅と決定的に仲が悪くなってしまって困っているという方の投書を読んだことがあります。
自分たちの思い出の品やお金は大切にするけど、一番肝心なご先祖をほったらかしにするとは、何という罰当たりな嫁なのかというわけです。
しかし、本当に位牌の中にご先祖がいるのでしょうか。
その時の回答は見事でした。実は昔、国宝の金閣寺が全焼するという事件があったのです。
焼失したのは金閣寺本堂そのものだけではなく、その中にあった弥勒菩薩像、阿弥陀如来像、仏典なども全部灰になってしまったのです。
その時ジャーナリストが来て、官長の山田無文師にきいたのです、「国宝が焼けて本当に残念ですね」。
すると山田管長は言いました、「国宝と申しましても所詮は物質ですから」。この方は本物の仏教者ですね。
仏教では、すべて形あるものは壊れ、生あるものは滅していくということを認めるということを、悟りというからです。
位牌といえども、所詮物質に過ぎない、というのが答えなのです。
しかし、いつの間にか特定の形をしたお札や、偶像やお守りには不思議な霊や力が宿っていて、人間の人生を左右するかのように言い伝えられています。
これは何の根拠もない嘘なのです。

1400人に1人のアルビノ

アフリカにタンザニヤという国があります。住む国民は全員、黒人の人たちですね。
ところがこの国では1400人に1人、皮膚の白い子供が生まれるのです。
これはアルビノと言われている人たちです。先天的に皮膚の色素が、欠損しています。遺伝子がもたらす現象なのです。
ところがタンザニヤには、昔から占い師が大きな権威をふるっているのです。
その占い師たちが、アルビノの体の一部を手に入れると、幸せになるという迷信を広めていたのです。
その結果どうなったでしょう。この迷信を真に受けた人々が、つぎつぎとアルビノに襲いかかり、2000年以降殺害された人が76人、暴行を受けた人が72人、手足を切断された人々もいるのです。
切断された手足は、お守りになるからです。

聖書に出合ったアルビノの少女

そんな文化の中でアルビノとして生まれた少女がいました。ムガンカという女の子です。
彼女は生まれてからずっと、自分の皮膚が白いので、一族の恥だと思われていました。
いじめられ、差別され、そして17歳になったとき、何人もの妻を持つ男と結婚させられそうになり、ついに川に身投げをして自殺を図るのです。
ところが川の流れに流され、下流の岸に引き上げられたのです。
そして助けた人々から、聖書の福音のメッセージを聞くのです。
聖書によると、神様はひとりひとりをご自分の形に似せてお造りになったのであり、ひとりひとりには意味と価値があるというのです。
そしてこの意味と価値は、神のもとに帰ることで、知ることができるのです。
私たちが、自分の造り主である神のところにもどるために、神の子イエス・キリストは十字架にかかって、そして私たちの罪を永久に処分して下さり、死んで三日目に復活してくださったのです。
彼女はこの福音を聞き、イエス・キリストを信じて、クリスチャンになったのです。やがて彼女は聖書学校に行き、学位を取り、地元に戻り、そして現在アルビノに対する偏見を取り除くための活動とともに、アルビノの人たちに教育を提供する活動に取り組んでいます。
アルビノは決して呪われた存在ではありません。神様の愛の対象です。
そしてあなたも、神の愛の対象なのです。

神さまの愛の部屋がある

私たちはどうしてひとりひとりがこんなに違っているのでしょう。
めいめい個性があって、他の人から見たら、とても変わり者に見える時がありますね。
それは、その人だけが開けることのできる神の扉の鍵の形をしているのではないでしょうか。
あなただけが開けてそこに入り、聞くことのできる神様の愛の部屋があるのです。
あなたはそこに入り、そこであなたに語られた神の愛のあかしを、部屋から出て他の人に宣べ伝えるという使命があるのです。
どうぞあなたもキリストを信じ、神のことばによっていっさいの偏見や迷信から解放された人生の中にお入りください。心からおすすめいたします。


使用CDジャケット
Tomomi:あなたのように

今日のみことば
そこでイエスは、その信じたユダヤ人たちに言われた。「もしあなたがたが、わたしのことばにとどまるなら、あなたがたは本当にわたしの弟子です。そしてあなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。」
(ヨハネ8:31-32)