#962 勝利ある人生3つの秘訣

メッセンジャー似顔絵

おはようございます、高原剛一郎です!

ある経営者セミナーで、社長業に向く人の10項目というのがあったそうです。
決断力、分析力、実行力、包容力、その他色々、全部で10項目で10点満点です。
そして、このセミナーでは10点満点から6点まで取った点数の順に手を上げさせ、そして最後に講師がこのように言ったっていうんです。
「今まだ手を挙げていない人がいますね。その人は経営者に向きません。即刻やめなさい。その方があなたにとっても従業員にとっても幸せだからです。」
実は参加者のほぼ全員は7点から8点でした。だからこそ講師は思い切ったことを口にしたのです。

カット

あるセミナーでの出来事

ところが、その会場に一人3点の人がいたのです。もう即刻やめろのレベルですね。その人の名前は矢野博丈さんという方です。
いったいどんな方でしょう。年商4200億円を売り上げる100円ショップダイソーの社長です。
この方は昼ごはんのメニューを決めるのもぐずぐずしてるぐらいで、「決断力なんて僕にはない」と言っておられる方です。
しかし、立派な成功者なんですね。実は成功した人に何かの法則性を無理に見出そうとしてもあまり当てになりません。
成功者はそれぞれ自分に合ったやり方で成功しているからです。
一人一人性格も感性も違いますので、皆に共通する型というものを描くのは難しいようです。
しかし、失敗者には法則があるようです。何でしょう。それは問題を人のせいにする習慣だそうです。
失敗したのは景気が悪かったから、銀行が悪かったから、出店した店の場所が悪かったから、取引相手のせいでダメになった。
必ず問題を自分以外の誰かのせい、何かのせいにすることが習慣になっている人はそこから立ち上がることは出来ないというのです。過去に恨みしか残っていないからです。

価値を失わない人生の秘訣

ところで、この世界を大きく変えた大革命家とも言うべき一人にパウロという人がいます。
キリストの福音を携えて、その後のヨーロッパを変え、世界を変え、時代を揺り動かした人です。
彼が大いに神に用いられた秘訣が聖書の中に書かれています。

うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み、キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標を目ざして一心に走っているのです。

ここに永遠に価値を失わない人生の秘訣が三つ書かれています。

過去のことはキリストに委ねる

第一に、「後ろのものを忘れて生きる」ということです。
「後ろのもの」というのは過去のものです。あるいは過去に自分を引き戻そうとするものです。
昔のことで私たちがいつまでも覚えていてよいものは、神や人からしていただいた親切だけです。
そういう良きものは思い出すことによって前に進むパワーになりますからいいんです。
しかし、思い出すたびに過去に縛り付けられて前進できなくさせてしまうマイナスの思い出はきっぱりと捨ててしまうのが良いのです。
一体どうしたら捨てられるんでしょう。あの時受けたひどい苦しみ、いじめ、侮辱のすべてを実はキリストは私の傍らでご覧になっていたのだという事をイメージするのです。
あなたが踏みにじられていた時、キリストはまるで、ご自分が踏みつけにされたような心境でそこにおられたのです。
あなたのことを分かってくれる人間はいないかもしれません。しかし、キリストはあなたの過去の人生の全場面において、あなたの隣におられ共に泣き、苦しんでおられた方です。
過去におけるこれらのゴミはすべてキリストに持って行ってもらおうではありませんか。
なぜならそれはゴミです。臭い生ゴミは一気に処分しようではありませんか。

キリストは前を進んでおられる

第二に、ひたむきに前のものに向かって進むということです。
あなたの人生を導くキリストはあなたの前を進む方です。
あなたの人生の過去も罪も失敗も恥もすべてキリストがあの十字架の上で処分してくださいました。
キリストはあなたのために十字架で死んでくださったのです。
そして、三日目によみがえって、今も生きていて、あなたの人生を導くためにあなたの前を進む方なのです。
キリストに従って前に行くなら、あなたの人生は変わります。なぜなら過去と他人は変えられませんが、未来と自分は変えることが出来るからです。
未来とはこれからの人生のことです。キリストに人生を委ねて、聖書に従い、床を取り上げて立ち上がり、チャレンジしていくのです。
そのチャレンジの内容は一人一人違うでしょう。ある人にとっては部屋の扉を開けることです。ある人にとっては進学することです。ある人にとっては仕事に就くことです。
じっとしているだけではキリストを経験することは少ないと思います。
停まったままの車のハンドルを左右どちらに回しても車の向きは変わりませんね。前に進みながらハンドルを切ると、方向も変わって行くのです。
動いてみるので生きていることを実感できるのです。

進んだ結果の劇的な結末

私の大学時代の友人にお寺の娘さんがいました。とても聡明な方で聖書のメッセージはすぐに理解されたのです。
しかも頭でわかっただけではなく、心で聞いておられたのでした。
この世を造られた創造主の存在だけではなく、自分が罪人であることを理解し、自分の様な罪人のためにキリストが身代わりの罰を十字架で受けてくださったことを理解されました。
さらに、キリストは復活した神であることを分かっていたのです。ところがなかなか信じるという決心がつかなったのです。
なぜなら、もし自分がクリスチャンになると、ご両親を悲しませることになると考えたからです。
彼女は自分のその思い煩いをすべて自分の前におられるキリストに委ねてこの方を救い主としました。
それから二年後、まずお母さんがクリスチャンになったのです。そしてその一年半後に住職を務めておられるお父さんまでもがイエス・キリストを信じ受け入れたのです。
このすごいドラマが待っていようとは誰も想像もつかないことでした。しかし、それは本当にあったことなのです。
この劇的な結末はどのようにして経験できたのでしょう。前に進むことによってです。
前に進んでみた結果、当初想定もしていない様々な出会いや事件が起こって神の救いが現れたのです。

勝利ある人生

第三に、キリストにおいて上に召して下さる神の栄冠を目標に生きることです。
キリストはやがて天からやって来られます。その時、キリストを受け入れた者をこの地上から一気に引き上げてしまわれるのです。
引き上げられたクリスチャンは、神の前に立って、慰めと、励ましと、報いを受けるのです。その時、神の視点で自分の人生を見ることになるのです。
過去と他人は変えることは出来ません。しかし、未来と自分はキリストを信頼して前に進む事で変えられます。
そして未来と自分が変えられていった時、過去の見え方が変わるのです。
過去の事実そのものは変わりません。しかし、過去の景色がただ暗かったものではなく、神の賢さと恵み深さを際立たせるものに変貌して見えるのです。
これらの勝利ある人生のスタートはまずイエス・キリストを自分の救い主として受け入れるということから始まるのです。いかがでしょう。
今日こそあなたもイエス・キリストを救い主として受け入れて勝利ある人生の中に是非入ってください。心からお勧めします。


使用CDジャケット
小坂 忠:勝利者

今日のみことば
兄弟たちよ。私は、自分はすでに捕らえられたなどと考えてはいけません。ただ、この一事に励んでいます。すなわち、うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み、
キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標を目ざして一心に走っているのです。
(ピリピ3:13-14)